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atmosphereプロジェクト製作作品/『水面は遥か遠く』(2016年)特報動画

このプロジェクトについて

初めまして、映画監督の石橋夕帆と申します。この度、自主制作映画『atmosphere』の実現に向け、こちらでプロジェクトを立ち上げさせていただきました。

この映画は、東京の下町にある染色工場で働く、とある女性が主人公の物語です。私は監督として、この作品で「なかなか言葉にならない、溢れ出てくる想い」というものを描きたいと思っています。
 

90年生まれの若き映画監督が、“言葉にならない空気感”を繊細なタッチで描く。短編映画『atmosphere』制作支援プロジェクト

「atmosphere製作/短編映画『水面は遥か遠く』photo」

私たちは日々、どれだけの想いを他者へ伝えられているでしょうか。あらゆる言葉を飲み込み、他者に期待することを諦めながら。それでも溢れ出てくる想いを、どのように伝えればいいのでしょう。心の在り方というものは抽象的なようで、現代を生きる私たちにとって非常に大切なテーマであると考えます。そういった“他者との距離感”を、繊細な世界観と映像美で描いてゆきます。
 

応援コメント

岩井俊二(監督)

タイトルとは映画にとって宿命です。「渚」というタイトルならば、物語はいかようにもなったでしょう。しかしあなたは「アトモスフェア」というタイトルを選んだ。いいタイトルです。でも責任重大でもあります。25分という短い間にこの「アトモスフェア」を描ききらなければならない。妥協は許されない。でも、ヴィジョンはあなたの中に既に在るのでしょう。手に抱く赤子のぬくもりと重さを感じるが如くに。そのヴィジョンとしっかりと向かい合い、魅力的な作品にして欲しいと思います。岩井俊二
 

90年生まれの若き映画監督が、“言葉にならない空気感”を繊細なタッチで描く。
短編映画『atmosphere』制作支援プロジェクト

 
岩井俊二(いわい・しゅんじ)
1963年生まれ、宮城県出身。『Love Letter』(95)で劇場用長編監督デビュー。映画監督・小説家・作曲家など活動は多彩。代表作は映画『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』小説『ウォーレスの人魚』『番犬は庭を守る』等。『New York, I Love You』『ヴァンパイア』で活動を海外にも広げる。ヘクとパスカルというユニットで音楽活動もする。復興支援ソング『花は咲く』は作詞を手がける。『花とアリス殺人事件』では初のアニメーション作品に挑戦、国内外で高い評価を得る。最新作映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』2016年春公開予定。

私はこれまでの監督作品の中でも、大切なシーンほど「台詞だけに頼らず魅せる」という事を一つのテーマにしてきました。それは言葉として言い表せない部分にこそ、人間の大切な想いがあると考えているからです。それだけではなく、私の作品では全シーンにおいて物語を動かす決定的な台詞は少ないです。観客側が登場人物の心情など想像を膨らませる事のできる、余白のある作品づくりを目指してきました。
 

90年生まれの若き映画監督が、“言葉にならない空気感”を繊細なタッチで描く。短編映画『atmosphere』制作支援プロジェクト

 

本作ではまず「モノづくりをする女性」を描きたいという部分から作品の構想を始めました。そして糸が複雑に織り重なり、色が幾重にも混じり合いながら一枚の美しい染め織物ができていくプロセスが、私の描きたい世界観と重なると感じ下町の染色工場で働く女性を主人公にしました。

 

90年生まれの若き映画監督が、“言葉にならない空気感”を繊細なタッチで描く。短編映画『atmosphere』制作支援プロジェクト

 
 

90年生まれの若き映画監督が、“言葉にならない空気感”を繊細なタッチで描く。短編映画『atmosphere』制作支援プロジェクト

 

私は大学時代に映画を撮り始め、これまで5本の短編映画を発表してきました。2015年、監督作品『ぼくらのさいご』が2つの映画祭で賞をいただく事ができましたが、今はまだ「自主制作映画」の監督であり、現状、映像業界で働いてお金をもらっているわけではありません。
 
短編映画『ぼくらのさいご』予告編動画。田辺・弁慶映画祭コンペティション部門 映画.com賞受賞/横濱HAPPY MUS!C映画祭 音楽映像部門最優秀賞受賞

将来的には商業映画の監督を目指していますが、現在は自己資金によって年1本のペースで短編映画を作っております。映画制作には多くの人が関わるため、どうしても多額の費用がかかってしまいます。ましてや、望む規模の作品づくりをするには個人捻出だけでは厳しいのが現状です。本作をより良い形で実現する為にも、まずは多くの方にこのプロジェクトへご興味を持っていただければと思っております。

