活動報告①「夢野久作という人のおはなし」
 ▼応援、そしてご協力ありがとうございます!

 

人生初のクラウドファンディングを公開してから、早1週間が経とうとしています。
おかげさまで既に目標金額の30%を達成することができました。

そしてなにより、たくさんの方に応援していただけていることが本当に嬉しいです。

ありがとうございます。

 

▼ここはまだ前置きです

 

さて、活動報告ですが、現在の活動といえば、じわじわと広報活動を進めているといったところ。
来週までにはプレスリリースを出しつつ、各SNSでの出演者紹介なども始めたいと思っています。

 

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最近はTwitterで「夢野久作」を検索して、夢Q好きさんのツイートにいいねしてまわったりしていますが、「夢野久作の短編が好き」という方が多いみたいでうれしいです。
そもそも周りにあまり「夢Q、好きなんだよね!」という人がいないので「友だちになりたい…!」と思いつつそわそわしています。
私事ですが、とあるゲームに12月から夢野久作が実装されるということで、期待と不安でドキドキが止まりません。そちらの界隈の方もお友だちになりたいです。

 

Twitterで「あなたの好きな夢野久作」を募集しています。
ぜひともたくさん教えてください。次回公演の参考にするかも。

➡あなたの好きな夢野久作、教えてください。

 

 

とはいえ、そんな報告を聞きたい人はきっと極々少数ではないかと思われます。
一応ジャンルとしては「演劇・ダンス」で登録しているので、できれば稽古風景なんかをアップしたい気持ちはありますが、いかんせんまだ始まっておりません。
 
ということで、今回の活動報告では、本文では長くなりそうだったのであまりお話しできなかった、本企画の軸である「夢野久作」さんについて、あんまり長くならないように意識しつつお話ししたいと思います。

 

 

▼夢野久作という人のおはなし

 

さて、ようやく本筋に入ります。

プロジェクト本文でも少しご紹介しましたが、夢野久作さんは福岡市の出身で、その47年の生涯のほとんどを福岡で過ごしています。

 

ちらっとWikipediaを見ると、

夢野 久作(ゆめの きゅうさく、1889年(明治22年)1月4日 - 1936年(昭和11年)3月11日)は、日本の禅僧、陸軍少尉、郵便局長、小説家、詩人、SF作家、探偵小説家、幻想文学作家。他の筆名に海若藍平、香倶土三鳥など。現在では、夢久、夢Qなどと呼ばれることもある。戒名は悟真院吟園泰道居士。禅僧としての名は雲水(うんすい)、法号を萠円と称した。

という何事かと思うような経歴が確認できます。
47年という決して長くはない生涯で、いくつの肩書をもっているんだ?と、少なくとも私はそう思いました。


ちなみに個人的には「夢Q」という呼び方が好きです。

 

夢Qといえば、やはり『ドグラ・マグラ』が有名かと思います。

構想・執筆に10年以上の歳月をかけた長編小説で、小栗虫太郎『黒死館殺人事件』、中井英夫『虚無への供物』と並んで、日本探偵小説三大奇書に数えられています。

「小栗虫太郎が探偵作家として尊敬していたのは江戸川乱歩と夢野久作の2人だけだった」という話は有名ですよね。
そんな小栗さんの企画展示が成城大学の図書館であるそうです。行きたい気持ちはとてもあります。とても。

 

実は私もまだ夢Q作品の全てを読んだわけではありません。

短編を読んでハマり、文庫本をちまちま買ったり青空文庫で気まぐれに読み進めていたりしましたが、少し前に勢いで三一書房版の全集を購入したのでニヤニヤしながらちょこちょこ読み進めています。

でも『ドグラ・マグラ』を読むのに苦戦する程度の普通の本好きです。

 

私が最初に読んだ夢Q作品は『瓶詰地獄』だったかと思います。
角川文庫のかわいい表紙のやつです。

元々が短編好きなので「これ短編集なのかー、読んでみよー」くらいのテンションで買って、読んでみてはじめて「…おおっ」となりました。「なんだこのひとは」と。

 

