実施理由/背景
おかげさまで活動10年、次の10年を見据え
活動資金、食料寄贈、ボランティアなど・・・無償で食品の寄贈を受け、無償で食品を提供するフードバンクは、皆さまからのご協力が不可欠な活動です。そんななか、フードバンクふじのくには、設立10年を迎えることができました。
この10年のあいだ、SDGs、食品ロス削減推進法の成立、フードバンクへ寄贈した場合の税制優遇などにより、食品ロスへの意識やフードバンク活動の認知度は、徐々に上がってきていると感じます。それでも、年間523万トンの食品がまだ食べられるのに捨てられてしまい、その一方で、生活に困窮し明日の食事に事欠く人が増加しているという、いわば矛盾した現状があります。
新型コロナウイルスの感染による生活困窮者の増加により、2020年度以降、食品を求める声が倍増しています。支援実績は2022年度、2023年度においても、いわゆる「コロナ前」の水準に戻る様子は見られません。
さらに、物価高騰の影響もあり、食品も集まりづらくなっています。
ご家庭で眠っている食品を集めるキャンペーンである「フードドライブ」を強化し、皆さまからの更なる活動へのご理解・応援をいただきたく、当事業を実施いたします。
プロジェクト内容説明
フードドライブを入り口に!
「フードドライブ」とは、あまり聞きなれないかと思いますが、「フードバンク」の活動の一種で、「食品回収キャンペーン」という言葉です。各所に食品回収BOXを設置し、広く市民の皆さんから食品の寄付を募る活動です。もちろん食品を集めることも大切ですが、それ以上に、市民の皆様が「食品ロス」や「フードバンク」を知るきっかけとなること、ボランティア活動に踏み出す第一歩となってほしい、という想いの方が大きいです。そのため、多くの企業・行政・団体に協力を仰ぎ実施しています。
この「フードドライブ強化プロジェクト」においては
(1)フードドライブ活動(夏・冬)の実施
(2)フードドライブ設置個所の拡充
(3)10月の食品ロス削減推進月間における啓発事業(静岡市役所との協働)
(4)仕分け体験会の実施
などの事業を予定しています。
目指すところ
「もったいない」を「ありがとう」へ
私たちは、この事業を通じ、フードバンク活動をより皆様に身近に感じていただきたいと考えています。今は、残念ながら誰が生活困窮者となってもおかしくない世の中と言えます。増大する食品ロスの課題について、生活困窮者の課題について、他人事とみなすことなく、自分事として、もっと興味をもっていただきたいと考えています。
また、フードバンク活動は皆さんの支援・協力なしには成り立たない活動です。さまざまな立場の人・団体が協働して、生きていくために必要な、共通の話題である「食」に関する課題に立ち向かっていきたいと考えています。
「もったいない」を「ありがとう」へ。この活動が市民の皆さんにとって身近であり、当たり前になることを目指します。
寄付の使い道
フードドライブ開催にかかる費用として
食品回収BOX、のぼり等の備品に係る費用
備品の郵送費用
集まった食品を仕分け会場へ送る費用
仕分けに使用するガムテープなどの事務用品
仕分けに使用するダンボール購入費
※ご寄附後、実施団体からの活動報告等の送付を希望される場合は、申込フォームのアンケート欄にて「活動報告等の送付を『希望する』」を選択してください。
自治体からのメッセージ
静岡市はこの活動を応援します!
市民ニーズが多様化・複雑化し、行政だけでは社会的課題に対してきめ細かく対応することが困難な状況にある中で、行政の支援が届かない分野で活動しているNPOなどの団体は、社会に欠かせない存在となっています。
本市では、このような行政の支援の行き届きにくい公益性の高い活動に取り組んでいる団体を対象として、ふるさと納税制度を活用した支援を行っています。
フードバンク事業は、生活困窮者問題対策と食品ロス問題対策どちらの側面もあり、SDGsの観点からも非常に重要な取組です。
フードバンク事業への需要は年々高まっており、本市にとってフードバンクふじのくにの活動は欠かせない取組となっています。
静岡市は当プロジェクトを応援します。
皆様の温かいご支援をよろしくお願いします。
事業スケジュール
2024年8月:夏季フードドライブ開催
2024年9月:夏季フードドライブ仕分け作業
2024年10月:食品ロス削減推進月間による啓発事業
2025年1月:冬季フードドライブ開催
2025年2月:冬季フードドライブ仕分け作業
皆さまからいただいた食品を一カ所に集め、一斉仕分けを行う「フードドライブ仕分け作業」は、皆さまの協力が不可欠です。また、「親子仕分け体験会」も開催予定です。活動にご興味ある方はボランティアへのご参加のご検討をお願いします。ぜひお問い合わせください。