こんにちは!鮭酒造(salmon brewery)です。
私たちは、2024年11月11日(鮭の日)に
「労働者協同組合 鮭酒造」という法人名で創業しました。
代表の大橋 誠、市川 菜緒子、川口 明美、佐藤 貴英、渡邊 航と申します。
米どころで有名な、千葉県多古町を中心に活動をしています。
私たちにはまだ酒蔵がありません。
これから私たちが思う理想の酒蔵を建てます。
酒蔵が建つまでは、友人の酒蔵を間借りさせていただき、酒を造ります。
どうぞよろしくお願いいたします。
<目次>
1. このプロジェクトで実現したいこと 〜開かれた「みんなの酒蔵」を建て、農村にあふれる豊かさを一人でも多くの人に味わっていただく場をつくりたい〜
2. 私たち鮭酒造の使命 〜豊かさを取り戻す〜
3. こんな酒蔵を建てたい! 〜酒蔵は多古町の木と竹を伐採し、伝統工法にて建設〜
4. 蔵が建ったらやりたいこと 〜酒造りを窓口とした農村の豊かさ事業を展開〜
5. 「みんなの酒蔵」現在の準備状況 〜まだ酒蔵はありません。建設予定地の開墾から始めます〜
6. どんな酒を造りたいのか 〜田んぼを表現する酒〜
7. どんな造り方なのか 〜熱源は薪。造り手は五感を研ぎ澄まし、身体を駆使し、汗を流す。木桶を使いたい。〜
8. これまでの歩み
9. 今後の予定
10. 参加メンバー紹介
11. 補足説明① 〜労働者協同組合とは…新しい働き方で、喜びの酒をつくる。〜
12. 補足説明② 〜団体名称「鮭酒造」の由来〜
13. 応援メッセージ
14. 最後に
15. 支援金の使い道
酒造りをしたい人が自由に酒を造れる、開かれた「みんなの酒蔵」を建てる!そして、この酒蔵をベースとして、農業、農産加工、林業など、農村にあふれる豊かさを一人でも多くの人に味わっていただく場をつくりたいのです。
日本は世界でも稀な国だったのです。酒造り(自家醸造)が禁止されているうえ、日本酒の酒蔵が新設不可能。そんな国は宗教上の理由を除けば世界中でここだけ、日本だけなのでした。
しかし、「その他の醸造酒製造免許」であれば免許取得が可能で、この免許で「どぶろく」と「クラフトサケ」を醸造することができ、「クラフトサケ」は日本酒と寸分たがわぬ酒を造ることが可能であるということが分かったのです。それならば、この「その他の醸造酒製造免許」を取得し、酒造りをしたい人が自由に酒を醸造できる開かれた「みんなの酒蔵」を建てたい!と思いました。
私は声を大にして言いたい。
「酒造りは本当に楽しい!」
そして酒造りは、自然の豊かさを感じ、楽しむための最高の時間であることを私は知っていました。なぜなら、酒は自然からの贈りものだからです。これは、私が米農家として10年以上米を作り、冬には酒蔵に勤め、自分の米で酒を造った経験から実感したことです。
この、楽しい酒造りの場が、豊かな時間が一般市民には一切提供されていない。そして、この状況を変えようという活動がない。酒造りはこんなに楽しいエンターテイメントだというのに。これは私たちが立ち上がり、「みんなの酒蔵」を建てなくては!と思ったのです。
豊かさを取り戻す。
酒造りを通して、自然と共に生きる豊かさを実感してもらいたい。
現代に失われてしまった豊かさを取り戻す。これを私達の使命と決めました。
私たちの暮らしには、かつてないほどのモノが溢れています。でも、豊かじゃない。何だかつまらない。それが皆さんの実感ではないでしょうか。
私たち 鮭酒造が思う豊かさに欠かせないもの。
それは、自然、実感、自治、仲間です。
蔵の熱源はすべて、薪を燃やした炎だからです。斧を持って、自ら割る。汗をかいて頑張ると、コツが分かってきます。それが楽しい!
