目次
1.自己紹介
2.導入・問題提起
3.MISSION/VISION
4.STORYの事業内容
5.私たちが作るプラットフォーム
6.みなさまからいただいた応援メッセージ
7.リターン商品製作者さん紹介
8.スケジュール
9.支援金の使い道
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1.自己紹介
私たちSTORYは、特定非営利活動法人国際協力 NGO 風の会の第26代メンバーで構成されています。風の会は、早稲田大学の学生を中心として『全ての子どもたちが未来への希望を持てる社会』をビジョンに掲げ、カンボジアやラオスの子どもたちへ教育支援を行なっている学生団体です。
現STORYメンバーの多数が、これまでラオスの布織り手さんへのご支援や日本でのラオスの布の普及活動につながるプロジェクトを行ってまいりました!3年前に実施したHANDICRAFT CONTESTでは皆さまから援助をいただき、ラオスの布織り手さんのご支援をすることができました。
ご協力いただいた皆さまには、この場をお借りして改めて感謝申し上げます!
この団体に所属するメンバーは大学3年時に引退を迎えます。しかし、一人の織り手さんかつ一時的なご支援だけではなく、このノウハウを生かしてより多くの方へ継続的な支援をしていくのが大切なのではないかという思いが残っていました。
大学4年生の今、学生最後の年にこの思いを実現するべく、一度は引退した私たちは再度集まり、そして思いに共感した新しいメンバーも加わりSTORYという名前で再発進します!!
(メンバーは、以下4名!!)
2.導入・問題提起
「モノのSTORY」に共感しあうコミュニティをつくりたい
2021年、大学1年生の冬。前述させていただいた通り、私たちは、『HANDICRAFT CONTEST』というラオスの布織物織り手さんの支援を目的とする、ハンドメイド慈善コンテストを開催させていただきました。結果は、大成功(参加してくださった皆さま、改めましてありがとうございました)。70名以上のハンドメイド作家さんにご参加いただき、制作していただいた120点以上の作品を販売させていただくことが出来ました。当コンテストを通して、私たちは3つの「思い」が芽生えることとなります。
しかし、こういった思いをメンバーの間で共有していた一方で、会の支援方針や個々人の活動の変化、他プロジェクトとの兼ね合いなどが影響し、なかなかタイミングを合わせてこの思いを実現する機会を作れずにいました。
ハンドメイド業界における課題の解明
2023年、大学3年生の冬。プロジェクト終了から約2年後に、メンバーの本田が日本貿易振興機構JETRO主催の起業家育成プログラムにおいて、この思いを実現するためのきっかけを得たことがきっかけとなり、私たちSTORYがついに始動。
まずは、思いの実現・ハンドメイド業界の理解のために、ハンドメイド業界にどんな課題があるのか、どんなことが障壁になっているかを調査しました。三者の方々や現地に駐在するJICA青年海外協力隊隊員の方々へのインタビューを重ね、「どんなことを解決すれば、私たちの理想とする未来が実現するのか」。「私たちの理想とする未来は、果たして三者にとっても理想といえるものなのか」について模索。
ヒアリングの結果、以下の3つの課題にまとまりました。
〈織り手の課題〉
①販路がない
今回、布の購入をさせていただいたのは、ラオス北部に位置するウドムサイ県の3つの村・生産所。各織り手さんへのヒアリングを通して、彼ら彼女らが、どんな想いと手間をかけて、糸づくり・染め・機織りをし、布を生産しているのかを目の当たりにしました。全て自然由来の原料を使い、糸を紡ぎ織るのも手作業です。自然由来の原料・手作業でしか生み出せない発色や手触り、テキスタイルがあるのです。しかし、そういった背景で作られた商品を売る”販路”がないという点が課題になります。ラオスは、東南アジアで唯一海に面していない国。ウドムサイは、ラオスの中でも北部のより内陸地に位置し、物流に難があります。
②生産過程や想いを伝える場がない
また、上記の生産過程を知った上で布の購入をしてもらうという手順も構築出来ていません。どんな材料を使って染色しているのか。どんな過程を経て布ができたのかを知ると、手元にある布・布商品の見方が、全く異なってきます。
〈作り手の課題〉
①ハンドメイド市場において商品の価値が理解されにくくなっている
コロナのパンデミックを契機に、多くの人がハンドメイド市場に参入しました。その結果、現在の市場には様々な質の商品が乱立しており、手間暇かけて沢山のこだわりを込め商品を制作しても、その価値に見合う価格での販売が難しい現状にあります。このような現状は、ハンドメイドを生業とする多くの作り手を苦しめています。
②生産過程や想いを伝える場がない
①の問題が生じるのは、作り手の方が何にこだわりをもって、どんな想いを込めて制作してくださっているのかが不透明であることが原因の一つであると考えられます。商品の生産過程や想いを買い手に伝えることが当たり前である場があれば、商品の価値理解や作り手へのリスペクトに繋がると考えます。
