呼子の漁師の未来を支える!漁師が手作りする「いか製品」を応援してください!
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プロジェクトの実行者について

私たち9-States(代表:大坪公幸)は各種事業開発・推進支援や地域貢献活動などを行っています。

今回は代表の叔父が個人経営している「呼子あきひろ商店」からの依頼で今回クラウドファンディングプロジェクトを立ち上げることといたしました。

「呼子あきひろ商店」について

叔父である「呼子あきひろ商店」代表の山下秋弘は漁船「道楽丸」の船長でもあり、呼子で漁師一筋50年。
船長は地元の海の恵みを活かし、地域の伝統と経済を支えるために日々漁に出ています。

漁船「道楽丸」

「道楽丸」は主にいか漁を行っています。
毎年4月~8月は剣先いか漁、10月~2月にするめいか漁を行っています。
獲れたいかは手作りのいか製品の材料とするため生きたまま業務用冷凍庫で冷凍保存しています。
(この状態での保存期間は約一年です。)
休漁中に保健所が認定・許可をした作業場で一夜干しや刺身用の冷凍パックを製造し、地元のお土産屋さんのご協力のもと販売しています。
いか漁のシーズンが終わると「いさき」や「さわら」「ぶり」などを一本釣りして市場へ卸しています。

道楽丸の生け簀から剣先いかを水揚げする船長呼子剣先いか


自宅で水揚げしたばかりのいかをさばく船長

目以外は捨てるところはない。
げそと一緒に映る球体は珍味中の珍味「いかのくちばし」(製品化検討中)

船長は10年ほど前にお土産品としての「一夜干し」製造を始めたときは近隣の漁師仲間からは懐疑的にみられていたと言います。しかし、船長にとって漁師として生きるためにはこの手段しか思いつかなかったとも言っています。
そして今、当時の漁師仲間の大半は引退・廃業しました。
後継者がいない。少子化の影響もありますが、やはり生活が苦しい漁師よりも別の働き口の方がよい、そういう判断をせざるを得ないのが呼子の漁師の現状なのです。

呼子の漁師の生活

漁師は大自然を相手にしている生業です。特に近年は近海で操業する外国船による乱獲や気候変動の影響をまともに受けて不漁となる期間が増加しています。
そして彼らには「漁」以外に生きる術を知らないという現実もあります。

船長は2023年確定申告で400万円にも満たない年収でした。
年金も2か月分で7万円弱です。
この収入で漁船の燃油、メンテナンス費用、製造場所の維持費を支払っています。
贅沢と言えば自分で獲った獲物を一番新鮮な時に食べることができるくらいであとは大変質素な生活をしています。
これだけデジタルが発展し社会で利活用されて新たなビジネスチャンスが生まれていても、スマホすらなかなか使いこなすことができない高齢の船長は「デジタル社会に取り残された漁師」の一人なのです。


「呼子の観光を支える者は誰だ!」との思いを新たに

そのような漁師の現状を知る私は長い間「何かできることは無いか」探していました。
しかし、漁師の気質はとても頑固です。自分が納得しない限りどんなにいい話でも絶対に動き出すことはありません。
そのような気質であるため、私は少しずつ知識を教えながら「相談してくれる刻」を待っていました。

少しずつ学びを得てきた船長に転機を与えてくれたのは他でもないお土産品のリピーターの皆様でした。
自らの気づきを後押しされたる船長。そして2024年の春、その時がやってきました。

船長と打ち合わせを重ねることで私が知るよりもさらに苦しい生活と減少する漁師の実情を把握することが出来ました。
呼子で水揚げされるいかが「呼子剣先いか」としてブランド化されていることも、観光客でにぎわう「呼子朝市」も観光遊覧船も全て「漁師たち」が築き上げてきたものです。
その漁師たちがいなくなったら呼子はどうなってしまうのか。
私や私の家族が愛した呼子の町並みが消えていってしまう。
街の風景の大半は漁港とそこに停泊する漁船が彩ったものでした。
大漁旗を掲げる船も見かけなくなったと船長は証言します。


