トルコ人とシリア難民を繋ぐ女性に優しいノンカフェイン飲料ギフトブランドFease
Taiki Kikuchi
▼追記
地震という状況だからこそこのプロジェクトを通じて、現地の人達の生活を支えます
「家族や親戚の避難生活がとても大変」
現地のシリア人スタッフからメッセージがありました。

6日に発生したトルコ・シリア大地震。 

本文にも記載がある通り、
トルコに住むシリア難民は、
内戦が起きてからのこの12年間、
安心した暮らしを出来ず、苦しんで来ました。
今も。

このプロジェクトは、
改めて、彼らの生活を長期的に支えていく事業を目指していきます。

震災前から、働き口の乏しさや差別、偏見を
受けていた私たちのスタッフと共に、
事業を行っていきます。

皆様初めまして!または、ご無沙汰でございます。
Fease代表の菊地泰基です。

僕たちは
”世界をほっとさせる一杯”をモットーに

トルコ人とシリア難民を繋ぐ、
女性に優しいノンカフェイン飲料
ギフトブランドFease(フェアーズ)

を立ち上げました!

今回のクラファンは
5回目の挑戦になります

これまで立ち上げてきたプロジェクトは、
総勢325名の方にご支援を頂きました。
今まで応援してくださった皆様がいなければここまで来れませんでした。
心のそこから感謝をしています。本当にありがとうございました。

これまでどんな事をやってきたのか?

今回のクラファン通じてどんな事をやるのか?
・パッケージデザインを決めて、本格的に自社ECサイト、ギフト専門ECサイト等で販売
・現地の工場と販売契約を結び、そこから女性の雇用創出を目的とする
・シリア難民のお母さんと一緒にギフトバック等の企画販売を行う

なぜ、ここまで続けてきたのか?
・現地で出会った子ども達や友人、彼らが抱えている問題をどうしてもほっとおけなかった。
・色んな出会い、経験を経て友人として、なんとしてでもこの問題を解決すると決めたから。

この「続ける意思」には
多くの悩み、苦しみ、失敗があり本当にやめたいと思う事が沢山ありました。
しかし、応援してくださる皆様が居たからこそ、この問題を解決する事、継続する事に対して、意義があると感じ、ここまで進む事ができました。

そして、
人生を掛けてこの問題を解決するという決意へ変える事ができました。
改めて、本当にありがとうございます。応援してくださる方の数だけ、僕の想いは強固になる気がしています。

具体的な施策について
後ほど、記載をしていますので、是非最後まで読んで頂けると嬉しいです。

・新しいパッケージのデザインの決定
→ECギフト専門サイト等での販売なので、リッチな感じを意識しています。

・トルコ国立大学教授の工場の正規代理店(販売店)になりました
→今後は、この工場を中心に雇用創出を目指し、日本向けの商品を企画販売していきます。
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メーカー名:NS herblas
ウェブサイト: https://www.nsherbals.com/
事業内容:ハーバルコーヒー製造販売店

・手織、刺繍が得意なシリア難民のお母さんと共に企画販売
→今回のリターンにもあるギフトバックの作成依頼をしています。
非常に手先が器用で質の高い商品を制作して頂けます。
・刺繍のジャスミンは、シリアのお庭に良く咲いているお花で、シリアの方にとってはなじみのあるお花となっている事から、このお花を選びました。

・製品の改善
→具体的には、こなっぽさがなくなった事、ピスタチオの小さな粒を極力取り除けた事です。今回は改善したブラウン・ピスタチオラテをリターンとして設定してます。

皆さんは、ふだんの生活の中で、

「あなたには商品を売りたくない」
と差別を受けたことはありますか?

