実施理由/背景
国外の社会情勢に左右されない漁業の新たな基盤を作りたい!
洞爺湖町のホタテ水揚量は、令和4年度の実績で約2,500トンのうち約8割が海外向けの輸出となっております。
ALPS処理水の海洋放出により、水産物の買い控えや、海外販路の停止などが見込まれ、当町の水産業に大きな影響を及ぼすことが予想されています。
洞爺湖町は、洞爺湖温泉をはじめとする温泉街や、湖でのカヌーなどの観光業が有名である一方で、資源が豊富な海にも面していることの情報発信が少なく、特に養殖されているホタテの認知度が低いことから、国内の需要が高まらなかったことも海外依存体質の要因となっております。
しかしながら、この度の処理水風評被害によって、これまで当町のホタテ流通の多くが海外依存によって成り立っていたものの、実は不安定な状況だったということが浮き彫りになりました。
今後は、国外での社会情勢などに左右されないための、漁業でのあらたな基盤づくりを推進したいと考えます。
プロジェクト内容説明
ここが違う!〈ホタテの特徴〉北海道噴火湾洞爺湖町産のホタテ!
洞爺湖町は、100年の間に4度も噴火している有珠山の麓にある町です。
火山の噴火は、住宅や道路など生活インフラに甚大な被害を及ぼす一方で、我々に多くの自然の恵みを与えてくれます。
比較的海流が穏やかで栄養豊かな「噴火湾」でゆっくりと成長することで、程よい柔らかさと凝縮された旨味を特徴とした美味しいホタテが育ちます。
洞爺湖町産のホタテは、北海道でも特に寒さが厳しい2月から3月の2か月間に集中して水揚げをします。
この時期のホタテは、産卵に向けて身が大きくなり甘みも増してとっても美味!そのまま刺身でも良し!煮たり焼いたり違った味わいをお楽しみいただけます。
また、ホタテは稚貝をロープで吊り下げて沖合の養殖施設で育てる「耳吊り」という方法で育てられています。
直接海に放流する「地蒔き」と異なり、海底で砂と触れることがないことから、貝の中に砂が入ることがないので、安心してお刺身として食べていただけます。
貝殻についた付着物を丁寧に取り除いて洗浄しますので、鮮度を保った状態で一枚一枚手作業で箱詰めして皆様にお届けいたします。
人手不足を解消!ホタテ養殖作業等の機械化事業
洞爺湖町の人口は、1970年代に1万6千人ほどのピークを迎え、その後二度の噴火で人口減少が一気に加速。現在はピーク時の半分約8千人程度となっており、深刻な少子高齢化が進んでおります。
また、ホタテ養殖業は高齢化と担い手不足、また地球温暖化による海水温の上昇等の影響により、今後の継続が危ぶまれている状況です。
これらの課題を踏まえ、人件費を減らし作業効率を上げるために様々な機械化を行なうことで、次世代に繋がる基盤作りができると考えます。
なお、ホタテ養殖の機械には既製品はなく、全てオリジナルの特注品であるためとても高額です。また、今後はホタテ卸値の下落が予想されるため機械化への設備補助など漁業者の支援を行います。
目指すところ
洞爺湖町のホタテを将来につなぐ事業…町内のこども達にホタテ養殖の授業と給食による食育
普段は、貝殻から外された状態で食卓に乗るのが普通のホタテですが、意外に多くの子供が「殻付きのほたて」を見たことが無く、剥きたてほたてがどのようになっているのかも分からないのが現状です。
パクパクと口を開けたり締めたり、貝柱以外にも卵や白子などある状態を初めて見る子供は興味津々。とても興味深く観察する様子が見られます。
洞爺湖町では、小学生から町の主要産業であるホタテ養殖の「授業」を行い、給食による「食育」を行っております。ホタテ養殖を誇りに思い色々な食べ方を知り未来へつなぐ取り組みを行います。
また、地元で食べられる仕組みを作りたいと考えており、生けすを設置することなどを行いたいと考えています。
寄付の使い道
頂戴した寄付金の使途としては主に以下のようなものを考えております。
1.漁業者における各種機械化等による作業効率化支援
2.未来を担う世代の食育
3.飲食店や外食チェーン店、食品加工業者などと連携した販路開拓と販路拡大事業の実施
4.地元で食べられる仕組みづくり(生けす、キッチンカー等)
自治体からのメッセージ
洞爺湖町長 下道 英明からご挨拶
洞爺湖周辺は「支笏洞爺国立公園」として、活火山の有珠山や洞爺湖を配し、南は内浦湾(噴火湾)に面している全国的に有名な温泉郷を有する北海道有数の観光地です。
さらに、温暖な気候と内浦湾(噴火湾)の静穏な海域を活かした水産業のまちとして、一年を通じて四季折々の食と観光を楽しめる町です。
しかしながら少子高齢化が進み、漁業においても担い手不足など深刻な局面を迎えていることも現実であり、その上ALPS処理水の海洋放出による風評被害により、ホタテ漁業者へ大きな被害があることが予想されますことから、関係各位が一丸となってこの局面を乗り切る覚悟で、様々な検討をしています。
皆様からのご支援ご協力によって、これまでとは違う新たな仕組みを作りながら、養殖業における強固な大勢を構築して当町の基幹産業である「ホタテ養殖業」を次世代へと繋ぎたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。
事業スケジュール
2024年1月 クラウドファンディング開始
2024年1月~2024年3月 SNSにて企画の通知
2024年1月~2024年3月 寄附金入金が確認し、発送ができる商品について送付する。
2024年3月31日 受付終了
洞爺湖町応援団メルマガ配信やLIEN配信等を行い、クラウドファンディング成功に向けて行動していきます。
寄附を行っていただいた寄附者様への返礼品の発送につきましては、順次行わせていただきます。
寄附目標額に達成しなかった場合の寄附金の取り扱いにつきましては、優先順位を決め、できることを実行していきます。