サポーターのみなさまへ

今回のプロジェクトでは、映画制作に加え、「プロモーションサイトの運用」と「展示会の実施」という企画を合わせて進めて行く予定です。
 
http://www.atmosphere-film.com/#
短編映画『atmosphere』プロモーションサイト
 
サイトでは、本編内容とリンクした写真やイメージ映像のほか、撮影スタッフやヘアメイク、衣装や音楽、美術など、参加してくれたクリエイターたちのプロモーションも展開していきます。これは、映画が様々な要素が合わさって完成する“総合芸術”だと考えているからです。

また展示会では、現代アートの空間の中で完成作品の上映を行います。クリエイターたちの作品の展示・販売に加え、ストールの販売も行い、古くから伝わる日本の伝統工芸や文化、風景の美しさを若い世代や国外にも伝えていけたらと思っています。
 

90年生まれの若き映画監督が、“言葉にならない空気感”を繊細なタッチで描く。短編映画『atmosphere』制作支援プロジェクト

 
 

90年生まれの若き映画監督が、“言葉にならない空気感”を繊細なタッチで描く。短編映画『atmosphere』制作支援プロジェクト

 

私は応援コメントを寄せてくださった岩井俊二監督の世界観に魅せられ、映画監督の道を志しました。なかなか言葉にならない、それこそ“atmosphere(空気感)”のようなものの存在を、繊細で美しい映像で描いていけたらと思っています。
 

90年生まれの若き映画監督が、“言葉にならない空気感”を繊細なタッチで描く。短編映画『atmosphere』制作支援プロジェクト

 

当プロジェクトは、イベント終了後も団体・atmosphereとして活動を継続していく予定です。短編映画『atmosphere』が持つ空気感を本編だけではなく、映画の枠組みを超えて楽しんでいただけるようなプロジェクトに育てていきたいと考えております。

この夢を叶えるべく、ぜひみなさまにご協力いただけたら幸いです。何とぞよろしくお願いいたします!
 

応援コメント

90年生まれの若き映画監督が、“言葉にならない空気感”を繊細なタッチで描く。
短編映画『atmosphere』制作支援プロジェクト

短編映画『atmosphere』をイメージした書き下ろしイラスト
 

やまだないと(漫画家)

独特の画風でナイーブな世界を描く。主な著作に『西荻夫婦』『ラマン』『王様とボク』映画評『ハルヒマヒネマ』など。ドラマ『私立探偵濱マイク』10話では脚本を手がけた。

 

梶尾真治(作家)

まだ、登場人物の設定も不透明な部分が多いのですが、予告を見る限り本編を期待させる不思議な透明感があります。 がんばってください。

 

梶尾真治(かじお・しんじ)

1947年12月24日生まれ。熊本県出身。福岡大学経済学部卒業。熊本在住。(71)同人誌「宇宙塵」に発表した短篇「美亜へ贈る真珠」が『SFマガジン』3月号に転載され、商業誌デビュー。(78)『SFマガジン』で「フランケンシュタインの方程式」を発表。(79)「地球はプレインヨーグルト」で星雲賞受賞。短篇SFの名手として名を馳せていく。(90)長篇『サラマンダー殲滅』を刊行、翌年、日本SF大賞に輝く。(91)「時尼に関する覚え書」でSFマガジン読者賞を受賞。(92)「恐竜ラウレンティスの幻視」で2度目の星雲賞受賞。(00)『黄泉がえり』刊行。2003年に映画化される。(01)「あしびきデイドリーム」で3度目の星雲賞受賞。(04)専業作家宣言、「黄泉びと知らず」で4度目の星雲賞受賞。近著に、『怨讐星域』(2015年5月 ハヤカワ文庫)、『猫の惑星』(2015年10月 PHP研究所)などがある。
 

プロフィール

90年生まれの若き映画監督が、“言葉にならない空気感”を繊細なタッチで描く。
短編映画『atmosphere』制作支援プロジェクト

 

石橋夕帆(いしばし・ゆうほ/監督)

