たくさんのご支援をいただいております。本当にありがとうございます。図面描きの本業を忘れてしまうほど、あれこれ動き回っています。クラファンって想像以上に忙しいんですね。今週は宣伝用のチラシが届きましたので、各地に配り歩いておりました。
震災でダメージを受けた港町の風景を次の世代に受け継ぐのを目的に始めた活動でしたが、あるとき建物だけが残っても風景にならないことに気が付くんです。そこで暮らす人、それも地域に根付いた豊かな暮らしを楽しむ人がいてはじめて「風景」になるんです。想像してください、無人なら廃墟でしょ?
建築士ができるのは建物再生です。その延長線上で港町らしい風景づくりなんてできるのだろうか?ずいぶん考えました。まず中之作に移住しました。本気で風景づくりに関わるならそれぐらいしないとだめだと思ったからです。この町で暮らして地域の方々との関係ができてきて思いついたのが「エリアリノベーション」です。これは地域にある空き家を資源と考え、空き家を再生して地域に足りないコンテンツを増やしていく面倒な手法です。建築士が身銭を切って頼まれていない工事をするのですから、自分の住む町じゃなければ絶対にやりたくない仕事です。(そもそも仕事ですらないです)
その合間には、すぐに住める再生不要な空き家に田舎の濃いコミュニティに馴染めそうな方に住んでもらったり、地域の暮らしを楽しんでもらうイベントを企画運営したりしています。ありあわせのもので予算をかけずに地域が少しでも住みよくなりそうなことなら遠慮なく取り組むことにしました。
地域との信頼関係もいい感じに出来上がってきましたので、そろそろ建築士として地域の空き家問題にもう一歩踏み込むタイミングです。空き家の劣化防止のための住まいの見守り「家守(やもり)サービス」と、空き家をサブリースの手法で賃貸事業化を目指す「又貸しサービス」、この二つの事業化を目指して準備を始めました。今回のゲストハウス整備はその足掛かりとなる建物となります。
次回はゲストハウスがなぜ必要かについて書きます。ではでは、また1週間後に書かせていただきます。
DIY教室の案内は中之作プロジェクトのインスタにあります
https://www.instagram.com/nakanosaku.pj/
中之作での豊田設計の取り組みは豊田のfacebookページにあります
https://www.facebook.com/toyoda1
画像はゲストハウス整備で予定しているDIY教室の案内です。