音の未来！楽器本来の音色をより鮮やかに表現。究極の楽器用アンカー『Ultima』

エンドピンストッパーとして開発がスタートした「Ultima」は、楽器の持つ本来のより良質な音色を表現したい！音楽業界全体を盛り上げたい！という気持ちで日々ものづくりと向き合う、福岡・久留米の溶接屋が開発した製品です。九州大学大学院芸術工学研究院との共同研究や、多くの音楽家との協働により開発され、その精巧さはプロのチェロやコントラバスの奏者から認められ、革新的な音を奏でることができる「楽器用アンカー」です。

はじめに

私たち、渕上熔接は1981年の設立以来、ガス供給設備や様々な種類の配管施工業務をはじめ、多様な事業を展開しています。JAXAを含む先端産業における配管施工実績があり、工場、医療機関、教育機関、研究機関など、幅広い分野にわたるお客様の要望に対応しています。

今回、「福岡デザインアワード2023」で金賞を受賞させていただいたことをキッカケに、チェロをはじめ楽器本来の音を表現する楽器用アンカー「Ultima」のさらなる認知拡大と、これからの商品開発の活動資金調達のために、クラウドファンディングを行うことにしました。

開発の背景

これまで福岡県久留米市の溶接屋として工場を営んできましたが、音楽の趣味が高じて「もっと良い環境・状態で練習はできないものか」とずっと考えていました。そんな折、コロナ禍の影響で貴重な発表の機会を失った学生たちが多くいることを知り、自宅でもホール並みの音響環境を与えられるエンドピンストッパーを提供できないかと思い開発をはじめました。

開発当初は既製品を分析することからスタートしました。特にサイズの絞り込みには幾度も試行錯誤を重ねる日々が続きましたが、開発をはじめて5年、徐々に協力してくれる仲間も増え、産学連携やプロの音楽家などのアドバイスのもと、ようやく納得できる製品へと仕上がりました。

製品の特徴

「Ultima」は、楽器本来の音色をより鮮明にするとともに、演奏時の奏者へのフィードバックを向上させることに成功しました。エンドピンストッパーとしての役割以上の音質向上効果は、九州大学大学院芸術工学研究院との共同研究によるデータでも確認されています。

 チェロの独奏音として 800Hz 付近の周波数帯域が重要とされますが、「Ultima」を使用し床からの影響を軽減することで、肝要ながらも埋もれがちな 800Hz 付近の周波数帯域を自然に引き出すことができます。また、コントラバスでの使用においても、ホールで弾いているような心地よいフィードバックを感じることができます。

楽器とその設置面の音響インピーダンスの差による音の放射と反射を整えるため、空気よりもはるかに大きな質量を持つ青銅を適切なサイズと形状に加工することで、「Ultima」は理想的な共鳴器として機能するようデザインされています。官能的な評価のみならず、その音響効果は周波数測定などのデータでも確認されており、奏者に寄り添い、そして支える「楽器用アンカー」です。

福岡デザインアワード2023にて金賞を受賞しました

福岡デザインアワード（FDA）は1999（平成11）年に創設された、優れたデザインを評価、発信するコンペティションです。

FDAで求められているのは「ビジネスチャンスをまねく商品」であること。ただ美しい、カッコいいだけでは意味がありません。確かな技術力や機能性、受け継がれてきた伝統を明日に伝える強いコンセプト、自然や地域社会との共生。それらの要素をうまく伝えるデザインが一体となったものを表彰し、販路拡大を支援します。

今年は、全国148社から184件の応募がありました。最終審査では、一次審査(書類審査)を通過した50商品が会場に展示され、出品者からのプレゼンテーションが行われました。その結果、大賞１件、金賞４件、銀賞１０件が選出、表彰され、「Ultima」が金賞を受賞しました。

福岡デザインアワード2023の詳細はこちら

開発者のこだわり

昔から音楽に関わる自社製品を持ちたい想いはありましたが、溶接会社という立場上、難しいと思い込んでいました。しかし、商工会での繋がりや久留米リサーチパークなど周囲の協力のもと、思い切って「Ultima」の開発に取り組むことができました。高価ですが一生ものとして長く使えるエンドピンストッパーとして、音にこだわる方に愛用していただければと思います。

