注目のリターン
もっと見る10,000円
【お気持ち応援プランA】10,000円 [リターン内容] 〇藍森山6代目からのお礼のメッセージ 特別な返礼品がない代わりに、いただいたご支援をより多く工房の工事費用に充てさせていただきます。
支援者:38人
お届け予定:2025年01月
6,000円
残り13【早期ご支援限定30枠】木箱付き久留米絣コースター [リターン内容] 〇木箱付き久留米絣コースター 1組 〇藍森山6代目からのお礼のメッセージ [木箱付きコースター 内容] ・久留米絣コースター 2枚組 ・藍森山ロゴを焼印した木箱 1箱 重要無形文化財の指定要件である手括り、藍染、手織りで作られた 藍森山の久留米絣の生地を使ったコースターです。 〈久留米絣コースター〉 長さ:約10㎝ 幅 :約10㎝ 厚み:約0.2㎝ 〈藍森山ロゴを焼印した木箱〉 長さ:約11.5㎝ 幅 :約11.5㎝ 厚み:約2.5㎝ ※絣の柄は写真のものと異なる場合がございます。予めご了承ください。
支援者:17人
お届け予定:2025年04月
10,000円
残り41久留米絣ポーチ ※このリターンは「【早期ご支援限定10枠】久留米絣ポーチ」と同じ内容になります。 [リターン内容] 〇久留米絣ポーチ 1個 〇藍森山6代目からのお礼のメッセージ [久留米絣ポーチ 内容] ・久留米絣ポーチ 1個 藍森山の生地を使ったポーチです。 小物入れにも、バックに入れて持ち運びにも便利です。 〈久留米絣ポーチ〉 長さ:約19㎝ 幅 :約10㎝ 高さ:約12㎝ ※絣の柄は写真のものと異なる場合がございます。予めご了承ください。 ※こちらのリターンは2025年5月ごろの提供予定となっております。
支援者:9人
お届け予定:2025年05月
ご挨拶
皆さま、はじめまして。
僕たちは、福岡県八女郡広川町にある久留米絣(くるめかすり)の工房、藍森山・森山絣工房の代表です。
僕たちの工房は、江戸時代末期の安政5年(1858)創業で、現存する久留米絣の工房の中で最も古く、166年もの間、糸の整経から絣の生地作り、販売までを一気通貫してきた歴史ある工房です。伝統的な染織技術である絣(かすり)を用いて、美しい布地や洋服を作ってきました。地元福岡で永く愛されてきたものであり、日本各地で幅広く支持されてきました。
かつては、野良着として一般家庭に当たり前のようにある衣服でしたが、時代と共に大量生産の衣服の波に押され衰退産業として指定されています。一方で、グローバル化及び観光産業の成長に伴い国内外から改めて日本の職人技が注目されることが増えてきた昨今、海外からお客様が生地を求めに訪れたり体験しにきたりと、改めて藍染めと手織の技術が再注目される時代になりました。
2023年春、僕たちは先代の父と世代交代を話し合い、新たな考えや取り組みへの挑戦を始めました。数年あたためてきた複数のプロジェクトや様々な職業業種の方々とのコラボ企画が始まり、大手アパレルブランドやアーティストとパートナーとなり新しい作品を生み出しはじめ、飛躍を確信し自分達の技術に自信を取り戻した時でした。
2023年夏、躍進を進めるべくプロジェクトを同時進行している最中、豪雨水害に遭いました。
水害による被害状況と現在の復旧状況
●水害当時
2023年7月10日の豪雨被害により、僕たちの工房はほとんどの設備と材料を失いました。
当時、午前8時から夜遅くまで6代目兄・森山浩一は消防団からの招集により、町の住民の避難に尽力していました。残った家族は例年の大雨の経験もあり、浸水対策を始めた頃でした。
午前10時、様子が一変します。今まで浸水対策として避難させていた住居が浸水し始めます。
午前11時、ものの1時間で30㎝以上の想定を超える汚水が流れ込みました。
正午を過ぎた頃、水位がピークに達します。
午後2時、水位が最高位に達したのも束の間、何事もなかったように汚水は引き始めました。
午後4時、残ったのは川から流れてきた大量のヘドロと泥まみれになった商品、初めて体験する強烈な不快臭でした。