人通りが無くなった呼子先方(さきかた)集落。
坂の両脇は全て漁師の自宅であったが今は空き家が目立つ。

この坂道を大勢の漁師たちや大量のトロ箱を載せたリヤカーを引く漁業関係者が行きかっていた。

空きが目立つようになった呼子漁港。10年ほど前までは漁船がびっしり係留されていた。既に漁師人口の減少が進んでしまっている以上、これを一気にV字回復させるのは至難の業です。
そこで私たちは叔父である船長が行っているいか製品の製造販売事業を支えることを最初の一歩にしようと考えました。
漁師ではない私たちは漁のことはわかりませんが、製品の販路を拓くことはできます。
ネットショップを開業し、全国の皆様に呼子のいかで手作りした製品をお届けできる体制を作り維持すること。
それを実現するために今回このプロジェクトを立ち上げることにしました。
そして船長の事業に協力いただける漁師仲間を増やし、彼らに還元できる仕組みに発展させたいと思っています。
それこそが将来の「呼子の観光を支える」ことにつながると信じています。

このプロジェクトで実現したいこと

本プロジェクトでは、「呼子あきひろ商店」のネットショップを開設し船長の漁師活動の継続性を担保することを目的としています。
まず最初に実現しないといけないことは「いか製品」(一夜干しや刺身の冷凍パックなど)を製造するための環境を再構築することです。
様々な書類、帳簿等を確認し何度も作戦会議を行った結果、以下の3点を軸にクラウドファンディングを実施し、資金の調達を行うこととしました。

①製品製造のための設備維持
まずは製造現場で老朽化が進む水回りの設備改善工事を行います。
これにより安全・安心な製造環境の維持を行います。
②継続的な事業活動にためのエネルギーコスト補填
個人で事業を行っている漁師は物価高の影響をまともに受けています。
漁に出るために必要な漁船の燃料の高騰や材料保管のための業務用冷凍機の電気代の補助終了を受けた40%以上の値上がりは「呼子あきひろ商店」の事業のみならず、船長の家計をも直撃します。
継続的な事業活動の維持を行うためにもエネルギーコストの補填は必要と考えています。
③販路拡大のためのネットショップ開業資金
ネットショップ開業のためのドメイン取得やシステム構築・運用費および「呼子あきひろ商店」のネット環境整備なども実施します。

本プロジェクトでの資金利用計画は以下の通りです。

・製造環境の改善工事:約20万円
・事業を継続するために必要な漁船の維持費用と冷凍機用の電気代等:約50万円
・ネットショップ開業準備資金(ドメイン取得、システム構築・運用費等):約20万円
・その他雑費等:約10万円


リターンについて

「呼子あきひろ商店」で船長が手作りした「いか製品」(一夜干し等)をリターン品としてお届けします。
リターンの製造については漁の水揚げが大きくかかわってまいります。
量が確保出来次第製造しお送りすることになります。2024年10月ごろより順次発送となります。
若干お待ちいただくことがあるかもしれませんがご了承ください。
※出荷時期については順次メール等でお知らせいたします。
 お受け取り時期の調整もお受けいたしますので記入欄にご記入もしくはメールにてご連絡ください。
※2024年10月発送としておりますが、店主の「旬のものを旬のうちに」という思いがあり、製造数に余裕がある場合には先行して発送可能です。ご希望の方はその旨コメントいただけますと助かります。

呼子剣先いかの一夜干し

呼子剣先のお刺いか身用冷凍パック
呼子剣先いかの嘴唐揚げ串
スケジュール

2024年  4月:剣先いか漁開始2024年 6月
2024年  8月:クラウドファンディング実施と完了
       製造設備の改善工事の実施(先行実施する可能性あり)
       リターン品製造と送付開始
2024年  9月:ネットショップオープン予定
2024年10月:するめいか漁開始


最後に

皆様方のご支援が、地域の伝統と経済を守り、さらには多くの人々に喜ばれる製品を作り続けることへと繋がると考えております。私たちは必ず皆様のご支援を呼子の漁師たちにつないで広げていく決意です。
はじまりは小さな一歩ですがゆくゆくは大きな前進となるよう私たちも日々努力を重ねることをお誓いいたします。
皆様の温かい支援とご協力を心よりお待ちしております。

支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。