プロミュージシャン田中徳崇さんとの共同開発

「共通の知人からの紹介で渕上さんにお会いすることになりました。ドラマーとしての活動が主ですが、録音エンジニアでもあります。ドラム、マイク、そしてスピーカーの形状に共通する円形膜の振動や、音色の個性に関わるタッチの研究にはもともと興味がありましたので、そういった観点を持ち込んで一緒に開発を進めていくことになりました。当初はさまざまな素材やサイズの20種類ほどの試作品があり驚きましたが、その一つ一つを指で叩きながら確認すると、それぞれに異なる効果を確認することができました。目指すべきゴールはどこなのか、どこに軸を置いて開発を進めるべきかを吟味しデザインを進めていくことができました。これを使用する事で奏者が感じる違いに耳を澄まし、それでいて奏者の実力以上の音や響きを足さない事を重視して、楽器が発する低域から高域の波長をヒントに、汎用性の高いサイズへとブラシュアップしていきました。」

「楽器そのものの物理特性や、演奏環境の音響に注目する代わりに、人間の聴覚を一番の基準にして考えることにしました。ラウドネス曲線と呼ばれる、人間が中高域の周波数に特に敏感である、という特徴に着目して音質やサイズの微調整を進めた結果、音の鮮明さや幅広い用途での汎用性そして価格帯と、すべてをバランス良くリファインできたのではないかと思います。
インシュレーターとしての音質にはこだわっています。振動の吸収に特化したインシュレーターや、楽器の滑りを止めることに主眼を置いたエンドピンストッパーはをすでに市場に存在しますが、楽器そのものの音色やフィードバックにフォーカスしたものはほぼなく、あったとしても、ハイエンドオーディオ用の非常に高価なものしかありませんでした。エンドピンストッパーとして開発を始めた「Ultima」は、インシュレーターとしてオーディオ用途にも有効なだけでなく、「楽器用アンカー」として新たなカテゴリーを切り開く製品になったのではないかと思います。
開発期間には多くの時間を要しましたが、期待以上の出来栄えで自信を持ってお勧めできます。多少高価ではありますが、価格に見合う価値のある商品だと思っています。」- 田中徳崇

ユーザーからのフィードバック

 2023年5月から、このインシュレーターを演奏時使用して8か月が経ちますが、自分にとって最早手放せないアイテムになっています。

 多くの場合、楽器はその演奏場所、環境によって響きや音に影響がでます。コントラバス、チェロ、ピアノなど楽器の土台が床に接する形態を持つ存在にとってはなおさらです。現在ピアノにインシュレーターが使われるのは当たり前の事となっていますが、弦楽器の場合はあまり陽が当たってこなかったように思います。少なくともジャズの世界では自分は見た事がありませんでした。

 さて、このインシュレーターを使ってまず驚いたのは、場所による影響を受けない安定した音像を得られるという事。音の伸びは勿論、雑味のない音の世界は表現方法をさらに拡大してくれます。

 演奏者にとって、音による心のメッセージを客席に届けるのは大切な仕事。このインシュレーターはそれを助けてくれる強い味方です。

コントラバス奏者 金澤英明

「世界最小の演奏台」

＊エンドピンにゴムキャップを被せなくても何処ででも弾ける ♪( ´▽｀)  生音の響きが良くなり音量も倍音も豊かに🎵

アコースティックベース(コントラバス)奏者は床を傷つけたり滑ったりすることを防ぐためにエンドピンの先端にゴムキャップを被せて演奏することも多い。でも本当はコンサートホールでのように床の上に直接エンドピンの先端を突き刺して演奏する方が振動が直接床に伝わって倍音豊かに鳴り響いて良いのだ。そうしていると楽器自体もますますよく鳴るようになって来る。

この商品は床を傷付けたりすることも無く、直径ほんの5cm・厚さ1.5cmくらいの金属ストーンの上に直にエンドピンを載せて弾くことによって音量も倍音も豊かに、しかも遠鳴りさせることができる優れもの❣️

チェロ奏者がソロ曲を弾く時には多くの場合、15cmくらいの高さの木製の演奏台の上で椅子に座ってエンドピンを台に突き刺して弾くが、これは演奏台も共振させて豊かな音量と倍音を求めるためだ。コントラバス奏者がエンドピンにゴムキャップを被せて演奏すると、それとは全く逆のことをすることになる！(振動を遮断して鳴りを抑えるので住宅での騒音対策にはなるが😅)

この商品は言わば世界最小の演奏台！自分にとってはベストパフォーマンスに到達するための「Milestone」だ。👁️

アコースティック ベース奏者 吉野弘志

僕が現在愛用しているのは青銅製のインシュレーターです。

使用楽器には動物の腸で作られたガット弦(テールガット含む)を張っており、エンドピンは中空カーボン、そのほかのパーツも比重が軽いものを選んでいるため、これまで床材による響きや音の立ち上がりの違いが大きく、その変わり様には難儀を極めておりました。