僕たちは1日も経たずして、何もかも失いました。
悲壮感に漂う中、兄が帰宅して今後のことを話し合い、明日から復旧作業を始めようと決めました。現状をインスタグラムにも投稿し、仲間を募集しました。
●復旧作業1日目
朝起きると、驚くべき光景がありました。
昨夜のインスタグラムを見た20人近くの多くの方々が、県内外から駆けつけてくれました。昨日までの悲壮感を払拭する人との繋がりに心が助けられました。
この日は住居を中心に作業を行いました。
●復旧作業2日目以降
改めて工房を見渡すと、地中に埋めた甕は地面が削られ、浮力で浮き上がり壊滅的な状態でした。甕に入っていた藍染の染料は汚水と混ざり使い物にならない状態で、僕たちの誇りである自然原料の手染めに必要な藍の原料は汚染されていました。
また、製作途中の製品も汚染され、商品も壊滅的な被害を受けお客様にお届けする約束を果たすことができなくなりました。
2日目以降も毎日10人以上の方々が入れ替わりで助けてくれ、総勢100人を超える方々が僕らの工房の片付けに手を貸してくれました。
●復旧状況
ある程度の片付けが終わり、工房の復活の目途がようやくたちました。今回の水害で工房のほぼ全てが被害にあったこともあり、工房復活には多額の資金を要します。国からの災害復興の補助金も活用できることになったのですが、まだ資金不足の状況にあり、この度クラウドファンディングで工房復活に応援いただきたくプロジェクトを開始させていただくことになりました。
●現在の活動状況
1年以上も作業ができず、特にお客様から人気な藍染体験ができない状況が続く中、僕たちに何ができるかを模索していました。長年、原料を仕入れている徳島の藍農家さんを訪れたり、知り合いのお茶農家さんのお手伝いをする中で、天然素材で染める「草木染め」にたどり着きました。
「草木染め」は、植物から抽出した染料で布や糸などを染める伝統的な染色法です。植物の種類や媒染剤などによってさまざまな色合いを出すことができ、ムラや濃淡など独特の色味や風合いを楽しめるのが魅力です。
今年に入ってからは、草木染めを各地で行っています。藍染は約1ヶ月かけて発酵させ、染料を作っていましたが、草木染は器材さえあれば現地で染料を抽出することも可能であり、工房が使えない今、このような形での活動を行っています。
今回のご支援のお返し(リターン)には、草木染めの品もありますので、ぜひご覧ください。
プロジェクト立ち上げの背景
●聖域である藍染工房の壊滅的な被害
僕たち藍森山・森山絣工房では、年始になると、藍甕に餅と酒を供え、1年の始まりをともに過ごします。江戸から続くこの儀式を僕たち6代目まで引き続いてきました。職人にとって聖域である工房が、2023年7月10日に福岡県で発生した豪雨水害の被害を受け、50個あった藍甕が散乱してしまい、壊れているものも多数あります。
●文化財である久留米絣 166年作り続ける藍森山
久留米絣は1957年に、木綿でははじめて、国の重要無形文化財に指定されました。この認定条件には3つの工程が必要になります。
僕たちの作る久留米絣は、この3要素の認定条件を満たす伝統的な手法で作られています。この根幹を守り、伝統的な久留米絣を継承していくには、文化財指定された伝統的な手法①手括り②天然藍染③手織りを細分化した30工程を行える工房と設備が必要不可欠です。
工房では、染料作りと染め作業が行われます。濃紺の藍色が出来上がるまでには染め・たたきという作業を50回繰り返します。1日8回を約1週間行います。
工房には50個の藍甕が土に埋め込んであり、段階的に発酵させるため数量が必要です。水害で、流れ込んだ河川の水で全て浮き上がり、土砂によりひび割れ全ての藍甕が使い物にならなくなりました。
今回の再建では、1個50万円の藍甕が24個必要なので、それだけで多額の資金を必要とします。
●安全にできる藍染体験今までの藍染体験は、非常に危険な状態でした。
