実施理由/背景
釧路町の昆布が、雑海藻の大量発生により深刻な危機に直面
豊かな海は生命の源。しかし、北海道釧路町の海は今、静かな危機に直面しています。
地球温暖化の影響で海水温が上昇し、バランスが崩れ、ナガコンブの森を雑海藻が覆い尽くしました。ナガコンブは成長できず漁獲量は激減。試算では生産量は前年比約40%減、金額換算で約2億6800万円もの損失が見込まれています。コンブ漁師の生活は脅かされ、地域の活気も失われつつあります。食卓に並ぶナガコンブが減れば、日本の伝統的な食布文化にも影響が及び、私たちの暮らしからふるさとの味が消えていくことを意味します。
海を守り、コンブ漁を守り、そして、こどもたちに豊かな海を残したい。そんな切実な願いから本プロジェクトをはじめました。
プロジェクト内容説明
海への愛と未来への希望を込めた挑戦
私たちのプロジェクトは、単なる雑海藻の駆除ではありません。それは、海への愛と未来への希望を込めた挑戦です。
まず、駆除船を導入し、広範囲に及ぶ雑海藻を効率的に除去します。最新の技術を用いて昆布の生育を妨げる雑海藻を丁寧に駆除するとともに、昆布の生育状況や周辺環境を調査し、効果的な駆除方法を常に模索します。海中の環境を改善することで、コンブが成長できる場所を確保し、海の活気を取り戻すことを目指します。
次に、自生している昆布の胞子が再生した藻場にしっかりと付着し、成長できるようサポートします。
それは、荒れた大地に種を蒔くように、未来への希望を託す行為です。
この地道な活動を通じて、多様な海の生き物たちが集う豊かな生態系を維持した持続可能な漁場の復活を目指します。
目指すところ
豊かな海は、私たちの町の宝です。
私たちは、雑海藻駆除という地道な活動を通じて、海を、漁業を、そしてこの町を再生したいと考えています。
この事業は、単に昆布の収穫量を増やすだけではありません。
豊かな海を取り戻すことで、漁師の安定収入や地域の経済活性化に貢献します。
また、こどもたちが安心して海と触れ合い、自然の恵みを享受できる未来を創造します。
そして、食卓に並ぶ美味しい昆布を通じて、人々の健康と笑顔を守ります。
私たちは、ご支援いただく皆様を含め、海と共に生きる全ての人々と協力し、持続可能な社会の実現を目指します。
大変な作業ですが、未来の漁師たちのため、そして昆布を楽しみにしてる人たちのためにも、諦めずに頑張る価値のあるプロジェクトです。
寄付の使い道
皆様からのご寄附は、昆布の森の再生、ひいては豊かな海を取り戻し、持続可能な未来を創造するための活動資金として大切に使わせていただきます。
具体的には、駆除船導入による雑海藻の除去(目標:502,000平方メートル)、ナガコンブの生育状況調査、環境啓発活動を通じた海を守る意識の醸成、そして目標金額以上のご寄付をいただいた場合は、ブルーカーボンの推進などを実施します。
自治体からのメッセージ
昆布と共に生きる町、北海道釧路町が危機に直面
私は、釧路町昆布森で生まれ育ち、昆布漁師として35年以上海と共に生きてきました。しかし、現在、大切な昆布資源がこれまで経験したことのない、深刻な危機に直面しています。
近年の地球温暖化の影響で海水温が上昇し、昆布が育つことができなくなってしまったのです。
昆布は、江戸時代から北前船で運ばれ、全国各地で貴重な食材として、歴史と伝統を築いてきた日本の食文化を支える重要な食材であり、近年では「ブルーカーボン」としても地球温暖化対策に貢献できる可能性を秘める存在として注目されています。
昆布の再生には、昆布が自ら成長できる漁場環境を整えることが不可欠です。皆様の温かいご支援が、昆布の再生、そして美しい自然環境の保全にも貢献しながら持続可能な未来へとつながると信じています。
共に、昆布と共に生きる未来、そして、地球の未来を築きましょう。
ご支援を心よりお願い申し上げます。
お礼品について
釧路町の海の恵みと、それを守り続ける人々の想いを全国へ
今回の返礼品は、釧路町の豊かな海をまるごと味わえるよう、地元産の新鮮な海産物とここでしか味わえないお礼品をご用意しました。
昆布の森で育まれた毛蟹やタコ、仙鳳趾の牡蠣は、まさに自然からの贈り物。口にした瞬間に、磯の香りが広がり、凝縮された旨みが体を満たします。
昆布漁師の暮らしや昆布の重要性を肌で感じ、釧路町の海の豊かさを深く知ることができます。
これらの返礼品を通じて、釧路町の海の恵みと、それを守り続ける人々の想いを全国の皆様にお届けしたいと考えています。
そして、このプロジェクトへの共感を深めていただき、共に豊かな海を守り、未来へ繋いでいくためのご支援に対するお礼とします。
事業スケジュール
12月から1月 雑海藻の駆除