1990年神奈川県生まれ。2011年、東洋学園大学在学中に自主制作映画を初監督。2012年、NCW(ニュー・シネマ・ワークショップ)クリエイターアドバンスコース脚本選考会に選出され『フレッケリは浮く。』を監督。2013年、新宿K’sシネマで行われたNCW主催のMoviesHige13にて『フレッケリは浮く。』が上映される。2014年、NCW認定作品として『ぼくらのさいご』を監督。2015年、『フレッケリは浮く。』が知多半島映画祭コンペティション部門ノミネート、新人監督映画祭短編コンペティション部門ノミネート。『ぼくらのさいご』が田辺・弁慶映画祭で「映画.com賞」を受賞、横濱HAPPY MUS!C映画祭音楽映像部門で「最優秀賞」を受賞。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭短編コンペティション部門ノミネート、新人監督映画祭フォアキャスト部門ノミネート。他、複数映画祭にて上映。

 

90年生まれの若き映画監督が、“言葉にならない空気感”を繊細なタッチで描く。
短編映画『atmosphere』制作支援プロジェクト

 

篠田光里(しのだ・ひかり/主演)

1991年生まれ。
2012年デビュー。15年に出演した、映画「尊く厳かな死」は第二回新人監督映画祭準グランプリ受賞。16年公開作品「湖底の蛇」に出演。

 

90年生まれの若き映画監督が、“言葉にならない空気感”を繊細なタッチで描く。
短編映画『atmosphere』制作支援プロジェクト

 

大柴裕介(おおしば・ゆうすけ/出演)

1975年7月27日生まれ。東京都出身。1995年ファッションモデルとして活動開始。2002年には、映画『青い春』(豊田利晃監督)に出演し俳優としてデビュー。
近年では、オリジナルブランドのアパレルやフォトスタジオも経営。ドラマ「いつかティファニーで朝食を」(日テレ)にレギュラー出演している。

 

90年生まれの若き映画監督が、“言葉にならない空気感”を繊細なタッチで描く。
短編映画『atmosphere』制作支援プロジェクト

 

田中シェン(たなか・しぇん/出演)

ニューヨークに留学後、日本国内の専門学校に通い、卒業後はアパレルの会社でデザイナーとして就職。2013年退職後、モデルデビュー。現在、モードからナチュラル系まで幅広く、ファッションモデルとして活躍中。

 

90年生まれの若き映画監督が、“言葉にならない空気感”を繊細なタッチで描く。
短編映画『atmosphere』制作支援プロジェクト

 

KALINA(フォトグラフィ)

1989年3月12日生まれ。東京都出身。独特の存在感と幅広い表現力で、ファッション雑誌を中心にモデルとして活躍。近年はモデルで培った感性を活かし、フォトグラファーとしても活動を開始。独自の感性から生み出される作品は、業界関係者からも高い評価を得ている。

 

90年生まれの若き映画監督が、“言葉にならない空気感”を繊細なタッチで描く。
短編映画『atmosphere』制作支援プロジェクト

 

落合真由美(おちあい・まゆみ/ヘアメイク)

1988年、埼玉県生まれ。2008年国際文化理容美容専門学校を卒業後、原宿ヘアサロンRidiculeに勤務。サロンワークのかたわら、撮影のヘアメイクも行っている。

 

短編映画『atmosphere』について

あらすじ:会社を辞め、東京の下町の染色工場に務める塚山渚(24)は大学教員の沢木浩孝(43)と付き合っている。しかし沢木は故郷の長野の大学へ赴任する事となり、2人は別れを選択する。果たしてそれから渚は─。
監督:石橋夕帆
出演:篠田光里/大柴裕介/田中シェン
上演時間:25分
完成予定:6月上旬頃予定
展示会・上映会実施:9月中旬頃予定
 

想定されるリスクについて

・天候不順などにより、撮影スケジュールがずれ込み、完成時期が変更となる可能性がございます。また、製作期間中に、自然災害や重篤な事件事故等が発生した場合、止む負えず製作を延期、もしくは中止する可能性がございます。
・作品のテーマやメッセージが変わることはありませんが、製作過程で、作品の内容に軽微な変更が入る可能性がございます。
・サポーターの皆様から作品内容に関するご意見やご要望をお寄せいただいた場合、サポーターのご意向を作品に反映することはお約束出来かねますので、ご了承ください。
・映画の製作費へのサポートとなりますが、本作品の著作権をお持ち頂けるものではございません。著作権はすべて監督の所有となりますことをご了承ください。
・本作品は劇場での公開が決定している作品ではありません。映画が未完成の現時点では、上映場所、日程などを特定できないことをご了承下さい。なお本作品は、国内外の映画祭へ出品を予定しております。