地中に埋められる甕と甕との距離が近く、また作業中は地面が濡れてくるので滑りやすくなり、染める時や行き来をする時に危険を伴っていました。今回の修復工事では、そこにも着目した設計をしています。職人の作業効率を活かしつつ、安全通路を確保できるよう甕の配列を再検討しました。
これにより、今までより職人たちが安全に作業が可能になり、お客様も安心して見学ができるようになります。
資金の使い道について
クラウドファンディングで支援いただいた資金は、工房再建費に活用させていただきます。
<工房再建費用>
工房 : 6,130万円
付帯設備 : 1,370万円
行政機関からの補助金 : ー3,180万円
損害見舞金 : ー2,020万円
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自己負担額 : 2,300万円
※別途、基盤改良費と設計監理料が必要上記工房再建費総額として、2,300万円を最終目標金額とし、まずは第一段階として300万円を目指したいと考えています。
重要無形文化財指定の久留米絣ができるまで30工程ありますが、そのうち重要な行程が停止しているので、本プロジェクトで応援いただいた資金を工房再建に活用させていただきます。
スケジュール
2024年
11月 工事着工
11月中旬 クラウドファンディング開始
12月末 クラウドファンディング終了
2025年
2月 工事終了
3月 オープン準備
4月 リニューアルオープン
順次 リターン発送
※リターン品によって発送スケジュールは異なります。
リターンについて
支援のお返し(リターン)には、復興後の工房見学や水害時に辛うじて生き延びた僕たち藍森山の久留米絣の製品、今回のプロジェクトにご協力いただいた企業やアーティストの方々と特別に製作した品を予定しております。
①工房に行って応援
●復興後の工房見学(1名)
●復興後の藍染体験(1名)
※複数でお越しのお客様は人数分の応援をお願い致します。
②藍森山商品で応援 https://aimoriyama.com/
●木箱付き久留米絣コースター(2枚1組)
●久留米絣ポーチ(1個)
●久留米絣名刺入れ(1個)
●重要無形文化財に指定される藍森山の久留米絣(1反)
③企業・アーティスト×藍森山 コラボ商品で応援
●妖怪×藍森山 久留米絣の一反木綿!?絵画(A3サイズ)
●BoC×藍森山 オリジナルバック(1個) ※現在準備中です
●WOK22×藍森山 オリジナルTシャツ(1着)
●pirako×藍森山 オリジナルTシャツ(1着)
●CATHRI×藍森山 GAUZE GOWN(1着)
④企業様向けで応援
●伊藤権次郎商店×藍森山 久留米絣提灯(1灯)
●企業ロゴプリント 藍染Tシャツ (10着)
⑤返礼品なしで応援
最後に
●僕たちがこの30工程を経て作られる重要無形文化財である久留米絣を受け継ぐ理由
祖父であり藍森山・森山絣工房の4代目が高度経済成長期に多くの久留米絣工房が機械織りの効率的な生産に移る中、藍森山・森山絣工房は伝統的手法でやり続けることを決断し、それを今まで続けてきました。今回も路線変更ができるタイミングではありますが、僕らにはこの重要無形文化財として指定されている30工程で作り上げる久留米絣しか道はないと思っています。
被災後、多くの方々から励ましのお言葉や温かいご支援をいただき、改めて地域の絆の大切さを感じました。僕たちはこれからも地域と共に歩みながら、日本の伝統工芸を守り、新たな価値を創造していく所存です。
被災以前の僕たちは、百貨店やギャラリーでの出展、藍染体験や工房見学などを通して久留米絣の魅力を伝えていく活動を行っていました。
2022年からは久留米絣の新しいプロダクト造りとして、久留米絣提灯や藍染ダルマなどの今までにない付加価値の付いたモノづくり、2023年8月には久留米絣を使っての空間演出の仕事が控えていた矢先、今回の豪雨水害です。
僕たちにとって、モノの消費ではなく、コトの消費をする初めての挑戦であり、久留米絣業界としても初の試みでした。
今回の水害に負けず、これからも久留米絣の伝統と技術は残しつつ、次代に沿った新たなモノづくりを行っていきたいです。