これは僕が実際に経験したエピソードで、トルコの町で雑貨を購入しようとしたシリア人の友人が、トルコ人の店主に言われたセリフです。

人種差別は、昔から世界中にある深刻な問題ですが、僕がいま暮らすトルコでも、

当たり前のように
シリア人を嫌悪する風潮があり、
国民の8割はシリア人に不満を持っている
と言われています。

具体的には、難民となったシリア人がトルコ語(公用語)を使っていても、訛りなどでシリア人だとわかってしまい、嫌な顔をされたり、テロが発生したときはシリア人オーナーのレストランが積極的に狙われる現状があります。

しかし、最初からシリア難民へ嫌悪感があったわけではありません。
トルコは世界でも有数のシリア難民の受け入れ国で、その数は約380万人。
これまでトルコは、シリア難民へ多額の支援を行って来ました。

イスタンブールやカッパドキア。色あざやかで美しい、異国情緒あふれるトルコは数多くの世界遺産を有し、世界中から観光客が訪れる人気の観光大国でした。

引用:canvaしかし、
そんなトルコに襲い掛かったのは、
コロナウィルスによるパンデミック。
観光客が激減し、トルコ経済はかつてないほど疲弊する事となりました。

引用:canva

経済危機により
物価上昇率約80%(昨年対)、家賃の上昇率も20%以と異常な数値。

お金がない。仕事もない。
自国民でさえ貧しい状況になってしまいました。

経済危機が原因であると同時に、自分たちの生活が苦しくなったのは、これまでシリア難民に支援を行ってきた事が原因ではないか?と思うようになってしまったのです。

不満の矛先は、シリア難民へ。
そして”嫌悪感”へと変わってしまったのです。


その変化の中で、次第に彼らの心の中に余裕がなくなってしまった事を感じています。

差別の現場を目撃した僕ですが、トルコ人の友人に聞けば「決して、彼らが悪い訳でないが、不満や怒りの矛先がどうしても彼らに向いてしまっている」と話してくれました。

彼らの葛藤と変化の中で、僕が感じた大切な事が”心が満たされている”ことです。

国が違うだけで差別や偏見をするのは良くない、と分かりながらも誰かのせいにしてしまう。

この複雑な想いが
嫌悪感へ変わってしまった。

それが、今の彼らの心境なのです。

現在、経済危機となり各家庭で共働きを強いられている中で、特にシリア難民女性やトルコ人女性は、職に就く事が大変厳しい現状があります。その背景に
「わが国(トルコ)では、一家の生計を立てるのは男」という言葉もあり、今までは男性がほとんど働きに出ていました。

元々イスラム圏では、若くして結婚する事も多く、そのため知識やキャリアの喪失を経験し、再就職や仕事に就くことが大変困難となっています。

また更に、ジェンダーの不平等が原因にあり、労働力のある男性が残り、女性の方が解雇されやすい事実もあります。

実際に、トルコ人女性の失業率は約13%~15%。日本と比較すると、約5倍も女性が失業している状況です。

引用:canvaさらにシリア人に対して厳しい労働の法律もあり、僕のような外国人がトルコで起業した場合、法律によってトルコ人5人に対して、シリア人1人しか雇う事ができません

そのため、トルコ企業とパートナーシップを組む事が重要となります。

僕は、これまでの課題を通じて、雇用創出の中でもイスラム圏の女性の雇用創出が必要だと感じました。先ほどもお伝えしましたが、現在トルコ国内ではシリア人への嫌悪感が高まってます。

それにより、僕の感覚ですが、シリア人とトルコ人が協力したり、共に働く職場はほとんど見受けらないように感じています。

経済悪化によって、深い溝が生まれてしまったトルコ人とシリア人ですが、

一緒に協力して働き、人となりを知ることで、○○人ではなく○○さんという関係性をつくれるのではないかと考えています。

現在私が関わっている工場でも、トルコ人のみが働いておりますが、将来的にはトルコ人とシリア人が、ともに働く場所を作る事を意識しています。

また、将来的には託児所もつくり、子ども同士も「国籍に関係なく友達になれる環境」をつくりたいと思っています。

大人同士がずっとにらみ合っていると、影響を受けるのは彼らの子どもたちです。

実際に、町や学校でもシリア人の子どもはいじめを受けやすい状況にあり、彼らは”生きづらさ”を感じています。

引用:canva

全部を変えるのは難しくても、 少なくとも僕の工場の中では、 ともに過ごし理解しあえるようになってほしいと願っています。

その先にある僕の最終的な想いは、未来の子どもたちに偏見の連鎖を残さないこと。

だからこそ、この悪循環を解消し、
子どもたちや、大人も含め幼い頃から国籍に関係なく仲の良い知り合いや友人を持つことが、未来の偏見や差別の予防に繋がり、生きづらさを解消できると信じています。

