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自己紹介
はじめまして。静岡市の中心市街地の会場を利用して、地域寄席「七間町寄席」を定期開催している任意団体「ななよせを楽しむ会」です。静岡市民が「おまち」とよんでいるこの市街地エリアで、定期的な落語会「しずおか寄席」が産声を上げたのは1974年。半世紀前に始まった静岡おまちの地域寄席は、主催者が変わりながら現在は私たちが続けてます。
しずおか寄席 (1974 ~ 2006)
駿府寄席 (2006 ~ 2017)
七間町寄席 (2018 ~ )
私は、七間町寄席を主催する「ななよせを楽しむ会」代表の柚木康裕(ゆのきやすひろ)と申します。私は縁を頂き七間町でカフェを経営していました。七間町とは、静岡市中心市街地の繁華街エリアにある江戸時代から続く町の名です。毎日この街に通いながら仕事をしている時に、すぐ近くで開催されている落語会が終わると耳にしました。そのことを残念に思い、これまでの活動を調べてみると静岡には地域寄席が長く続いていたことを知ったのです。
終わってしまえば、跡形も残りません。それも世の常かもしれませんが、長く続いていたものが終わるのが惜しくて、これまでの地域寄席に関わっていた方や知人の落語好きの方たちに声をかけて継続の道を探りました。幸運にもその中から手を上げてくれた方や街の賑わいつくりに興味のある者たちが集まり、「七間町寄席」として再出発できることになりました。
このプロジェクトで実現したいこと
七間町寄席は2018年に始まりました。年間3回の落語会を行いこれまで18回の開催を重ねています。商売ではないので、赤字のときも多く経営的にはけっして楽ではありません。ですが、落語会を楽しみにしている方も多く、またこの地域に根付いた文化でもあるので、それを絶やさないようにと仲間たちとがんばって続けています。今回、クラウドファンディングに挑戦するのは、この地域文化を継続し、さらに盛り上げていきたいと考えたからです。
プロジェクト立ち上げの背景
先ほどもお伝えしましが、静岡市には地域に根付いた落語会が長く続いています。半世紀前に「しずおか寄席」が始まりました。その後に「駿府寄席」に変わります。その間43年、公演回数にして256回という数の寄席を重ねました。今は私たち「七間町寄席」がその伝統を引き継いでいます。こうして主催者は変わりながらも、50年間続いています。
一般的に「地域寄席」と呼ばれることが多い、地域の落語会は地元の有志によって運営されていることがほとんどで、「七間町寄席」もその例にもれません。落語好きたちが趣味が高じて自らが席亭(主催者)になって落語会を始めるというパターンが多くみられます。ゆえに採算など考えずに勢いで始めてしまって、のちのち運営が大変になってしまうなんてこともよく耳にします。実際に有志で落語会を続けることは簡単ではありません。経済的に立ち行かなくなったり、主催者の健康上の理由で続けられないこともあります。
「しずおか寄席」と「駿府寄席」という長く続いた静岡市の地域寄席もそのような理由によって、継続が困難になったようです。ある時に「駿府寄席」が終わるというニュースを耳にして、長いこと築き上げてきた地域の娯楽文化がなくなってしまうことに私は残念な思いが湧きました。なんとか継続できないのか。地道に回を重ねて作り上げてきた市民たちによる寄席文化を消さないためにできることはないだろうか。 。
私は落語については当時素人だったのでが、幸運にも同じような思いを抱く方たちが集い、嬉しいことに有志による新たな運営組織「ななよせを楽しむ会」を結成することになり、「七間町寄席(しちけんちょうよせ)」と寄席を名付けました。略して「ななよせ」と呼んでいます。
発足して間もなくすると「駿府寄席」を主催していた方から、エールとして支援金を頂き、特大のぼりと立派な半纏(はんてん)を作らせて頂きました。この時は、バトンを渡されたようで本当に嬉しく感じました。いまでも感謝に堪えません。
落語を通じて地域の芸能や娯楽の文化を高め、多くの人に笑顔を届けたいという想いが、この地域寄席を続ける原動力です。時代を問わず、老若男女を問わず誰もがいつでも楽しめる落語の魅力は、ライブでこそ伝わります。スマホの画面越しでなんでも楽しめる時代だからこそ、このライブであることが重要だと思います。落語のお話は、情にまつわるものが多いです。人との距離感が測りにくい現代にあって、落語や講談、浪曲といった伝統的な話芸は人と人のつながりの大切さをさりげなく私たちに教えてくれます。そんな滋味深いお話しを同じ会場で一緒に笑うことで生まれるあたたかな空気に包まれながら、観客の皆さんに深い満足を味わって頂きたいと運営を行なっています。