ぜひ、僕たちのプロジェクトにご参加いただき、藍森山・森山絣工房の再生に力を貸していただければ幸いです。
皆様のご支援に心よりお礼申し上げます。
●追記
藍森山も関わるプロジェクトのご紹介です。
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Bank of Craft presents CRAFT DESIGN MEETS FUKUOKA -織・絣-
2024年11月27日(水)~12月3日(火)
10:00~20:00
大丸福岡天神店本館1階
「Bank of Craft presents CRAFT DESIGN MEETS FUKUOKA -織・絣-」は、伝統⼯芸が⽀えてきた“⽣活と美意識”をもう⼀度現代的な形で活⽤することを⽬的とするプロジェクト“Bank of Craft”が主催する地域共創型の取り組みの国内第⼀弾。福岡の伝統⼯芸である“博多織”と“久留⽶絣”の事業者さまと分野を超えたスペシャリストたちが集い、伝統と遊び⼼が組み合わさったBrand new “CRAFT DESIGN” bottleを制作。伝統⼯芸の新しい価値を伝える体験型の企画イベントです。
https://bank-of-craft.jp/event/fukuoka-ori-kasuri/
最新の活動報告
もっと見るご支援金額200万円を突破しました!!
2024/11/20 18:36こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
【5日目】もう使えない甕と生き延びた甕
2024/11/19 23:13クラウドファンディング開始から5日が経ちました。連日たくさんの方々からご支援・温かいメッセージをいただいております。ありがとうございます。お昼の活動報告に引き続き、解体工事について書きます。昨日から続いております甕(かめ)出し作業が大詰めに差し掛かっています。甕は陶器製で割れやすいため、大勢の職人さんと大型クレーンを使い、1つ1つ丁寧に甕を工房から移動させていただいています。作業も順調に進み、大部分の甕を移動することができました。普段はこの甕たちが全体的に埋まっています。あまり意識していませんでした、改めてみると大きさに圧倒されます。大きさはおよそ成人男性の胸あたりまでの高さがあり、この大きさゆえの重さと形により、大人4人が一緒に持たないと持てないほどです。昨年の水害後、甕が地中から浮彫になり散乱していました。甕同士が重なり合い、上下に激しく割れているものも見つけられました。他にも、パッと見では確認することができない細かなヒビ割れがある甕もあります。藍染めに使う藍の染料は液体です。甕に少しでもヒビがあると、時間が経つにつれ段々とそこから染料が漏れ出してしまいます。ほんのわずかなひび割れだと数時間ではあまり変化がなく、2,3日経たないと気づけないこともあります。正確に確認するためには、それだけ時間もかかります。甕出し作業で明らかに割れているものや、作業中の振動によりヒビが悪化して割れるものもありました。下の写真のように明らかに割れてしまったものは、修復できずもう使うことができません。大量に移動された甕の中からどれだけの甕が生き延びているのか、不安な気持ちでいっぱいです。 もっと見る
【工事進捗】藍森山の聖域である染場の解体が始まりました。
2024/11/19 12:00解体工事の一番難所と想定される染場の解体工事。藍染めの容器として使用している甕(かめ)を取り出す作業が始まりました。だれもやったことがないこと。甕は陶器製のものなので、割れやすく、水害の影響でかなりヒビが入っているものも多々あります。中には上下が真っ二つに割れているものもあり、約50個ある甕のうちどれだけが再び使用できるかもわかりません。 もっと見る
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