実施理由/背景
農作物大量盗難の非常事態が発生しています
例年、県内では、畑から果実や野菜が盗まれる被害が数件発生していますが、特に今年は被害の状況が例年と異なり、大量に盗まれる被害が続発しています。
特にモモは、収穫前の未熟なものも含め大量に盗まれており、酷いものでは、乱暴に枝が折られ、畑のモモが一晩で全部盗まれたこともありました。これほど大量に盗まれるのは例がなかったことです。
丹精込めて育ててきた農作物が収穫直前に盗まれた農業者の落胆は計り知れません。
このような状況を踏まえ、県として、緊急的に盗難防止対策を講じ、農業者が安心して農作物の生産に取り組める環境を整備する必要があります。
プロジェクト内容説明
産地全体での防犯体制の整備
農作物の盗難被害を防ぐためには、地域全体で防犯対策に取り組む必要があります。
そのためには、農業者個々の防犯対策の取り組みだけでなく、地域として防犯意識を高め、関係者が連携して防犯対策を進めることが重要です。
産地全体に及ぶ防犯体制の強化や、防犯機器の設置には多大な費用が掛かることから、県が支援する必要があります
県では、地域の防犯対策を支援するため、緊急的な支援制度を創設し、JAなどの単位で地域ごとに行われる防犯パトロールの強化に要する経費や、畑に設置する防犯カメラ、センサーライトなどの防犯機器の購入経費に対し助成することとしました。
しかし、限られた財政状況の中では、この対策を実施するうえでの財源の確保が課題となっています。
産地の農業者の思い
「盗難をする人は、自分で一度でも農作物を育ててみてほしい。収穫物を盗まれる悲しさがわかるはず。」
「がっくりきてしまい、今は何も考えられない。自衛するにも限界がある。来年も続けるかは今後決めたい。」
「人を疑いたくはないが、見かけない人が畑に近づくと警戒してしまう。」
「犯人を許さない!作物は自分の子供のようなもの。自分の手で送り出したかった。」
「獣よりタチが悪い。窃盗犯用に電気柵を作りたいぐらいだ。」
目指すところ
安心して農作物を生産できる地域を目指します
県では、夜間から早朝の時間帯におけるパトロール体制の強化や、畑への侵入者に反応するサイレンや防犯カメラのような防犯機器の導入による盗難防止対策を実施することにより、農作物の盗難を未然に防止し、農業者の皆様が安心して生産に取り組める環境が整備されることを目指します。
また、これらの取り組みにより、山梨県は防犯対策が日本一徹底されている産地として周知されることにより、盗難被害の発生抑制につながることを期待します。
寄付の使い道
寄付は「やまなし未来農業応援事業」の農作物盗難防止対策に使わせていただきます。
具体的には、次の二つの対策に係る補助費の財源です。
・収穫期における夜間の防犯パトロールの強化への補助
・防犯カメラ、センサーライト・サイレン等防犯機器購入への補助
自治体からのメッセージ
ご支援いただく皆様へ
この度はやまなし未来農業応援事業にご興味をいただき、ありがとうございます。
農作物の盗難は、農業者のこれまでの努力を踏みにじる極悪非道な犯罪です。
農業者個人の取り組みだけには限界があり、現在、警察、JA、県や市町村等と互いに協力し、盗難防止の取り組みを進めている状況です。
ご支援いただいた寄附は、防犯パトロール強化や防犯機器購入への補助に活用させていただきたいと考えています。
今後も、山梨県産のおいしいモモやブドウ、スイートコーンなどを多くの方に味わっていただけるよう、このプロジェクトを通して、どうぞ温かいご支援をよろしくお願いいたします。
事業スケジュール
~2023年3月:防犯パトロールの強化、防犯機器の購入
令和4年度の農作物の収穫期に合わせて、パトロールの強化および防犯機器の購入を推進します。被害に遭う農家が減り、産地として今後も維持できるよう事業を推進したいと考えております。