〈使い手の課題〉
①モノの生産過程が見えない
モノに愛着を持ち続け使い続けるには不十分な情報の中で、モノの購買が行われています。また、日頃自分たちが使っている商品の生産背景を何も知らずに使っているのではないでしょうか。
②”STORY消費”を実現できていない
私たち使い手が、商品の生産背景を知ったうえで購入し、商品を使用する「STORY消費」。そんな消費が、一般的になっていないのではないと考えます。
そして、これらの課題を解決し、私たちの思いを実現するための事業として、以下の事業を実現したいという結論に至りました。
3.MISSION/VISION
MISSION -ミッション-
「想いやりで世界を繋げます。」
VISION -ビジョン-
「モノが生まれる背景を共有し合い、一つ一つの生産・加工・消費を大切にすることが当たり前の社会に」
4.STORYの事業内容
三者の課題を解決するために、私たちが考えた手段は新たな価値観をもって運営されるハンドメイドコミュニティの構築と運営を成すことです。具体的に、新たな価値観とは、ハンドメイド商品の生産・加工・消費において、原料と生産過程の背景(=STORY)を重んじる価値観のことを指します。
この価値観自体は、既に様々な分野で打ち出されている概念ですが、この概念にフォーカスして運営されているプラットフォームはありません。こういった価値観をテーマとして設定し、運営されるプラットフォームがなかったからこそ、「2.導入・問題提起」で述べた問題が生じていたと考えています。
「織り手の布へのこだわりや想い・生産過程が共有され、作り手の商品へのこだわりや想いが共有され、使い手が商品に込められた想いの背景を知り購入できる」。このモノが生まれる背景を共有し合い、一つ一つの生産・加工・消費を大切にする社会が循環することで、血の通った消費システムを築いていくことができると私たちは考えています。
そして、その循環的な消費システムがSTORYで行われることで、継続的な布購入に繋がり、織り手の方の安定した収入を支える機会へとつながると信じています。
【事業内容】
布・ハンドメイド商品の出品・購入・STORY共有を行うプラットフォームの構築・運営
【社会的インパクト】
布の織り手支援
私たちのプラットフォームを使えば使うほど、布の織り手への支援になるという構図を作ります。
・布を継続的に購入することを通して、彼ら彼女らの職の担保を実現する。
・布を継続的に購入することを通して、伝統的な布のテキスタイルや生産システムの保全を実現する。
5.私たちが作るプラットフォーム
さらに具体的にプラットフォームでどのように実現するかを紹介します。
〇プラットフォームのイメージ図
「織り手」「作り手」「使い手」、それぞれ三者の立場からどのように”想い”を紡ぐのかを選択。STORYを尊重し合うコミュニティであることを、ページトップで伝えます。
実際の商品ページには、その商品がどこの誰がどのように作った布で、誰によって商品に加工されたかなどといった背景情報をメインにしたデザインを考えています。各織り手・作り手ページに飛べば、彼ら彼女らの想いや生産過程を知る仕組みも構築予定です。
以下が、「事業関係図」と「想いの関係図」です。
6.みなさまからいただいた応援メッセージ
Japan Entry Corporation 松永吉央さま
当プロジェクトメンバーが参加した起業家育成プログラムの講師兼メンターを務めました。
欧米では昔から大手アパレル会社による発展途上国の労働者搾取が問題になっており、当プロジェクトは更なる被害が広がることを予防する素晴らしいアイデアだと感じました。
更に、加速し続ける消費社会化に一石を投じる「STORY消費」の理念は、日本だけでなく欧米でも「食材を生産した農業従事者の顔が見える」様々な取り組みを通じて馴染みがある考え方であり、世界中多くの人に共感され、行動変容を促せるのではないかと思います。
そして最も感銘を受けたのが本来継続させることが難しい国際協力事業を、ITの力を使って持続可能かつ実現可能にするプラットフォーム構想です。
当プロジェクトメンバーは自費で現地に渡航するぐらいの高い熱量と行動力を持っており、プラットフォームの立ち上げだけでなく、世界中で利用者を獲得し、多くの方の心を「ぽかぽか」させることを信じて期待しています。
独立行政法人 日本貿易振興機構(ジェトロ)鵜飼夏海さま
本田さんの、J-StarXの北米コースに参加されていた際に、真剣に、素直に事業をブラッシュアップされていた姿に感銘を受けました。国境を超えて多くの人に貢献できるプロジェクトを私も応援しています!
ラオハンディクラフト協会所属海外協力隊 遠藤 奈津子さま
ラオスには魅力的な布がたくさんあります。ラオスの布が繋げる輪がどのように拡がっていくのか楽しみにしています。
ウドムサイ商工会議所所属海外協力隊 岡田 葉留佳さま
ラオスの布の温かみを是非多くの人に広めてください!ラオス、ウドムサイの地から応援しております!