お酒の原料は、自分たちが汗して育てたお米です。麹菌も酵母菌も、田んぼから採取します。だから、田んぼが健康でなくてはなりません。酒は先人の知恵に学び、薬品を使わずにじっくりゆっくり発酵させます。ところで、酒造りは一人ではできません。仲間を集めて力を合わせ、楽しく汗をかくのです。
乾杯にも、豊かな気持ちが溢れます。これが私達の考える、豊かな酒造りです。
この豊かさを表現し、賛同を得られたなら、こんなに嬉しい事はありません。
自然と共に生きる豊かさを、味わい楽しみ感謝する、そんな酒蔵を建てたいのです。
私たちの理想をイラストにしてみました。
酒は自然からの贈りものです。自然に感謝し、自然と共に生きる豊かさを、酒蔵を拠点に味わいつくそうと考えています。 農園をつくり、田畑を耕し、果樹を植え、小さな畜産や森づくりも行いたいと考えます。
私たちが酒蔵を立ち上げたい場所は、千葉県多古町の”常盤地区東松崎”。常盤地区は、若い世代の流出と地域住民の高齢化により、多古町の中でも過疎化が進んでいる地域です。
酒蔵は多古町の木と竹を伐採し、伝統工法にて建設します。壁は小舞を掻いた土壁です。多古町の粘土と、多古町の稲わらを混ぜ合わせ、発酵させて塗り付けます。
おおよそ2年をかけて、7~8回塗り付けると、壁の厚さが40〜50センチにもなり、断熱性と防火性に優れ、夏涼しく、冬もあたたかい、酒造りに適した素晴らしい土蔵造りの酒蔵になります。
酒造りの自由を実現する
酒蔵の門を大きく開放し、お酒を造りたい人に造ってもらえる場所にし、酒造りの自由を実現します。私たちの酒蔵は小規模で仕込むため、一般の方も参加できる場とします。
酒蔵をコモンに
コモンとは、社会の共有財のことです。例えば公園や図書館、公共交通などがコモンにあたります。私達は、酒蔵をコモンにします。来たい人が自由に来て、遊び、憩える場所として開放します。
酒造りを窓口とした農村の豊かさ事業を展開
酒造りを楽しめる人は、農村の豊かさを味わいたい人と一致します。
これは、農業と酒造りをしてきた私の実感です。ですから、酒蔵の近くに農園を開設したいと思います。
酒蔵建設予定地の後ろ、山林の道を歩いて行くことができるところに、広大な遊休農地がぽっかりとひろがっており、使っていない畑が豊富にあります。ここを「鮭酒造農園」として活用し、みなさまに存分に楽しんでいただこうと考えています。
酒造りの宿
酒造りは米洗いから始まり、麹造り、仕込みと、重要部分だけを抜き出しても、最低4泊5日の時間が必要となります。そこで、酒造りをはじめとして、農業や発酵食品づくりを楽しめる宿泊事業を運営します。
私たちが酒蔵を立ち上げたい場所は、千葉県多古町の”常盤地区東松崎”。
建設予定地の周りには耕作放棄された田畑が広がっています。
ここはとても静かで、自然が豊か。水が綺麗なので、梅雨時期にはゲンジボタルが飛び交っています。
また、目の前には、栗山川の支流が流れてます。
今月11月から、建設予定地の開墾を始めたところです。20年以上使用していなかった土地を利用させていただき、ぼうぼうに伸びた草木を伐採するところから、私たち5名で取り組んでいます。
「田んぼを表現する酒」
これが、鮭酒造が造りたいお酒のメインテーマです。
私たちは、化学肥料と農薬を使わない米作りを実践しています。雑草と害虫、病害と戦わなくてはならないですから大変です。
しかし、私たちの田んぼは愉快です。
化学肥料を使わず、土が喜ぶ天然のミネラルやたい肥を入れているので、年々土が元気になり、微生物が増え、生き物たちが集まってきています。
