実施理由/背景
地球探索鉄道花咲線鉄道プロジェクトとは
アジア最東端の鉄路。通称花咲線。
近年、高齢化や過疎化により、乗車率が減少。
廃線の危機にさらされていました。
終着駅の根室市は花咲線存続のため模索を続ける日々。
そんな時、ふと、気が付いたのです。
この列車が、ラムサール条約の地を走っているということに。
湿原、断崖絶壁、原生林。
人や車ではなく、シカや鳥たちとすれ違い、独自の地理的環境を走り抜ける花咲線。
それは見方を変えれば、地球を体感するアトラクションになる。
こうして、地球探索鉄道花咲線プロジェクトがスタート。
人気写真家たちが捉えた地球の素顔を様々な媒体で発信し、追体験できるコミュニケーションを展開。
根室市が進めてきたこれらの活動により、JR北海道は全面協力を決意。
特別運行やラッピング列車の導入を進めました。
花咲線のニュースは連日、新聞や雑誌を賑わせ、沿線自治体にも盛り上がりが波及。
地球探索鉄道花咲線プロジェクトは、これからも日本全国や世界に向けて、より大きな花を咲かせていきます。
プロジェクト内容説明
プロジェクトの内容について
根室市では、JR根室本線花咲線の維持確保を図るため、2018年10月より「地球探索鉄道花咲線」プロジェクトを展開しています。
これまで、その利用促進に向けた取組みとして、Webサイト・ムービー・ポスター・タブロイド紙の作成など、花咲線の魅力発信に取り組んでいるほか、JR北海道や根室交通と連携して、夏場の繁忙期に一部の列車を2両編成とし、ねむろ半島遊覧バス「のさっぷ号」と接続性を高めるなど、利用の維持可能性の調査等を実施してきました。
今年度も引き続き、花咲線の維持確保に関して、クラウドファンディング型ふるさと納税によるご支援を賜れると幸いです。
これまでのプロジェクト実績
・地球探索鉄道花咲線公式WEBサイトの構築
・花咲線の魅力発信(WEBサイト(累計閲覧数59万回)、SNSサイトの開設・運営によるPR動画(Facebook、Twitter、Instagram、YouTube累計230万回再生)、タブロイド紙等による情報発信、花咲線全通100周年記念事業など)
・花咲線利用可能性調査の実施(夏季繁忙期の2両運行、多目的特急車両乗入に向けた試験運行、二次交通との連携を含めた観光ツアー造成検討など)
・花咲線普及活動への助成(累計15団体)
目指すところ
「幻想的でおとぎ話の世界」を感じる車窓風景と魅惑のグルメ
根室本線花咲線は、JR根室本線の根室駅から初田牛駅や浜中駅などを通過し、釧路駅(根室市~浜中町~厚岸町~釧路町~釧路市)を結ぶ135.4kmの日本最東端の鉄路です。これまで、根室市をはじめとする北方領土隣接地域と北海道内都市部を結ぶ唯一の鉄路として、住民や観光客、また物的な交流を支えており、地域だけではなく、国策上重要な位置づけとされていました。しかし、2016年11月にJR北海道にて「単独では維持することが困難な線区」として花咲線が位置付けられ、現在、その路線維持に努めています。美しい原野と湿原、そして深い霧がもたらす花咲線の車窓は「幻想的でおとぎ話の世界」とも例えられ、旅人の心を楽しませてくれます。2021年に全通100周年を迎えた日本最東端の鉄路「根室花咲線」をかけがえのない「地域の宝」として再認識し、魅力を全国の方々に発信し、利用する乗客の増加を目指し、線区の維持存続を図るため事業展開をしてまいります。
寄付の使い道
根室本線花咲線の確保対策について、沿線自治体や関係機関、地域住民の共通認識のもと、次の事業に活用いたします。
(1)維持確保対策事業
ア. 根室市花咲線利用促進PR事業の企画立案・実施など、第2期集中改革期間の対応検証
・花咲線存続に向けたブランド再構築
・花咲線の魅力発信(WEBサイト、SNSサイトの開設・運営による情報発信)
・花咲線利用可能性調査(夏季繁忙期の2両運行、地球探索鉄道花咲線に海側指定席試験導入、観光列車整備等の利用促進策検討など)
イ. 花咲線沿線観光振興協議会への参画、並びに沿線自治体と連携した利用促進策の実施
ウ. 根室地方総合開発期成会根室本線花咲線対策特別委員会での花咲線存続の調査・検討
エ. 根室本線花咲線対策沿線地域連絡協議会での花咲線活性化に向けた連絡調整・協議
(2)花咲線普及活動
ア. 市民団体に対する花咲線普及促進活動助成金交付事務を通じた普及の促進
自治体からのメッセージ
北海道根室市について
北海道の東端に位置し三方が海に囲まれており、沿岸には花咲ガニ・エゾバフンウニ等多種多様な水産生物が数多く生息。
豊かな自然環境は野鳥の宝庫としても知られ、毎年全国各地から多くの方がバードウォッチングに訪れています。
また、食や自然のアクティビティだけではなく、JAZZの街・根室を推進するなど、多面的な魅力を有しているまちです。
事業スケジュール
JR北海道との事業調整ののちに決定いたします。