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震災により被災した仙台藩伊達家ゆかりの茶室修復事業(第1弾)

  • 宮城県山元町
  • まちづくり・地域活性化
  • 宮城県
キャンプファイヤー ふるさと納税のバッヂ

宮城県の南部、太平洋に面した福島県との県境に位置する山元町。「いちご」「りんご」の県内有数の産地で、人口約1万人の小さな町、この宮城の辺境の地に「仙台藩 伊達家ゆかりの茶室」が人知れず現存していることをご存知でしょうか。今、この茶室が存続の危機にあります。

現在の支援総額

10,885,000

108%

目標金額は10,000,000円

支援者数

565

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2023/03/24に募集を開始し、 565人の支援により 10,885,000円の資金を集め、 2023/09/29に募集を終了しました

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震災により被災した仙台藩伊達家ゆかりの茶室修復事業(第1弾)

  • 宮城県山元町
  • まちづくり・地域活性化
  • 宮城県

現在の支援総額

10,885,000

108%達成

終了

目標金額10,000,000

支援者数565

このプロジェクトは、2023/03/24に募集を開始し、 565人の支援により 10,885,000円の資金を集め、 2023/09/29に募集を終了しました

宮城県の南部、太平洋に面した福島県との県境に位置する山元町。「いちご」「りんご」の県内有数の産地で、人口約1万人の小さな町、この宮城の辺境の地に「仙台藩 伊達家ゆかりの茶室」が人知れず現存していることをご存知でしょうか。今、この茶室が存続の危機にあります。

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実施理由/背景

戦火を免れた「現存する唯一の仙台藩伊達家ゆかりの茶室」が山元町に。

宮城県山元町に所在する建造物「茶室」は、江戸時代の天保3(1832)年、伊達家28代(仙台藩12代藩主) 伊達 斉邦(だて なりくに)が、家臣 大條 道直(おおえだ みちなお)に与えた茶室です。
大條家は、室町時代に伊達家から分かれた家系で、伊達家8代宗遠の三男 宗行を祖とします。代々伊達家に仕えた重臣であり、元和2(1616)年に伊達家17代政宗より亘理郡坂本(現在の山元町坂元)を拝領。以後、明治維新までの約250年間この地を治めます。仙台藩家格制度の頂点「一門」の次の「一家」に所属し、藩政の最上位「奉行職(他藩の家老)」を歴任した家柄で、幕末戊辰戦争時の仙台藩の降伏・戦後処理も担当しました。
大條家が拝領した茶室は、昭和初期まで仙台の大條邸で保管されてきましたが、昭和7(1932)年に大條家の居所・山元町の坂本要害(通称:蓑首城)の一角に移築されます。その後、昭和20(1945)年に仙台大空襲が発生。仙台中心部が焼け野原となり、藩政時代の数々の建造物が焼失します。その結果、仙台藩の上級武士層が所有した茶室うち、現存するのはこの山元町に移設された大條家所有の茶室のみとなったのです。

プロジェクト内容説明

東日本大震災による大被害。しかし、修復がなかなか進められない。

山元町に移築された「茶室」は、大條家の子孫により大切に保管されてきました。町では、この貴重な文化遺産を護り、後世に伝えるため、平成14(2002)年に山元町指定文化財に指定。平成21(2009)年には建物と敷地一帯の公有化を図り、広く公開・活用できるよう、本格的な整備に乗り出しました。
そうした中、平成23(2011)年3月11日、東日本大震災が発生します。山元町は震度6強を記録し、津波により町全体の約4割が浸水、壊滅的な被害を受け、637人もの尊い命が失われました。茶室については、津波被害は免れましたが大きな揺れが茶室を襲いました。移築後、数十年が経過した建物。老朽化が進んでいた茶室は、大きな揺れにより、基礎・屋根・土壁などに致命的なダメージを受けてしまいます。
「仙台藩で唯一残る茶室を何とかしたい」、被災後すぐに専門家や一部の住民から早期修復の声もあがりましたが、震災による町の被害は甚大でした。町としては被災された方々の生活再建を最優先にする必要がありました。
「被災者の住まい再建より先に文化財を修復してよいのか」、復興のめどが立つまで、茶室の修復・整備は止む無く中止となります。

