実施理由/背景
「犯罪被害者支援」を知っていますか?
「静岡犯罪被害者支援センター」、「犯罪被害者相談窓口」と聞いて、どれくらいの方がお分かりになるでしょうか。
もちろん平穏な生活を送れることが一番ですが、いつ事件・事故に巻き込まれてもおかしくない現代。ご自身だけではなく、大切な家族や友人が被害に遭うこともあります。
実際に被害に遭われた方でも、「どこへ相談したらいいの?」、「裁判になったらどうしたらいいの?」、「示談交渉はどうしたらいいの?」と相談先も分からず、悩み続けておられる方が多くいらっしゃいます。
そうした方々が、少しでも早くサポートしてもらえる環境に導けるようにするためには、『犯罪被害者支援』をより身近に感じ、安心して相談していただくために、より積極的な広報活動が必要なのです。
プロジェクト内容説明
WEB広告などを利用した広報活動を実現したい!!
スマートフォンやタブレット等が普及し、全ての世代の方がSNSを利用されている昨今、紙媒体の広報に留まらず、WEB広告を実施し、より多くの方に「犯罪被害者支援」の必要性や相談窓口の存在を広報していくことが重要と考えます。 そこで、2021年9月までのクラウドファンディング事業として制作しましたCM動画を活用し、YouTubeに広告を掲載します。更に、静岡市屈指の繁華街、呉服町通りと七間町通りの交差点にあります札の辻クロス大型デジタルサイネージにおいてもCMを放映し、耳目をひく広報を展開します。 「犯罪被害者支援」を皆様の記憶に留めていただけるように、そして万が一に備えるための安心材料となるように、広報を充実させます。
被害者遺族による手記を制作し、市内の学校等へ配布します!!
自分が被害に遭ったり、身近に被害に遭われた方がいない場合「被害者がどのように困っているのか」「被害に遭うとどのような状況になってしまうのか」分からないと思います。
そこで、手記「みかんのはな」を新たに作成し、皆様方にお読みいただくことで、犯罪被害の実態や犯罪被害者の思い、更にそのご家族の思い等に触れ、改めて自分や他人の命の大切さへの理解を深める機会を設けたいと考えます。
また、これからの社会を担う若い世代の方に読んでいただくため、中学校や高校に配布し、いのちの大切さを伝えながら『いじめや暴力をなくすこと』『被害者も加害者も出さない』『決して罪を犯してはならない』という規範意識の向上にもつなげていきたいと考えます。
目指すところ
「犯罪被害者支援」をもっと身近に!!
犯罪被害に遭われた方々が、支援によって事件事故を忘れたり、全てを回復したりすることは残念ながらできません。犯罪被害によって心身に深い傷を負ったり、障害が残ったりすれば、それらと一生向き合っていかなければなりません。 そうした犯罪被害者やその家族・遺族に対して距離を置いたり、腫れ物に触るような態度で接したりするのではなく、普段どおりに接して寄り添うことでゆっくりと心の傷を癒し、平穏な生活を取り戻す手助けになることを、社会全体が理解する必要があります。 交通事故防止や防犯活動と同じように、『犯罪被害者支援』も身近な問題として一人ひとりが意識し、みんなで支え合える環境を整えていきたいと考えます。
また、「静岡犯罪被害者支援センター」の存在を知っておくだけで、万が一被害に遭われたときに早い段階から安心して相談することができる場所があるということを知っていただき、被害に遭われた方々の精神的負担軽減につなげていきたいと考えます。
寄付の使い道
(1) Web広告等の広告費:YouTube広告費198,000円(税込)、デジタルサイネージ広告費55,000円(税込)
【目標金額に満たない場合】YouTube広告は断念、もしくは犯罪被害者週間期間中のみ実施。デジタルサイネージは自己資金で実施。
(2) 手記「みかんのはな」制作費381,500円(税込):作製部数3,000部、A5サイズ・約30頁、小・中学校・高校、図書館等に配布。
【目標額に満たない場合〕ページ数削減、印刷部数削減、郵送代節約等の措置を講じながら自己資金を充当し実施。
※ご寄附後、実施団体からの活動報告等の送付を希望される場合は、申込フォームのアンケート欄にて、「活動報告等の送付を『希望する』」を選択してください。
自治体からのメッセージ
静岡市はこの活動を応援します!
市民ニーズが多様化・複雑化し、行政だけでは社会的課題に対してきめ細かく対応することが困難な状況にある中で、行政の支援が届かない分野で活動しているNPOなどの団体は、社会に欠かせない存在となっています。
本市では、このような行政の支援の行き届きにくい公益性の高い活動に取り組んでいる団体を対象として、ふるさと納税制度を利用した支援を行っています。
犯罪被害者支援センターは、犯罪等の被害にあわれた方やご遺族からの相談を受け付け支援している団体です。積極的な広報活動により当団体について市民の皆さんに広く知っていただき、ご遺族の方などが少しでも早く安心してサポートを受けられる環境になることを期待しています。
また、遺族の方の手記を製作・配布するプロジェクトを通じて、被害者の思い等を感じていただくことは、被害者も加害者も生み出さない社会の形成に寄与します。
静岡市は当プロジェクトを応援します。
皆様の温かいご支援をよろしくお願いします。
静岡市長 田辺 信宏
事業スケジュール
2022年11月:
(1)WEB広告のための担当業者との打合せ(広告内容の確認、ターゲット、掲出期間等)、札の辻クロスデジタルサイネージ利用申込。許可が下り次第、1カ月間CM動画を放映。
(2)手記への寄稿依頼。執筆者決定。印刷業者選定。
2022年12月:
(1)WEB広告開始
(2)原稿〆切⇒印刷業者へ納品⇒校正原稿納品⇒執筆者に校正原稿送付・内容確認
2023年1月~2月:
(2)校正作業⇒校了(遅くても1月末には校了予定)⇒業者・製本作業
2023年3月:
(2)手記納品。静岡市内小学校・中学校・高校等へ配布。
2021年9月までのクラウドファンディング事業として制作しましたCM動画を活用し、WEB(YouTube)広告を直ちに開始します。また、同時に、札の辻クロスデジタルサイネージへの利用申し込みを行い、「犯罪被害者週間」(11/25~12/1)期間を含めた1ヶ月間放映します。 また、手記「みかんのはな」につきましても、原稿執筆者を選定し、2022年12月末までに原稿を完成させ、年度内には各学校等へ配布できるように進めます。