うっすら名前は知っていたものの、調べてみると福岡の人らしい。

ということで主に青空文庫で他の作品も読み漁りつつ、ネットで「夢野久作」を調べる日々。

話はそれますが、森見登美彦さんの作品を読み漁っていたときは彼のブログも毎日チェックしていたし、最近は森博嗣さんのブログも毎日ではないですが読んでいます。
たぶんそういうことをしたくなる性分なんだと思います。
自分のブログはほとんど更新せずに放置しています。

 

そんな中で、やっぱりおもしろい記事を見つけてしまうんですよね。

その記事を読んで「あ、この作品はまだ読んでなかったけど、こんなこと書いてある、気になる、読んでみなきゃ」みたいになったりするんです。

 

書きはじめたら意外と長く書いてしまいそうだったので、今回はそのおもしろいなと思った記事をいくつかご紹介しつつ、終わりにしたいと思います。
活動報告でこんなことしていいのかわかりませんが、本当におもしろいし読みやすいので、ぜひ読んでみてください。私がヘタに説明するより絶対にこっちのほうがスッと入ってくるはずです。

 

これだけ地元の企業や大学に夢野久作に関する記述があるのに、なんであまり知られていないのか、自分のことを棚に放り上げて不思議がっている次第です。

 

 

●ひとつめ

 西日本シティ銀行

 ふるさと歴史シリーズ「博多に強くなろう」> 夢野久作

 

平成6年の対談ですが、これはとてもわかりやすい。

対談中に『ドグラ・マグラ』『名君忠之』『あやかしの鼓』『近世快人伝』『猟奇歌』などが出てきます。

「それなのに、『ドグラ・マグラ』は難解でとっつきにくい。」「そう。久作、即『ドグラ・マグラ』とされているのが夢野久作の不幸の第一ですね。」
なんてお話しされているのもぶっちゃけてる感じでおもしろいです。

最後に対談者のオススメ作品も書かれているので「夢Qはあまり読んだことない」という方はそこだけでもチェックしてみてください。

 

 

●ふたつめ

 福岡のホームページ制作会社・株式会社マグネッツ

 奇想の作家「夢野久作」と福岡・博多まち巡り

 

とある会社の昔のブログ記事です。

いわゆる聖地巡礼というか。

MAPも載せてあったりと至る所に愛を感じます。

 

 

●みっつめ

 夢野久作と杉山三代研究会

 夢野久作の作品に出てくる博多

 

こちらは、今回の企画の後援もしていただいている「夢野久作と杉山三代研究会」のFacebookページで投稿されている記事です。

上記と同じく、作品中の"博多"を調べて書き出してあります。

作品数が多いこともあって、かなりの量になっているみたいです。

 

 

●よっつめ

 九州大学大学院医学研究院 精神病態医学

 九州大学病院 精神科神経科

 「ドグラマグラと九大精神科」

 

『ドグラ・マグラ』の舞台となった九州大学のウェブサイトに掲載されている記事です。

黒木俊秀:エニグマとドグラマグラ―諸岡存助教授の関わり―.九州大学精神科-百年の航跡 2006 より引用とのこと。

『ドグラ・マグラ』の登場人物のモデルは誰か、など裏話好きにはたまらない内容かもしれません。

 

 

●いつつめ

 九州大学 | 医学部 大学院医学系学府 大学院医学研究院

 卒業生の方へ「医学部風姿花伝シリーズ14」

 

こちらも九大、しかも卒業生向けのページです。

まさかの「夢野が取材したころの精神病学教室」の写真が掲載されています。たまらん。

 

 

 

他にも興味深い論文だったりいろいろな記事もあるのですが、今回はこのあたりで。

 

 

うっかりご紹介を忘れていましたが、

今企画の軸となっている短編『月蝕』はこちらです。


 夢野久作 月蝕

5分もあれば読めるくらいの超短編です。

この作品をどう表現するのか。想像を膨らませつつ公演当日をお待ちください。