さきほどもお伝えした通り七間町とは静岡市中心市街地にある町の名です。江戸幕府初代将軍徳川家康が駿府城へ移るときに整備され名付けられたので400年続く歴史を持っています。七間町は東海道にあり、昔から賑わいのある商いのまちでした。明治初期に縁あって移り住んだ江戸浅草の火消し頭新門辰五郎により、歌舞伎もできる本格的な芝居小屋「玉川座」が出来たのがきっかけとなり、静岡市の娯楽の中心となっていきます。
明治末期には芝居小屋の数が40とも50とも伝えられ、大正時代には活動写真、そして昭和には映画館街として一世を風靡していました。「オールナイト」といって夜通し映画が見れた時代に七間町に通われた記憶を持つ静岡市民はまだまだたくさんいるでしょう。残念ながら現在の七間町にその面影を探すことは難しくなりましたが、七間町は実に150年近く芸能や芸術、娯楽の文化を通じて静岡市民に日々の潤いを与えてきたことは確かです。その伝統を引き継いでいこうと「七間町寄席」と命名しました。
芸能が盛んになった七間町には多くの市民が集まりました。その中には羽振りの良い地元の名士や旦那がいたはずです。江戸の芸能然り、そんな熱烈なファンに支えられて地域の芸能がさらに盛り上がっていったことでしょう。そんな粋な習慣を思い出して頂こうと、七間町寄席では年間会員の皆さまを「旦那」と呼んでいます。有志で始まった落語会は経済的な環境がまったく盤石ではありません。半世紀を経た静岡おまちの地域寄席の伝統を継続させるために、みなさまのお力添えをどうぞよろしくお願いいたします。
令和7年度 七間町寄席 年間スケジュール
年間3回の落語会の準備は1年前から始まります。すでに来年度令和7年度のラインナップも決まりました。
2025年4月6日(日) 14:00 - 16:00
春風亭柳朝・春風亭梅朝 兄弟会
2025年7月19日(土) 18:00〜20:00
柳亭小痴楽・昔昔亭A太郎 二人会
2025年11月9日(日) 14:00 - 16:00
桂文治・弁財亭和泉 二人会 + 桂空治
リターンについて
クラウドファンディングのリターンはこの令和7年度の七間町寄席にまつわるものをリターン品として準備しています。51年目を迎えた静岡市の地域寄席「七間町寄席」をぜひご期待ください。
落語会のリターンらしく噺家さんとのファンミーティングや、席亭(主催者)気分を満喫できる七間町寄席のネーミングライツ、名前入りの幟(のぼり)などをご用意。また静岡市地域寄席50周年記念のグッズなども作成しました。
支援金の使い道
ご支援頂いた資金は、運営費の不足している部分及び返礼品費用、手数料に充当させて頂きます。
・出演料(噺家さんへ満足いただける謝金のお支払い)
・人件費(当日スタッフに交通費と軽食を提供させて頂きたいです)
・広告費(ポスター掲出、SNS広報を充実させて観客増を目指します)
・HP費用(情報発信と開催記録を充実させます)
・BOOSTER掲載手数料
・返礼品仕入及び発送費用
これまでの開催費用の平均不足分は1回に付き10万円ほどです(年間20〜30万円程度の不足)。今回の支援額が達成できれば、充実した公演がおおよそ2年間は継続できます。もちろんその間に七間町寄席を継続するために効率的な運営や魅力あるプログラムづくりに励んでまいります。
予算額を上回るご支援を頂いた場合も、継続して運営費不足分に充当させて頂きます。
応援メッセージ
春風亭柳朝 師匠
師匠一朝に弟子入り入門を許され噺家になり30年が経ちました。
しぞーかで産まれたワタシにとって、落語会の名称は変われど『七間町・なな寄席』はとても大切な地域寄席なんです。正にホームグランド。
全国各地に数多の地域寄席がありますが、毎回。チラシ作成・宣伝・前売りチケット販売、出演者への交通往復チケット手配、会場の準備、当日の運営、後片付けとスタッフの皆さんの御尽力があって初めてイベントが成立します。
しかもボランティアです(涙)
当日のお客様の入場者数にハラハラ心配する歴代主催者[しずおか寄席の朝倉さん・駿府寄席の大多和さん・金澤さん。そして…七間町寄席の柚木さん]の苦労も前座・二ッ目の頃から存じてますし、大入り満員の客席で、涙を流して腹から笑うお客様方や世話人さんの姿も舞台袖からずっと見守って来ました。
ブームとはいえ。落語・講談・漫才などの話芸や紙切り・太神楽曲芸などのユニークな至芸をライブで味わった事が無いお客様方がまだまだ多いのが現状です。
ライブで楽しむ芸能には人々の心を動かすチカラがあります