現地通訳 ໄຊຊະນະ(サイ)さま
ウドムサイ県産のオーガニックコットンを使用して作られた布地は、100%手作りで仕上げられています。この布地は、使用し洗うたびにさらに柔らかくなります。日本の方々、とりわけSTORYの方がラオスのコットンにご興味をお持ちいただき、コットン製品や布地を作る村を訪問してくださったことを、大変嬉しく思っております。村人たちが作った製品の市場を広げるお力添えをいただければ幸いです。
Fabrics that made from Oudomxay organic cotton is 100% handmade it's softer after we use and washed it. I was very happy that have Japanese people especially your group interested in Lao cotton and come to visit village er who made fabrics and other products from cotton and hope you can find the market for villagers
7.リターン商品制作者さん紹介
achikoko village様
制作いただいた商品:ハンカチ
ハンドメイド作家を始めたきっかけは何ですか?
2013年に『糸で編む』という魅力にどっぷりはまり、マクラメや編み物など色んな作品を作ってきましたが、今は糸から作られた生地を使って色んな形に作ることに夢中です。
ハンドメイド作家を続けていらっしゃる理由やモチベーションは何ですか?
ファストフッションやプチプラ商品が流行している昨今、物が作られるプロセスを知らずにありがたみや価値が失われていく事が嫌で、大切に永く使いたいと思ってもらえるモノをこれからも作っていきたいと考えています。
今回、商品制作を引き受けてくださった理由はございますか?
世界中に日の当たっていない手工芸品はまだ沢山あるかと思いますが、STORYさんの熱い想いを聞き、作り手が見える安心感と手作りならではの価値を共有できる場所だと思い、このプロジェクトに参加を決めました。
制作してくださった商品のこだわりポイントはございますでしょうか。
織模様が素敵な厚手のコットン生地は、しっかり吸水できるハンカチにしました。リバーシブルで気分やスタイルに合わせてお使い下さい。
最後に、ご支援してくださった方へメッセージをおねがいします!
私たちのまだ知らない場所で、素敵な作品が今日も作られています。この素敵な文化がこれからもずっと続いていく事を願っています。このプロジェクトにご協力いただき心から感謝です。ありがとうございました。
たびすずめ様
制作いただいた作品:ブックカバー
ハンドメイド作家を始めたきっかけは何ですか?
子供の頃から手芸が好きで、気が向いた時に自分のものを作っていましたが、ある時、友人がマルシェに出店していることを知り、「私もやってみたい」と始めたように記憶しています。
ハンドメイド作家を続けていらっしゃる理由やモチベーションは何ですか?
理由・モチベーション!改めて聞かれると難しいですが、「作るのが楽しい」「いいものができるとうれしい」「私がいいと思ったものを、いいと思って買ってくださるとうれしい」です。
今回、商品制作を引き受けてくださった理由はございますか?
丁寧に作られたものを丁寧に売る方法が素敵だなと思ったので、微力ながら協力できればと思いました!
制作してくださった商品のこだわりポイントはございますでしょうか。
模様・凹凸・手触りを感じられるようにシンプルなデザインにしました。布が柔らかいので柔らかく仕上がりましたが、読書中にずれないカバーを目指してできるだけ本にフィットするように縫製を心がけました。栞ヒモの先は縁起の良い飾り結びにしています。
最後に、ご支援してくださった方へメッセージをおねがいします!
ご賛同とご支援をありがとうございます。お手元でラオス布のアイテムをお使いいただくことで、ラオスをはじめ世界の国や地域に思いをはせていただけるとうれしいです。
さとこ様
制作いただいた作品:巾着
ハンドメイド作家を始めたきっかけは何ですか?
絵が好き、生地が好き。自分にしか作れない作品を作りたい!と思考錯誤し生地で絵を作るスタイルで制作しています。
ハンドメイド作家を続けていらっしゃる理由やモチベーションは何ですか?
なにより楽しい!見て下さる方の「カワイイ」が励みになっています。
今回、商品制作を引き受けてくださった理由はございますか?
生地生産者の方なしには作ることができません。STORYの皆さんの熱い想いに胸を打たれ、引き受けさせて頂きました。
制作してくださった商品のこだわりポイントはございますでしょうか。
ラオスのイメージの「象」をアップリケし、STORYの皆さんからラオスの国旗のワンポイントとアイディアを頂きました。内布はラオスの国旗カラーの生地を使いました。
最後に、ご支援してくださった方へメッセージをおねがいします!
生地生産者、作り手、購入できるプラットホーム、みんなに良い場所ができたら素敵だと思います。みんなで応援しましょう!
8.スケジュール
2024年
9月上旬 ラオスに渡航し、織り手さんの視察と布の調達を行う
10月上旬 商品の作り手さんとリターンの試作品の制作を開始
11月30日 クラウドファンディング開始
2025年
1月12日 クラウドファンディング終了
1月~3月 リターン商品の制作・発送
5月下旬 プラットフォームのリリース*
*リリース時期は変更になる可能性がございます。予めご了承ください。
9.支援金の使い道
プラットフォーム構築費用 185万円
リターン制作費用・配送料 55万円
最後に
最後までお読みいただき、心より感謝申し上げます。
皆さまの温かいご支援が、プロジェクトの実現に繋がります。
ご協力の程よろしくお願いいたします!
STORY一同
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