クラウドファンディング開始から5日が経ちました。
連日たくさんの方々からご支援・温かいメッセージをいただいております。ありがとうございます。
お昼の活動報告に引き続き、解体工事について書きます。
昨日から続いております甕(かめ)出し作業が大詰めに差し掛かっています。甕は陶器製で割れやすいため、大勢の職人さんと大型クレーンを使い、1つ1つ丁寧に甕を工房から移動させていただいています。作業も順調に進み、大部分の甕を移動することができました。
普段はこの甕たちが全体的に埋まっています。あまり意識していませんでした、改めてみると大きさに圧倒されます。大きさはおよそ成人男性の胸あたりまでの高さがあり、この大きさゆえの重さと形により、大人4人が一緒に持たないと持てないほどです。
昨年の水害後、甕が地中から浮彫になり散乱していました。甕同士が重なり合い、上下に激しく割れているものも見つけられました。他にも、パッと見では確認することができない細かなヒビ割れがある甕もあります。藍染めに使う藍の染料は液体です。甕に少しでもヒビがあると、時間が経つにつれ段々とそこから染料が漏れ出してしまいます。ほんのわずかなひび割れだと数時間ではあまり変化がなく、2,3日経たないと気づけないこともあります。正確に確認するためには、それだけ時間もかかります。
甕出し作業で明らかに割れているものや、作業中の振動によりヒビが悪化して割れるものもありました。下の写真のように明らかに割れてしまったものは、修復できずもう使うことができません。
大量に移動された甕の中からどれだけの甕が生き延びているのか、不安な気持ちでいっぱいです。