やがて町を変えてゆくチカラがあります
しぞーかのおまち文化の松明の灯りを絶やさない為にも今回のクラウドファンディングへの御協力を心よりお願い申し上げます
六代目 春風亭柳朝
* * *
玉川太福 先生
〽️ 旅ゆけば 駿河の道に 茶の香り
かつて広沢虎造が一世風靡したこの一節は、
令和の今日でも、日本一有名な浪曲です。
かつて、江戸の侠客・新門辰五郎が七間町に芝居小屋を建て、
その名前が「玉川座」。
辰五郎ゆかりの演目も唸る身としては、
そんなところにも、ご縁を強く感じております。
これからも「七間町寄席」に、
魅力的な演芸が末長くお目通りが叶いますよう、
ご支援(ご無理のないところで!)いただければ幸甚でございます。
浪曲師・玉川太福
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三遊亭わん丈 師匠
落語は東京に行かなければ見ることができない…
ということはないですよ。
七間町寄席は地元の皆様にとって気軽に落語を楽しむことができる素晴らしい寄席です。
それは我々芸人も同じで、七間町寄席のような演芸会がなければ、東京か生まれ故郷ぐらいでしか落語をする機会がなくなるとも言えます。
私は本年春「真打」という身分に昇進させていただきましたが、初出演は二ッ目の頃でした。
当時の私のような若手も若手の噺家を見つけて、地元の皆様にあの手この手で喜んでもらおうとされている関係者の皆様の落語愛と地元愛を強く感じました。
お客様方と有志のスタッフの皆様の熱が会場に集まり、目の前の生の芸でドーンと笑い声が爆発する感覚を、まだ寄席演芸をみたことがない方々にも味わっていただきたいと思っております。
どうぞご無理のないところでお力添えいただければ幸いでございます。
三遊亭わん丈
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東海落語往来 金澤実幸さま
しずおか寄席の朝倉さんとは、生前に一回当時の勤務先で電話を受けました。元芸人ということもあり、人をそらさない話し方をされる方でした。
亡くなられた朝倉さんの思いを受け継ぎ駿府寄席を主宰した大多和さんは、落語会のお店での打ち上げでは、黒はんぺんのフライと桜えびのかき揚げを作り出演者やスタッフに出していました。大多和さんが体調を崩し駿府寄席も終わり、柚木さんからのお声がけで思いがけず七間町寄席に続く中で私も少しだけ会の運営をお手伝いしました。
寄席定席がない地域で、その地域の「落語文化」と呼ばれているものは、実は落語会を主宰する人と芸人さんとの交友関係に尽きることが多く、会の終了と共にほぼすべてが終わります。ここ数年の間にも、愛知や静岡で昭和から続いた落語会で最終回もなく記録にも残されずひっそり消えていった地域寄席がいくつもありました。
半世紀続いてきた静岡市の街中での楽しい落語会、しずおか寄席・駿府寄席の流れを引き継ぐとの強い想いで、柚木さんたちは七間町寄席の開催を続けています。これからもさまざまな出演者を招いて街中の笑顔が増えますよう、クラウドファンディングへのお力添えをどうぞよろしくお願いいたします。
東海落語往来・編集(インターセクション) 金澤実幸
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アトサキセブン発展会会長 大石剛靖さま
静岡寄席の朝倉さんは私の父の知り合い、駿府寄席の大多和さんは私の人生の師匠で身内のようなもの。そんな流れを汲む『ななよせ』はコミュニティホール七間町で催されます。寄席の帰りに周りの居酒屋で知り合いと一杯やりながら余韻に浸る…そんな方々が静岡の寄席文化を育ててくれるんです。寄席の中入りに行われている福引きの景品として周辺エリアのアトサキセブン発展会自慢の品揃えで協力しております。アトサキセブンのテーマは『歴史・文化・下町力』。せっかくおまちに来たのなら寄席の前後もお楽しみください。
アトサキセブン発展会会長、大石精肉店四代目 大石剛靖
最後に
七間町は、歌舞伎や活動写真、映画と地域の方に暮らしの活力となる芸能やエンタメを長く届けてきました。それが文化となり、街の誇りにもなりました。そのような歴史と伝統を次世代につないでいくこと。そして落語という人情と笑いを伝えるこの芸能を街の人たちで一緒に楽しみたい。この想いを胸に、これからも素晴らしい噺家さんたちをお呼びして、心温まる地域寄席を続けていきたいと思います。
このプロジェクトをご支援くださった皆さまとお会いできること楽しみにしています。それでは、七間町でお待ちしております。
ななよせ(七間町寄席)を楽しむ会代表 柚木康裕