56年の歴史ある金沢老舗のビアホール「ぴるぜん」を守りたい!
pilsen1968

1968年創業の金沢で老舗のビアホール「ぴるぜん」の経営者兼ピルスナーウルケル社認定タップスターでもある渡邊佳那子です。

ニュースでも取り上げていただきご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、

私たちのお店「ぴるぜん」は、現在、不運な事故に巻き込まれてしまい建物が崩れ営業ができない日々が続いております。

「一番ビールが美味しいこの暑い夏に、美味しいビールと料理を堪能していただきたい!」と思っていた矢先の事故にスタッフ一同言葉を失ってしまいました。


毎年、年末の忘年会シーズンには数百人のお客様がビールを片手に1年を振り返ります。

できればその時期までに、皆さまの1年のお疲れ様を支えられるように、スタッフ一同復旧に向けて動いている次第です。

その中で、クラウドファンディングという方法に辿り着き、ここで発信をしていくことを決めました。

私たちの想いをぜひご一読いただけると幸いです。


金沢で老舗のビアホール「ぴるぜん」は旧河原町にあたる、現片町一丁目に1968年(昭和43年)に、麦種&葡萄酒 ぴるぜんとして誕生しました。

片町は金沢市の中心地、1番大きな繁華街にあたり、今でも沢山の飲食店で賑わっています。

創業当初には、金沢にもビアホールが数軒あったようですが、現在も残っているのは「ぴるぜん」のみとなりました。

時代や流行は変われども、ぴるぜんでは創業当初から、美味しい生ビールとドイツ料理を提供するスタイルを守り続けています。

「ぴるぜん」という店名は、ピルスナービール誕生の地と言われるチェコ共和国の「プルゼニ/Plzeň」にちなんでつけた名前です。(ドイツ語で、ピルゼン/Pilzen と言います)

金沢で、親子3代、4代にわたり50年以上この地で愛され支えられてきたお店であり、金沢のビール文化を支えるビアホールとして、私たちは精進してきました。

中世のヨーロッパをイメージした重厚感のある煉瓦造りの洋館の中では、世界中から集めたアンティークの陶器ジョッキや、ブーツグラスでの生ビールの提供を今でも楽しみに来てくださるお客様が沢山いらっしゃいまして、まさにビール文化の発信基地とも言えるのではないでしょうか?

私たちは、これからもこの「ぴるぜん」でビールの魅力を発信していきたいと思っています。

創業から56年間。現在働いている私共も知らないような沢山の出来事があったと思います。

記憶に新しいのは「新型コロナウイルス感染症」と「能登地震」でしょうか。それでも私たちは、自分達のできることを考え乗り越えてきました。

そして、2023年には先代社長から経営を引き続き、新しいチームでの営業もスタートしました。

そんな矢先に起こってしまった不慮の事故。ぴるぜんの隣に建つビルの解体工事中に、それは起こりました。

隣のビルの壁を解体する工事で、ぴるぜんの壁まで解体されてしまったのです。

崩れた壁と、崩れた心


事故当時の様子について、少しお話しさせてください。

事故が起こったのは、7月15日祝日、17時を回った頃。

防犯カメラにより、ぴるぜん2階部分の壁にもの凄い騒音と共に穴が空いて、コンクリートが店内に雪崩れ込む映像がスマートフォンに送られてきました。


私渡邊が現場に到着したのは17時40分頃でしょうか。

事故が起こってから数十分経っても連絡がないのを不安に思い、私は急いでぴるぜんへ向かいました。

移動中に業者さんに電話をして「どうなっているのか?穴が空いたことは知っているのか?なぜ連絡ひとつ頂けないのか?」など問い合わせたところ「まだ見てないから連絡しなかった、確認してから連絡するつもりだった、穴が空いた事は報告受けていて、今こちらも現場に向かっている」との事。