カエル、ドジョウ、沢ガニが遊び、ホタルが舞っています。それを求めて鳥たちも集まって来ます。先日はカワセミが私たちの田んぼに来てカエルを食べていました。秋の稲刈りでは、イナゴがバチバチと顔に当たってきますし、ウサギやキジが田んぼから飛び出してきます。そんな田んぼで少し苦労しながら、たくさんの生き物たちと稲を育てるのはとても楽しいことです。
人間も、たくさんの生き物たちに支えられていることを実感しますし、やはり人間も自然の一部であることをしみじみ感じ、謙虚になります。実りの秋には自然と、収穫の喜びが湧き上がってきます。お酒を飲む人に、この豊かな田んぼの情景と、自然と寄り添う豊かな生き方を贈りたいのです。
また、酒蔵建設予定地の目の前、周辺には耕作放棄地が豊富にあります。20年以上耕作放棄され、荒れ放題になってしまった田んぼを、少しずつ複田したいと思っています。
目指す味わい
<原料米の精米歩合は90%>
日常食べるごはんと同じ精米歩合です。米をたくさん削り、雑味を排除する吟醸、大吟醸の作り方とは真逆の製法です。私たちが表現したいのは、私たちの田んぼそのもの。田んぼの一部ではなく、そのもの。
だから、米の味をまるごと味わえるように、なるべく削りません。
しかしそうすると、雑味が強くなって酒が荒くなる、というのが通説です。どっこい、そこが腕の見せどころ。
米の味をまるごと表現しつつ、雑味に翻弄されないように、経験と五感を総動員して酒と向き合います。自然に感謝し、たくさんの生き物たちと一緒に育てたお米ですから、私たちが誠実に謙虚に向き合えばきっと、造り手の私たちをも感動させてくれる酒に育ってくれるでしょう。
<製法は生酛づくり>
薬剤を使用して酒をコントロールするのではなく、酒蔵に住み着いた菌たちが主役となる酒造りの伝統技法です。味わい深く呑み飽きしない、そして燗酒にするとさらに真価を発揮する。そんなお酒に仕上がります。このように造ったお酒を、搾りたてをそのまま瓶詰めし、それを一度だけ火入れして出荷します。
<私たちのお酒は純米酒です>
私たちのお酒は純米酒です。
お米のうま味を丸ごと味わえ、その上搾りたてのフレッシュさも味わえるお酒に仕上げます。
どんな味になるかは、私たちもこれから楽しみです。
ぜひ、みなさまも楽しみにお待ちください。
※今回の委託醸造する、酒は「清酒」です。
私たちの蔵が無事に立ち、2029年1月に初醸造した酒は、「クラフトサケ(その他の醸造酒)」となります。
副原料として、何を入れるのかは、まだ秘密。その時にお披露目します。
ご想像して、楽しみにお待ちください。
<熱源には薪を使います。>
酒造りに熱源は欠かせません。特に、米を蒸すとき、強力な熱源が必要です。現在では、ほとんどの酒蔵でボイラーが使われています。灯油を燃やし湯を沸かし、米を蒸します。歴史をさかのぼれば、ボイラーの前は重油バーナー。さらに前は石炭。さらにその前、江戸時代には薪を燃やしていました。
鮭酒造では、その江戸時代式を採用し、薪を熱源にしようと思っています。
何故かというと、薪は、CO2(二酸化炭素)排出量がゼロだからです。薪は木だった時に二酸化炭素を吸っているので、それを燃やしてもプラスマイナスゼロ、とされるのです。CO2削減が言われる今の時代には必要な取り組みだと思います。田舎では伐採された木が捨てられていることが多く、それを有効利用できることにも価値があると思います。
<薪の炎は素敵です。>
汗だくになって薪をくべる職人の姿。美しく、力強い炎によって蒸しあげられた米、そうやって出来た酒。それだけでも、美味しい酒になるような気がしてきます。ただし、そのためには大量の薪が必要です。そのため、薪割りを一つのアトラクションにしてしまおうと考えています。薪割りを楽しんだら、その薪でつくった酒で疲れをいやすのです。
