実施理由/背景
人と動物が調和し共生する社会の実現をめざして
山梨県では、人と動物が調和し共生する社会を実現させるため、動物愛護の精神を醸成する取り組みを実施しています。
しかし、未だ、年間400頭近い犬猫が収容され、その大半が飼い主が分からない離乳前の子猫となっています。
このような子猫の命を新たな飼い主に繋げ、致死処分を限りなく減らすためには、無秩序な繁殖を防止するための不妊・去勢手術や、収容された子猫の譲渡をさらに推進していく必要があります。
このため、猫の不妊・去勢手術に助成を行う市町村への補助事業により猫の無秩序な繁殖を抑えるとともに、離乳前の子猫の健康や体力を確保して譲渡できるよう、一時飼養のお手伝いをしていただくミルクボランティアの活動を支援し、命を繋げる譲渡を推進します。
プロジェクト内容説明
猫の致死処分数を劇的に減らし、人と動物の共生をめざす
山梨県では、人と動物の共生する社会を実現するために、次のような取り組みを行うこととしています。
(1) 猫の不妊・去勢手術費補助金を大幅に拡充し、全ての市町村と連携して致死処分の劇的な減少をめざします。
山梨県では、令和2年11月から、飼い主のいない猫の不妊・去勢手術費を助成する市町村への補助事業を行ってきました。令和4年度は、飼い主の有無に関わらず、全ての猫を補助対象とするとともに、補助額の上限を引き上げるなど大幅に拡充し、致死処分の減少をめざします。
(2) 離乳前の子猫を飼育するミルクボランティア活動を支援し子猫の譲渡を促進します。
山梨県では、令和2年6月から、収容された猫の譲渡を促進するため、離乳前の子猫を飼育するミルクボランティアの募集、支援事業を行ってきました。
離乳前の子猫は、体力が乏しく病気になりやすいことから、譲渡できる幼齢まで子猫を飼育するミルクボランティアの活動を支援し、収容された猫の譲渡を促進します。
(3) 終生飼養や所有者明示等の普及啓発を行い、動物愛護意識の醸成に取り組みます。
動物愛護週間に合わせて、図画コンクールや動物愛護団体の活動紹介パネル展、小学生とその保護者を対象とした親子動物愛護教室や獣医師の仕事体験、動物愛護指導センターのバックヤードツアーを行います。
目指すところ
人と動物が調和し共生する社会をめざします。
山梨県では、多くの方に動物愛護への御理解や御協力を求めるとともに、飼い主に対する終生飼養や所有者明示の徹底、猫の無秩序な繁殖の防止といった適正飼育の普及啓発活動を行っています。
また、 猫の不妊・去勢手術補助事業の拡充による不妊・去勢手術の推進や、子猫の譲渡を推進するためのミルクボランティア活動の支援など、動物の致死処分数の減少に向け様々な取り組みを行っています。
このような取り組みを継続して実施することにより、動物愛護の意識が広く醸成され、犬や猫による人への危害や近隣への迷惑行為が減少し、やむを得ず致死処分される犬猫がいなくなり、人と動物がともに命あるものとして共生する社会の実現をめざしています。
寄付の使い道
いただいた寄附金については、本年度県が実施する、猫の無秩序な繁殖を抑制し致死処分を減少させる「猫の不妊・去勢手術費補助金」や収容された猫の譲渡を促進させる「ミルクボランティア支援事業」の財源として活用させていただきます。
・不妊・去勢手術費助成制度にかかる費用
・子猫の育成に必要なミルク、フード、ペットシーツ、猫砂、哺乳瓶等の購入費用
自治体からのメッセージ
人と動物の共生をめざす山梨県への御支援をお願いします。
ご支援いただく皆様へ
このプロジェクトでは、県民の動物愛護に対する意識の醸成を図り、飼い主への適正飼育の普及啓発を行うとともに、猫の不妊・去勢手術補助事業を拡充し、不妊・去勢手術を一層推進することで猫の無秩序な繁殖を防止し、猫の致死処分数の減少をめざします。また、ミルクボランティア活動を支援し子猫の譲渡促進にも引き続き取り組みます。
人と動物の共生する社会の実現に向けた山梨県の取り組みに、皆様のご支援をお願いいたします。
事業スケジュール
通年:補助事業拡充による猫不妊・去勢手術補助事業の推進
通年:ミルクボランティア活動への支援
令和4年5月:ミルクボランティアの方々と第1回情報交換会
令和4年7月~:各市町村において猫不妊・去勢手術助成事業開始
令和4年8月~9月:動物愛護週間事業の実施(図画コンクール、団体活動紹介パネル展、獣医師の仕事体験、愛護指導センターのバックヤードツアー等)
令和4年11月:ミルクボランティアの方々と第2回情報交換会
ミルクボランティア活動への支援を引き続き行うとともに、猫の不妊・去勢手術費補助事業を拡充し、県内全市町村と連携して猫の不妊・去勢手術の推進を図ります。
このような取り組みを通じて、人と動物がともに命あるものとして共生する社会の実現を目指します。