ぴるぜんに到着し、2階に向かおうとする私を「危険なので入らないでください」と引き留める作業員の方。

「壁に穴があいているのに、なんで解体工事が続けられているんですか?!」

私たちのお店がこんな状況になっているのに、、、そんな思いに打ちのめされ、目の前は真っ暗でした。

その後、作業を中断していただき事故現場の2階へ。

階段辺りからコンクリートの塊や粉塵だらけの床、投げ倒されたテーブルや椅子が目に入り、それでもまだ目の前で起きていることが信じられずに呆然としてしまいました。

そして、大きな穴の空いた壁を睨みつけながら、暫くは涙を流す事しか出来ませんでした。

冷静になれない状況の中、業者さんに「どうしてくれるんですか!?」と泣き叫ぶ私に「申し訳ありません、今は何も言えません」とだけ、ただ繰り返されました。

事故の起こった週は予約でほぼ満席。

シーズンも相まって、この月は残りの半月だけで400名様以上のご予約が確定されていました。

気持ちが整理しきれていない状態ではありますが、まずはご予約いただいていた数百人のお客様にご迷惑がかからぬよう、どうしてもお店を開けられないというキャンセルの説明、他店舗さんのご紹介のお電話をするところからスタートしました。


不測の事故とはいえ、私たちのお店の事情ですのでお客様にはもちろん申し訳ない気持ちしかありません。

「あぁ、本当に営業ができないんだ...。」

ご予約のお客様、一組一組に電話をしながら、頭を下げながら、悲しくて悲しくて仕方なかったのが今でも忘れられません。


2023年には完全ではなくとも、やっとコロナ禍も落ち着き営業ができるようになりました。

2024年1月には能登地震もありましたが、地元の方や、被災者の方、復興支援で訪れる方の安らぎの場所でありたいと、ぴるぜんという私たちだからできることがあると信じ営業してきました。

そしてこの夏、隣の解体工事中の壁、約5トンのコンクリートの塊がぴるぜんに突き刺さり、歴史ある壁は無惨に無くなり、営業ができなくなってしまいました。

私たちは、いつ落ち着きを取り戻せるのでしょうか。

もう、崩れた心を取り戻せないかな、、と思う時だってありました。

でも。

それでも「まだできることがある!」「私たちが、ビールを通して皆さんに発信できることがある!」「ぴるぜんを絶対に諦めたくない!」そう自分を奮い立たせながら、今に至ります。


工事担当業社さんたちが打ち合わせて、

最短で2024年12月に復旧が可能。

これが、今私たちの支えになっているキーワードです。

事故の補償金はいまだに決まりませんし、一銭も受け取っていません(10月15日現在)どうなるかも分かりません。

ただ現実ぴるぜんは固定費を払い続ける資金も底を尽き、言ってしまえば借金で固定費を支払っているような状況です。

それでも、復旧の目処だけが私たちの支えなのです。


私、渡邊佳那子にとっては、先代社長の夢でもあった、チェコのピルスナーウルケル社認定の石川県初のタップスター(2024年10月15日現在日本に25人)に昨年秋に悲願の合格をして、初めての夏を迎える年の事故でした。

もっと美味しいビールをご提供したい。

もっとお客様の笑顔を見たい。

最高の景色をお客様に見ていただきたい。

そんな気持ちでこの休業期間も、沢山の場所で学ばせていただきました。

もっともっと、更に美味しいビールを。お料理を。サービスを。

再開したぴるぜんで、お客様にまた笑顔で喜んでいただける事が今の私たちの目標です。

このたび皆様にお願いしたいのは、

そんな私どもの想い、ぴるぜんの56年の歴史、伝統、味、誇り、そして皆様の思い出、景色、笑顔を、

これからも変わらずこの場所で守っていけるように応援して頂きたいのです。

ぴるぜんに今年の夏は来なかった。

ビアホールにとって致命傷です。

それでも、負けたくない。

どうしても、ぴるぜんを続けていきたい。

ぴるぜんを守って欲しいという亡き先代社長や、沢山のお客様の思いも、全て引っくるめて私たちはぴるぜんを守りたいのです。


これこそが私たちがこのクラウドファンディングに挑戦する理由です。


事故の起きた7月15日から11月末まで(予定)

4ヶ月半という長い休業を余儀なくされ、ぴるぜんは窮地に立たされています。

どうか、皆さま、このクラウドファンディングで、ぴるぜんを守る力を貸してください。


 『スタンド ビアとら』
『旅するビアトラック』
代表  小松 大輔

ぴるぜんさんは歴史のある老舗のビアホールです。

老舗のビアホールには沢山のお客様の想い出が詰まっていて、これから先も沢山のお客様の想い出が集まる場所だと思います。

沢山の人の想い出の場所が、

完全な貰い事故で閉店するなんてあってはならない事だと思います。

絶対に無くなって欲しくないので、

同じビールに関わる仕事をしている者として全力で応援します!