<なるべく機械を使わない。>
機械を使わないかわりに、造り手は五感を研ぎ澄まし、身体を駆使し、汗を流します。機械音がしないので、蔵に聞こえるのは蔵人の息遣いと足音、掛け声だけです。肉体的にある程度大変だからこその満足感、充足感は、楽しい酒造りに欠かせない要素だと考えています。
<発酵タンクは、多古町の杉を使用した木桶を使います。>
自然と向き合い、五感を研ぎ澄ます酒造りですから、発酵タンクはやはり木桶を使いたいと考えています。
■2022年2月 友人の酒蔵(株)守屋酒造(山武市)にて、大橋が初めて自分の酒造りをさせてもらう。(自分の設計図で、自分の米を、自分で酒に仕上げた。)
■2023年12月 任意団体 鮭酒造発足。5人のメンバーで活動を開始。
メンバーの一人 市川菜緒子が12月より3か月間、秋田県男鹿市のクラフトサケの蔵元「稲とアガベ醸造所」にて修行を行う。
■2024年2月 鮭酒造メンバーで秋田酒蔵視察。
■2024年4月 千葉日報第一面に記事掲載。
「ちば新時代 私たちの挑戦『自然栽培の多古米で酒を』」■2024年5月 食品産業新聞に記事掲載。
「多古町で酒蔵立ち上げへ」
■2024年11月11日 「労働者協同組合 鮭酒造」創業。
■2024年11月23日 多古町主催の物産祭り「いきいきフェスタ」にて初のイベント出展。燻製鮭とばを販売。
■2024年◇12月 「通信販売酒類小売業免許」および「一般酒類小売業免許」取得
■2025年◇1月 千葉県多古町にて木を切り出す(新月伐採)
■2025年2月 守屋酒造(山武市)にて、鮭酒造として初めて酒を造り、販売。
初のクラウドファンディングに挑戦。
◇5月 リターン発送
◇5月 酒米田植え〜稲刈り お米作りリターン
■2025年12月 蔵の建設を開始。酒蔵作りリターン
■2026年 2月 守屋酒造にて二度目の酒造り。
■2026年12月 酒蔵の構造部分と屋根が完成。
トレーラーハウスの簡易宿泊所設営。厨房施設、食堂、風呂、トイレが完成。
■2027年1月 宿泊事業営業開始
■2027年2月 守屋酒造にて三度目の酒造り。
■2028年2月 守屋酒造にて四度目の酒造り。
■2028年12月 酒蔵完成 設備導入
「その他の醸造酒製造免許」「輸出用清酒製造免許」取得
■2029年1月 完成した酒蔵での酒造り開始
代表 大橋 誠
(北海道札幌市出身 多古町在住)農業雑誌「現代農業」の農山漁村文化協会に勤務後、日本酒居酒屋、野菜の輸出業務、日本酒の造り酒屋(寺田本家・岩瀬酒造・辻善兵衛商店)に通算10年勤務し、多古町で米農家として新規就農。多古町での米作りは10年目を迎える。農薬を使わない自然栽培の米作りの傍ら、加工品「なれずし」を販売している。この酒造り企画の発起人。
市川 菜緒子 (千葉県鎌ケ谷市出身 鎌ケ谷市在住)2023年12月から3ヶ月間、クラフトサケの蔵元 「稲とアガベ醸造所」(秋田県男鹿市)にて、クラフトサケおよび日本酒の製造業務に従事した。「石井食品」にて8年間勤務した後に、クラフトサケを学ぶために転職。趣味の「ぬか漬け」から、自然栽培のお米作り、そして日本酒造りに興味をもち今回のプロジェクトに参加した。インスタグラムでは糠漬けアーティストとして活動(Instagram)。
川口 明美 (多古町出身 多古町在住)多古町の観光まちづくり機構理事。
道の駅キッチンTAKO2021年ヴィーガンメニュー、カフェメニューを担当。
多古町、船越地区の船越ワイナリーに業務委託で関わる。