町は復興を遂げ、茶室修復の動きが再開! しかし厳しい現実が・・・。

東日本大震災以後、茶室は風雨にさらされ腐朽がさらに進んでしまいました。平成30(2018)年、その対策として仮養生工事を実施し、なんとかその維持に努めてきました。そして、町の復興の目途がたった令和元年、茶室修復に向けた動きがようやく再開します。
町ではまず「存続の危機にある建物の保全」を最優先に進める方針とし、令和元年に整備基本計画、令和2年に基本設計を実施しました。しかし、令和3年2月と令和4年3月の2度にわたるM7以上の地震発生。修復を待つ茶室はさらなる被害を受けてしまいます。そのような中、令和4年9月、何とか茶室修復の実施設計に着手しますが、大きな課題に直面します。
度重なる地震被害、そして近年の急激な物価上昇等の影響で、震災当初3000万円程度と見込まれた修復費が、現在は最低限の修復方法であっても7000万円以上必要であることが判明したのです。全国からの温かいご支援により無事復興を遂げた町ですが、震災により人口が流出した町に財政的な余裕はあまり残されていませんでした。そこで、今回、多くの皆さまに、町の宝である茶室修復のさらなるご支援のお願いをすることになりました。

目指すところ

ただ修復・公開するのでなく、積極的な活用ができる文化財を目指して。

今回のプロジェクトでは、「仙台藩茶の湯文化を伝える唯一の茶室の保護」だけでなく、「本物の文化財に触れ、仙台藩の歴史・文化を学べる場の提供」も目指しています。茶室修復後は、本格的な茶会や文化事業の実施、一般への貸出し、茶道や歴史を学べる教育施設、歴史公園、観光施設など、積極的に茶室を利用いただけるなどの事業展開を想定してます。「貴重な文化財」だからこそ多くの方々に触れていただき、文化財を守り伝えることの大切さ、地域の歴史を多くの方に語り継いでいただきたいと考えています。
なお、茶室を含む一帯の整備は、町の厳しい財政状況を踏まえ、以下のとおり各段階に分け整備をしていく予定です。まずは、存続が危うい茶室建物本体の修復から手掛けていきます。
【茶室整備の各段階】
 第1段階:茶室の修復(最低限の修復を予定)※屋根・土壁・建具な現代工法で代用します。
 第2段階:活用のための利便設備の整備(トイレ・倉庫・駐車場)、庭園の整備(茶室周辺のみ)
 第3段階:庭園の整備(敷地全体対象)
 第4段階:茶室の修復(屋根・土壁を本来の技法で修復)
 第5段階:茶室内建具の復元

寄付の使い道

寄付金は、下記の用途に使わせていだきます。
(1)茶室修復及び利活用に係る設計業務
(2)茶室修復工事
(3)利便設備(トイレ・倉庫・駐車場など)及び庭園の整備
(4)茶器等の備品購入
今回の第1弾では現在実施中の「実施設計(上記(1))」と令和5年中に着手する「茶室の修復(上記(2))」に係る経費の財源に充てる予定です。
なお、寄附金額が茶室修復費用を超えた場合については、今後茶室の利活用に必要となる利便施設等(上記(3)・(4))の整備費に活用していきます。

自治体からのメッセージ

助けてください。皆さまのご協力・ご支援が必要です。

2011年の東日本大震災で大きな被害を受けた山元町は、全国の皆さまの温かいご支援のおかげで無事復興を遂げることができました。
2023年現在、静かな日常を取り戻した町ですが、町の宝「大條家茶室」の復旧がまだ残っています。震災からの復旧・復興は町民の生活に直結する事業を優先してきたため、その間、茶室は、ここまで傷み、その修復費用が肥大化してしまいました。
「仙台藩伊達家ゆかりの茶室として現存する唯一の文化財」を後世に残すため、そして早期公開・活用の実現のため、財政難にある山元町に、さらなるご協力・ご支援をお願いできないでしょうか。

事業スケジュール

2022年9月~2023年8月: 茶室修復工事実施設計
2023年3月:クラウドファンディング第1弾開始
2023年9月~:茶室修復工事着手

現在のところ、茶室修復工事に関連する実施設計を行っています。茶室修復工事の着手は2023(令和5)年度の秋頃、完了は2024(令和6)年度中を予定しています。建物の公開・活用については、修復完了後、各準備が整い次第、順次開始していきます。

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