実施理由/背景
全国的な例にもれず、いなべ市内でも、こどもを取り巻く環境はここ数年で大きく変わり、物価高騰の影響や、地域内のコミュニケーションの希薄化といった様々な要因で、貧困や社会的な孤立を抱えるこどもが多くなっています。
そんな中、こどもの居場所として「こども食堂(地域食堂)」が注目されています。
こどもの居場所としての機能はもちろん、バランスの取れた食による食育、多数の人と食卓を囲む社会性の育み、悩みを抱えるこどもの早期発見など、その活躍の場は広がっています。
市内では、既に数団体により定期的に開催されていますが、利用設備の老朽化や、空調設備が不十分なことから、継続のために大きな費用が必要、という団体の声が多く聞かれます。
プロジェクト内容説明
令和6年8月現在、市内では5つの団体により、こども食堂(地域食堂)が実施されています。(いなべ地域食堂、しらゆり食堂、みんな食堂「このゆびとまれ」、楽しみの会、地域食堂いしぐれ)
各団体において毎月または隔月に開催され、こどもの居場所のひとつとして認知されてきています。
いなべ市としても、この支援の輪をできるだけ広く行っていただきたいと考え、令和6年度から「こども食堂応援補助金」制度を創設し、立ち上げに係る費用、また継続に当たっての維持費用を支援しています。
しかし、老朽化が進み修繕が必要であったり、空調設備が不十分で夏期の運営ができない団体があったりと、大きな費用がかかる施設整備等が見込まれ、その大きな費用は市の補助金だけでは賄えないのが現状です。
そこで、施設整備等にも支援ができる体制を整えられるよう、皆様の力をお貸しいただければと思います。
目指すところ
いなべ市は「すべての学区にこども食堂(地域食堂)を作る」ことを目指しています。
令和6年8月現在、5つの団体がこども食堂として活動し、食堂が開催される地域のこどもたちや住民の方には、広く認知されてきていますが、いまだ「自分が利用できる範囲にこども食堂がない」こどもが多数存在しています。
普段から通う小学校の学区内にこども食堂ができれば、大多数のこどもが利用しやすい、また、自分でも通えるこども食堂になると考えています。
みなさまのお力により施設整備がしやすい状況になれば、立ち上げや継続におけるハードルは、大きく下がります。
こどもたちにとって普段の生活の中では形成できない地域の人との繋がり、信頼関係の築き、多様な経験を、より多くの場所で、より多くのこどもに感じてもらい、こどもの未来を広げましょう!
寄付の使い道
いなべ市では、こども食堂を開催する団体を応援するため、令和6年度から「こども食堂応援補助金」を創設し、こども食堂の新規立ち上げと継続した運営を応援しています。
集まった寄附金は、これらと別の「クラウドファンディング分」とし、補助事業の一部として活用します。
※ご寄附後、特定の団体の応援を希望する場合は、申込フォームのアンケート欄にてお知らせください。
自治体からのメッセージ
この度は、いなべ市のこども食堂支援の一端をご覧いただき、誠にありがとうございます。
こどもや家族の環境が大きく変わった近年、自治体だけですべてのこどもたちを守ることには限界があります。
昔は当たり前に行われていた、「地域でこどもを育てる」ことが、今こそ必要とされているのではないでしょうか。
多くの人との交流をし、多様な経験をすることで、こどもの未来は大きく開かれます。
昔のまま、ではなく、今だからできる「地域での子育て」を、一緒に作り上げましょう!
事業スケジュール
令和6年4月 こども食堂応援補助金の施行
令和6年10月 クラウドファンディング型ふるさと納税の実施
令和7年度~ 寄附金を利用したこども食堂応援補助金の拡充