佐藤 貴英 (埼玉県川口市出身 多古町在住) 多古町地域おこし協力隊一期生。自伐型林業を入り口に地域の実状に合った林業を中心にした「身近なものを活かして必要なものを手作りする愉しく豊かで丁寧な暮らし方」をテーマに任期後の定住に向けて取り組み中。多古町の米、水、菌を使った「田んぼを表現する酒」や酒蔵づくりのコンセプトに共感し、今回のプロジェクトに参加した。
渡辺 航 (北海道札幌市出身 東京都在住)京都大学卒業。多古町にはひと月に約1回通い活動に参加。肉は羊派、魚は鮭派。シンガポールでIT系企業に6年間勤務。帰国後はクレジットカード会社でビジネスアナリストとして勤務。大橋とは高校時代のラグビー部の同期生である。
補足説明①
労働者協同組合とは…新しい働き方で、喜びの酒をつくる。
私たちは労働者協同組合という法人格を選びました。これは、そこで働く労働者が出資者であり、経営者であるという法人格です。現在の働き方のほとんどは、経営者が考え、労働者が実行するというもので、力のベクトルとしては上から下へのトップダウン型と言えます。しかし私たちは、自らで考え、働きます。そのベクトルはボトムアップ型です。この、ボトムアップの新しい働き方を実践することで、働く喜びに満ちた酒蔵をつくります。酒蔵の外にも必ず、この働き方を応援してくれる応援団が生まれるはずで、酒蔵の内側からも外側からも、大きな力が生まれると思っています。
補足説明②
団体名称「鮭酒造」の由来
鮭酒造のある千葉県香取郡多古町には、栗山川という二級河川が流れています。多古町は多古米という銘柄米の産地として有名な米どころですが、栗山川の水が米作りを支えています。そして、栗山川には毎年、鮭が遡上してきます。そしてこの栗山川が、鮭が遡上する川としては太平洋側における最南端の川なのです。
鮭は川で生まれて海へと下り、約4年におよぶ約16,000キロもの過酷な長旅を経て、生まれた川へと帰ってきます。鮭がどうして生まれた川に帰って来られるのか、その秘密はいまだ謎ですが、日本から遠くアラスカの海まで泳いだ後に、生まれた川へと戻ってくるのですから、感心せざるを得ません。食料の乏しかったその昔、さらに食べものが少なくなる冬場に遡上してくる鮭に対し、自然からもたらされる豊かな恵みとして、人々は深い感謝を捧げていたことでしょう。
多古町の隣、香取市にある神社 山倉(やまくら)大神(だいじん)では、毎年12月最初の日曜日に、「鮭祭り」が行われています。栗山川にのぼってくる鮭の恵みに感謝し、無病息災を願うお祭りです。記録によれば、平安時代の中ごろに始まった祭りで長い歴史を持っており、2005年には千葉県の無形民俗文化財の指定を受けています。「鮭祭り」が象徴するように、栗山川流域の人々にとって、鮭は大切な魚だったのです。
ところで、鮭の役割とは一体何でしょうか。どうして、わざわざ生まれた川に帰って来て卵を産み、生涯を終えるのでしょうか。実は、鮭は地球の物質循環に大きな役割を果たしていると言われています。雨に溶け、川を伝って海に流れてしまう大地の栄養分やミネラルを、鮭がまた大地に戻す。その大切な役割をになっているというのです。約4年に渡って海で成長した鮭の体には、大地から海に流れ出た養分が蓄えられています。その鮭が自分の生まれた川に戻って動物に食べられたり、土にかえることで、海に流れた養分を大地に戻す役割がある、ということです。鮭の栄養が森を育て、その森がまた海を豊かにする。
このめぐりめぐる地球の物質循環における重要な役割を、鮭が担っているというのです。
何とありがたいお魚でしょうか。アイヌ民族が鮭のことを「カムイチェプ」、神の魚と呼んでいますが、本当にその通りだと思います。