50ヶ所を超える様々な会場でこのインシュレーターを使用してきましたが、床材に左右されず、自然でクリアな響きと、ピチカートや弓で発音した時の立ち上がりの速さなど、楽器本来のポテンシャルが安定して引き出されていると感じます。特に、床がコンクリートやタイルの会場でも左手の押弦の抵抗がいつもと変わらない事には驚きました。

いくつかの会場では真鍮製のもと弾き比べましたが、明るくきらびやかで、高音域の伸びの良さを実感しました。(特に弓の場合)

コントラバスは楽器の個体差がほかの弦楽器と比べ大きい事や、使用している弦、エンドピンの素材の組み合わせにより、どちらが合うか、また、好みも分かれるところではあると思いますが、このインシュレーターを使い始めてからは、精神的な悪影響が激減して演奏に集中出来ることは大変嬉しく思います。

ベーシスト 粟谷巧

この製品 “Ultima” は適度な大きさ，質量，形状により，ホールでのトーンを奏者に戻してくれているのだと思います。

どのような床の状態でもこれ一つ持っていけば，同じ状態で演奏できる。

手応えはとても良く，疲れないで演奏することができます。"Ultima" は程よいフィードバックを与えてくれる優れたデザインだと敬意を表します。

東京工業大学 栄誉教授 元学長 文化功労者 伊賀健一

私のプロフィール

H11年　４月　有限会社渕上熔接に入社
H13年　４月　福岡県立浮羽工業高等学校　社会人講師　就任
H22年　４月　久留米工業大学　機械システム工学科　入学
H26年　３月　同上卒業
H26年　４月　久留米工業大学　非常勤講師　就任
H27年　３月　久留米商工会議所ゴム・製造部会　エフォート賞　受賞
H27年　11月　久留米市　青年技能・技術優秀士　受賞
H28年　４月　久留米工業大学大学院　自動車システム工学専攻　修士課程入学
H28年　３月　同上　修了
H29年　４月　久留米工業高等専門学校　非常勤講師　就任
R1年　 ５月　エンドピンストッパー　九州大学芸工学部(鮫島研究室)との共同研究開始　
R3年　 ３月　全国軽金属溶接技術競技会（X線試験）１位
R4年　 ３月　全国軽金属溶接技術競技会（曲げ試験）１位
R5年　 ４月　福岡県立八女工業高等学校　吹奏楽部　部活指導員　就任
R5年　 10月　第２５回福岡デザインアワード　「Ultima」金賞受賞
〜現在に至る

リターンの紹介

音楽の表現力を究極にまで高める『Ultima』。
世界で活躍する国内トップミュージシャンが手放せなくなった音響効果向上器具です。

「Ultima」：エンドピンを要する楽器すべてに使用可能。楽器本来の音色を最大限に引き出します。
「GOD Polish」：当社オリジナルの研磨剤になります。研磨剤を少量（指紋が見える程度）に取って頂き磨きたい箇所に塗布して柔らかい布等で拭き上げて頂くと元の輝きを取り戻せます。

【クラウドファンディング・超早割55％割引】
21,450円（税込）+オリジナル研磨剤（25ｇ）

【クラウドファンディング・早割50％割引】　
24,200円（税込）+オリジナル研磨剤（25ｇ）

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29,700円（税込）+オリジナル研磨剤（25ｇ）　

【クラウドファンディング2個セット特別価格65％割引】
2個セット　31,900（税込）+オリジナル研磨剤（25ｇ）　

【クラウドファンディング3個セット特別価格70％割引】
3個セット　38,500（税込）+オリジナル研磨剤（25ｇ）　

【クラウドファンディング5個セット特別価格80％割引】
5個セット　55,000円（税込）+オリジナル研磨剤（25ｇ）　

資金の使い道

これからもより良い製品にするべく、研究開発を続けていきますので、研究開発費の一部とCAMPFIRE社の手数料に充てさせていただきます。

スケジュールについて

R6年3月上旬　クラウドファンディング終了
R6年4月　　　一般販売開始
R6年7月下旬　リターン発送開始　　

最後に

ここまで読んでいただき、ありがとうございます！約５年の開発期間を経て、いよいよ一般向けに販売を開始することができます。まずは、今回のクラウドファンディングで多くの人に「Ultima」を知っていただき、実際に使って演奏していただければ嬉しく思います。また、今後もより良い製品にすべく研究開発も続けていきたいと思っておりますので、製品への要望や使ってみた感想などありましたら、ご連絡いただけると幸いです。

多くの方のご支援心よりお待ちしております。