無事、再開が叶った時にはみんなで一緒に最高のビールで乾杯しましょう!!

Na zdraví (乾杯)!!


ビアブルヴァード株式会社
佐藤裕介

カナコさん、そしてぴるぜんチームの皆様へ

『ぴるぜん』とは、世界一のビール大国・チェコの街の名前。マネージャーの渡邊カナコさんは2023年10月にピルゼンの街にある世界的ビールブランド『ピルスナーウルケル』公認の注ぎ手「タップスター」に認定されました。醸造所内で行われる様々な講義、3日間に及ぶ地元ビアホールでの研修の後、試験に合格されたのです。

日本人第一号タップスターである私もこの旅に同行し、プログラムをサポートさせていただいた経緯から、帰国後には弊社店舗での研修や金沢でのイベントなどを共に行ってきました。

お客様への想い、ビールへの想い、そして歴史的ビアホールである『ぴるぜん』への想い。いつも一生懸命で様々な想いにあふれる彼女を心から応援し、『ぴるぜん』を守る仲間に私も加わらせてください。

金沢の地で多くの方に愛されている『ぴるぜん』が、また新たなステージへと進化し、さらに輝く場所となることを願っています。共にビール文化を広め、楽しむ仲間として、これからも頑張っていきましょう。

 HIGHBURY THE HOME OF BEER 
代表 安藤耕平

お恥ずかしながら私が初めてピルゼンを訪れたのは今年の3月のことでしたが、

まずその外観に圧倒され扉を開け中に入るとそこは中世ヨーロッパでした。

ただ単に飲食をするだけでの場所ではない特別な空間力がここには存在します。

そしてそれは56年という長い年月の間、

ここに通いこの酒場を守ってきた全ての人々によって育まれてきた誰にも真似できない唯一無二のものです。

絶対に守らなければならない酒場がそこにはあります!!!!

これまでもいくつもの困難を乗り越えてきた『ぴるぜん』ですので絶対にこの試練も乗り越えられます!!

その時一緒にビール片手に乾杯できるよう是非ともご協力お願いいたします!!!!


「BIER REISE'98」オーナー
松尾光平


ぴるぜんさんは1968年創業56年お客様に愛され続けてきた老舗ビヤホールです。 

1月の能登半島地震に続いて能登豪雨。

神様はいるの?って思ってしまうような災害がおきました。

さらに金沢ぴるぜんさんは突如の人災被害。

壁が破壊されたと聞いたときすぐに彼女へ連絡をしました。

東京や大阪の仲間達が彼女のためになんとか協力したいと募金活動も行われましたが、今なお補償金も払われず不安な状況は変わらずにあるそうです。


12月復活の道へ辿り着く為にクラウドファンデングの方法に辿り着いたそうです。

ぴるぜんさん復活の12月には私も金沢に行き、たくさん飲んで食べるつもりです。

幸運を呼ぶビールマルエフとウルケル、美味しいドイツ料理も楽しめます。

ぴるぜんさん復活クラファン

皆様の応援をよろしくお願いいたします。


ビアライゼより愛ヲ込めて!

松尾光平


【麦酒&葡萄酒場 ぴるぜん・店舗情報】

〒920-0981石川県金沢市片町1-9-20

(片町・スクランブル交差点の次の小さな交差点のホテルマイステイズ横小路を入り、徒歩1分)

Google map

076-221-0688

OPEN17:00〜24:00(L.O.23:00)

CLOSE日曜日(祝日・祝前日は営業)

2024年12月は日曜日も休みなく営業します



支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。