トルコ人シリア人関係なく、彼らの暮らしを豊かにするために、なんとかして仕事を作りたい。
そう考えていた時に、トルコの国立大学教授に出会いました。

出会いのきっかけは、トルコでも有名な「ピスタチオコーヒー」。

引用:Adobe Stockどんな商品をつくろうか考えていたときに思い出したのが、昔飲んだピスタチオコーヒーの独特な風味です。

前回の記事にも記載しましたが、このピスタチオコーヒーが、実は体に優しい飲み物だったのです!

そしてピスタチオコーヒーに関する栄養価を調べるうちに見つけたのがナジム シェケラオール教授の論文でした。

トルコには、栄養価の高い作物が多く生産されており、ナジム教授はその可能性を世界中に広めるため、自ら会社を立ち上げ、ノンカフェイン加工飲料を製造し販売を行っていました。

この商品で彼らの生活を豊かにしていきたい現地で雇用を広げていきたい

僕は、彼に会いに行き、率直にこの想いをナジム教授に伝えました。

「体にも優しい、そして現地の雇用にも繋がる事業ができたらいいな」
と考えていた中で出会ったピスタチオコーヒー。

この商品を選んだ理由はもうひとつあり、
国内の作物を使用し生産する事が、トルコ経済にとって重要だと感じたからです。

そして、トルコで継続的に事業を行うためにも、トルコ人パートナーが必要不可欠だからです。

「僕はお金の為に、やっているのではない。国籍を問わず人々の暮らしを豊かに、そして健康になって欲しい。」

というナジム教授の言葉に、僕は本当に胸が打たれました。

トルコ国民の8割が、シリア人に対して嫌悪感を抱いている中で、シリア人に対して理解がある方はとても珍しいからです。こうして、僕達はお互いに共感し、共に事業を行うことになりました。

ナジム教授と協力して商品開発を進めることになり、今回、私達はこの栄養価の高いピスタチオに自然の甘さを加え、オリジナルブレンドの「ラテ」として製造しました。

ピスタチオを一度焙煎し、甘みを加えているため、見た目はピスタチオのイメージカラーであるグリーンではなく、ブラウンのような色をしています。

私たちはその見た目と味わいから「ブラウン・ピスタチオラテ」と名付け、今回リターンとしてもご用意しています。

引用:Adobe Stock日本から約8500km離れたトルコキリス県にある工場(南東アナトリア地方)周辺は、ピスタチオの一大産地としても有名です。

引用:canva僕達の商品は、ここキリス県で収穫できる現地の作物を使用した加工飲料を製造しています。ピスタチオは、ノンカフェインで、ビタミンやミネラル、多価脂肪酸はもちろん、食物繊維が豊富に含まれており、現地の女性やママに大人気!

調べていくうちに、妊婦・授乳中の女性など産後ママのリラックスする時になどに親しまれていることもわかりました。

▶︎ブラウン・ピスタチオラテの効果と魅力はこちらの記事に詳しく記載しております。

僕たちは、ギフトブランドFease(フェアーズ)として日本中の働く女性やママに届けたいと思っています。

現地のシリアのお母さんたちによる手織り手作りの巾着、キリンのぬいぐるみをご用意しています。
・刺繍のジャスミンは、シリアのお庭に良く咲いているお花で、シリアの方にとってはなじみのあるお花となっている事から、このお花を選びました。

