実施理由/背景
世界でも珍しい絶景砂むし温泉を復旧させたい!!
鹿児島県指宿市は、薩摩半島の最南端、鹿児島湾口に位置し、東は錦江湾を隔てて大隅半島と対峙し、南は東シナ海を臨み、明媚な風光を誇っています。
中央部には九州一の大きさを誇る池田湖、南西部には薩摩富士の別名で呼ばれる秀峰開聞岳、南部には南国ムード漂う長崎鼻、東部には潮の干満で陸続きになる、環境省のかおり風景百選に認定された知林ヶ島を有しています。
市の全域を霧島火山脈が縦断しており、世界に類を見ない「天然砂むし温泉」をはじめ、豊富に湧出する温泉に恵まれています。
本市には、市が所有する砂むし温泉施設が2つあり、そのうち、開聞岳を望む雄大な自然の中、波音と温砂に包まれながら、至福の時間を過ごすことのできる、山川砂むし温泉「砂湯里」があります。
この「砂湯里」後方ののり面が令和3年11月23日に突然崩壊し、同日から営業ができない状況となっています。本市の貴重な観光資源でもある、世界的にも珍しい「砂むし温泉」を復活させ、皆様にもう一度大自然で砂むし温泉に入っていただきたいという想いで、のり面の復旧工事計画を進めてまいりました。
このたびのクラウドファンディングにおきまして集められた寄付については、「砂湯里」の復旧に係る費用の一部に活用したいと考えております。
プロジェクト内容説明
指宿の代名詞「砂むし温泉」再開へ!!
本市の代名詞である「砂むし温泉」は本市随一の観光資源で、「砂湯里」は、開聞岳を望む雄大な自然の中、東シナ海の波音に包まれながら心身をリフレッシュすることができるため、行楽シーズンになると多くの観光客でにぎわう施設です。
のり面が崩壊したことで、営業ができない状況となっていることは、本市、市民、観光関係者にとって大きな損害を受けているだけでなく、観光客の皆様にとっても貴重な体験ができなくなっており、大きな損失となっております。
当地は自噴がみられるなど地熱資源が豊富がゆえに、熱水や温泉の蒸気により風化が進行し、崩壊したものと考えられます。
復旧工事は、地熱や蒸気により風化が進んでも崩壊しないための安定勾配を確保して切土を行い、のり面の安定を図るものとしています。
また、維持管理時の点検作業が可能となるよう点検道を兼ねた、絶景を眺められる遊歩道を設ける計画です。
目指すところ
絶景露天風呂「たまて箱温泉」を含めた一体的な観光施設へ!!
「砂湯里」は、隣接する絶景露天風呂「たまて箱温泉」とセットで入浴する方が多くおられます。
指宿名物「砂むし温泉」と絶景露天風呂の両方を楽しめるため、相乗効果でコロナ禍前は両施設とも多くの観光客でにぎわっておりました。
そんな中、新型コロナウイルス感染症の流行がはじまり、その後、「砂湯里」がのり面崩壊により営業休止をせざるを得ない状況となったため、「たまて箱温泉」も大きな打撃を受けております。
今回ののり面復旧工事では、のり面の復旧だけでなく、「砂湯里」と「たまて箱温泉」の両施設を行き来できるよう遊歩道を整備し、アフターコロナではコロナ禍前より、賑わう観光施設となるよう復旧を進めてまいります。
「2度楽しい観光施設」の復旧に向けて取り組んでまいります。
寄付の使い道
皆様に頂いた寄付金は、「砂湯里」の復旧に係る費用に活用させていただきます。
これまで以上に皆様に愛される観光施設となるよう、事業を進めてまいります。
自治体からのメッセージ
「ONE TEAM」で復旧へ!!
この度は、砂むし温泉「砂湯里」復旧プロジェクトに関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
砂むし温泉「砂湯里」や隣接する絶景露天風呂「たまて箱温泉」を含むエリアは、至るところから温泉の湧き出る、エネルギーに満ち溢れたすばらしい場所です。
このエリアの一部の施設が災害のため、営業休止の状況が続いていることは、非常に残念な思いです。
この本市を象徴するこの場所が、これまで以上に賑わうように、一体的なリニューアルを進めてまいります。
1日でも早く喜んでいただける様に、寄附者の皆様、市民、そして本市が「ONE TEAM」となって、取り組んでまいりますので
何卒、ご支援、ご協力をお願いいたします。
指宿市長 打越 あかし
事業スケジュール
2022年12月:工事事業者の決定
2023年1月:のり面復旧工事着工
2024年3月:のり面復旧工事・遊歩道整備完了
2024年4月:営業再開(予定)