そんな素晴らしい魚、鮭が帰ってくる最南端の川、栗山川流域の酒蔵として、私達は団体の名前に「鮭」をいただきました。鮭のように、私達も地球を豊かにする存在でありたい。
鮭のように、人々の暮らしも豊かにする存在でありたい。そしていつの日か、栗山川にたくさんの鮭が帰ってくるような、豊かな社会を取り戻したい。そんな願いを込めました。
応援メッセージをいただきました!(五十音順)
石井食品株式会社
代表取締役社長執行役員 石井智康市川さん、そして鮭酒造の皆様
この度は、クラウドファンディングに挑戦され、心から応援しております。石井食品も創業以来、食の安全とおいしさを追求し、無添加調理にこだわった製品づくりに取り組んでまいりました。鮭酒造の皆様が、自然との共生を大切にし、伝統的な酒造りを目指すという熱い思いに、深く共感しております。
薪を燃やし、木桶で仕込む。それは、まさに手間ひまかけた昔ながらの製法であり、現代において失われつつある貴重なものです。しかし、その伝統的な製法こそが、豊かな味わいと、私たちに心のゆとりをもたらしてくれるのではないでしょうか。
市川さんは、石井食品で培った経験を活かし、この素晴らしいプロジェクトを立ち上げました。これもご縁と思い、微力ながら応援させていただければ幸いです。
皆様の挑戦が実り多いものとなるよう、心よりお祈り申し上げます。
多古町 農業者
佐藤正史
〜大人の部活動「酒造り」〜
今回酒蔵づくりを目指して集まった5人の有志。とっても楽しそうです。一筋縄ではたどり着けないその挑戦、最初大橋さんからお話を聞いた時「この人なら何かやってくれそうだ。」と感じました。
何よりその志が、純粋であること感銘しました。まったく経済的には非効率なことを自ら楽しもう、地域を楽しませよう、そしてもっと多くの人を巻き込んで皆でもっと楽しんでしまおうとしている姿に、“応援したい”と思いました。
私は酒作りのことはわかりませんが、皆が集まって楽しみながらお酒ができて、それを囲んでまた更に楽しめる。
そしてそれがきっかけで、地域の人がつながって、都会に住む人ともつながって、すれ違う人が皆知り合いで、笑顔がこだまする。
一緒に汗をかき、一緒にお酒を造り一緒に楽しんで、まさに大人の部活動私はこの部活動が思いもよらない素晴らしい未来を運んでくることを確信しています。
高橋酒店(香取市佐原)
高橋隆蔵
忘れもしない、2024年4月から一つ新聞を千葉日報に変えた日に一面で、多古米で日本酒を作ると記事をみて直ぐ調べたのが出会いです。
食べるので有名な多古米でお酒を作る!近場で新しい日本酒が出来るという事に感銘しました。
私もお酒に関わってる立場なのでこれは微力ながら応援したいと思いました。
直ぐに出来る品物ではないのでご苦労されると思いますが応援してます。是非拘りを貫いて頑張って下さい!
守屋酒造株式会社
五代目蔵主 守屋雅博(写真左から2番目)
鮭酒造さんの挑戦を応援します。古くから日本人は 発酵の文化を食にうまく活用し、健康の維持に努めてきました。
その利用は神事のみならず広く利用され、その一つが日本酒です。発酵の文化を守る取組と責任への新しい取り組みをされる皆様を側面から支えられればと思います。
くしくも「伝統的な酒造り」が ユネスコ無形文化遺産への登録が進められている今、日本人のアイデンティーの凝縮された古き良き伝統や、それを取り囲む環境への新しい取り組みに敬意を表します。
最後になりますが、「みんなの酒蔵」を建てたい!という夢を実現するため、みなさまのお力がどうしても必要です。
是非、ご支援のほどよろしくお願いします!
「労働者協同組合 鮭酒造」
大橋 誠、市川 菜緒子、川口 明美、佐藤 貴英、渡邊 航