・手作りギフトバック/刺繍-ジャスミン ※サイズ縦220cm× 横210cm

・キリンのぬいぐるみは、お母さんとそのお子さんが大好きな動物で、皆さんに届けたいという想いがあり制作しているそうです。商品サイズ 40cm ・素材 毛糸 ・デザイン レインボーカラー

 これらの商品は、一つ一つが手織りで作られ、良質で暖かいプロダクトとなっています。商品は、全て僕たちが買取っていますので、収益の全ては彼女達に届きます。

アラブ独特の雰囲気を、リターンを通じてぜひお楽しみいただければ幸いです。

前回のプロジェクトでは、
「教育の大切さ」
「難民」であることで、仕事に就くことができず、若い人の未来が失われている
という課題を感じていましたが、時間が経過する中でもっと根本的な解決が必要だと考えました。

まずは子ども達の教育環境を守るために、各家庭の経済的自立が必要だと考え、さらに彼らの間に生まれた溝が引き起こしている「差別」や「偏見」を解消する事必要だと考えました。

僕は、これらの問題に着目し、
・根本的な経済的自立
・彼らの共生を意識した女性の雇用創出
を目的とする事にしました。

「僕にできることはなんだろう」と考え、トルコ人とシリア難民の女性がともに働ける場を作るために、現地で奮闘していましたが、様々な立場の当事者の声を聞く中で、

という事実を知りました。

仕事に就き、お金を稼ぐ事で、
子ども達の教育を守りたい。

仕事に就き、お金を稼ぐ事で、
家族といい家に住みたい。

仕事に就き、お金を稼ぐ事で、
健康になりたい。

仕事に就き、お金を稼ぐ事で、
趣味を充実させたい。

雇用を生む事だけを目標としていた僕には心に突き刺さる言葉でした。

そこで僕たちは、今後仕事や給与以外にも、現地スタッフの大切な価値を守っていく為に、
「Value wheel」という仕組みを用いて取り組む事を決めました。

具体的には、下記のフレームワークを使用して、その人の人生において大切な”8つの価値”を書き出して、それぞれの数値を可視化します。

※10段階評価に分かれており、最終的に10になることを目標とします。

この写真は、実際に現地のシリア人のお母さんに書いてもらった現段階の数値です。

全てが10になった時、「私はきっと幸せな気持ちに満ち溢れるかなぁ。
そんな事を話してくれました。

彼女は、シリア内戦からトルコに逃れて約11年住んでいます。
「私は以前のような普通の暮らしに戻りたい。」

彼女の言葉を聞き、僕は労働・雇用の解決だけで終わらせたくない。
それ以上に幸せになって欲しいと心から強く思いました。

僕はできるだけ彼らに寄り添い、欠けている大切な価値を補い、彼らが”幸せな気持ちで溢れる”事を目指していきます。

そして、僕の最終的な目標は、
未来の子どもたちに偏見の
連鎖を残さないこと”です。

このプロジェクトは、ブラウン・ピスタチオラテの販売だけでなく、トルコ人とシリア難民を繋ぎ、また現地の人たちの幸せの循環によって、未来を生きる子ども達の偏見を無くす事を最終的な目標にしています。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
少しでも共感頂きましたら、ご支援の程どうか宜しくお願い致します。

管理栄養士さんに監修して頂きました。

▼飲んで頂いた方の感想

ミルクや豆乳で割って飲むと美味しかったです。私は、蜂蜜を加えて飲むのを気に入っています。(32歳 OL)


妊娠期間中にどうしてもラテが飲みたくなり、デカフェを探していた時に出会いました。

優しい甘さと、栄養価の高さに満足しています。(31歳 2児のママ)


前回よりピスタチオの殻みたいな物?が全然なくて、より一層飲みやすかったです!
(25歳 女性)


まずびっくりしたのが、かなり飲みやすくなりましたね! まずお湯で割っただけでも口当たりが良く口に殻も残らず おいしくてびっくりしました前回の課題を見事にクリアされてすごいなと思いました。ますます頑張ってください!(30代 女性)

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。