はじめまして。
株式会社LANDBOXの大野木と申します。
普段は「空き家」になってしまった物件を、パートナー様にリフォームして頂き、賃貸物件として甦らせ、再び「人が暮らす場所」として運営していく、という事業をしています。
今回、滋賀県の山奥・梓河内(あずさかわち)にある、「空き家」となった築120年の古民家を改装し、自然の中で心も身体も解放でき、三世代が泊まれる旅館として甦らせる というプロジェクトにて、その改装費をご支援頂きたく、クラウドファンディングの実施に至りました。
◆「思い出」の詰まったこの家を、甦らせたい
ある日、日ごろお世話になっているリフォーム会社様から1つの連絡が届きました。
「滋賀県米原市 の 梓河内 という場所で空き家になっている 築120年の古民家 を復活させたいというオーナーさんがいるのですが……この空き家で旅館業をしてみませんか?」
はじめは『築120年の物件に対する興味』で、お話を受けました。
……しかし今年の5月、実際に滋賀県の梓河内にある家を内覧した際、「この家を甦らせたい」という心が一気に膨らみました。
その理由が、この家のオーナー・長谷川史美恵(はせがわふみえ)さんとの出会い です。
長谷川さんは、現在東京で仕事をしており、4人のお子さんを持つママ。
そしてこの家は、長谷川さんのご主人のご両親が暮らしていた家 。
※長谷川さんから見て、義理の父母。
正月やGW、お盆などの長いお休みになると、長谷川さんはご家族と一緒に、滋賀のこの家へ遊びに行き、その度に義父母が温かく迎え入れてくれて、共に楽しい時間を過ごしたようです。
しかし、義理の父母が亡くなって10数年。
現在この家は、空き家 になってしまいました。
蜘蛛の巣が張り、屋根は崩れ、草木がうっそうと生える。
朽ちてゆく一方の家になりつつありました。
「家族との思い出が詰まったこの家を、朽ちるだけの存在にしたくない」
「いつかこの家に戻りたいけど、それまで朽ちさせず、多くの人にこの家と梓河内の良さを体験してほしい」
長谷川さんの「熱い思い」「素敵な人柄」「温かい心」に触れ、私たちは強く心を惹かれました。
そして、この家「孫八」を改装し、旅館として甦らせ、再び多くの人にとっての『思い出の場所』にすることを決意しました。
◆「孫八」3つの意義
今回、「孫八」のプロジェクトを進めていくにあたり、私たちは以下の「3つの意義」があると感じております。
1. 懐かしき田舎と、梓河内の自然の体験
2. 心と身体の、日常からの解放
3. 「空き家」の可能性の提示
それぞれ短くお話させてください。
◆1. 懐かしき田舎と、梓河内の自然の体験
旅館「孫八」は『懐かしいな、この家』をコンセプトに据え、『おばあちゃん家』のような場所にしていく予定です。
街中では見ることのない「田舎」の風景。
高い山々のさざめきと小川のせせらぎ、そして虫の音が感じさせる「自然」。
夜、上を見上げると煌めく、数多の「星」。
一歩家に入れば、築120年の家が纏う「懐かしさ」。
だるま落とし、将棋、野球盤など、昔ながらの「おもちゃ」。
畳の上に所狭しと並べて寝る「布団」。
これら全てを兼ね備えた家を見つけることは、今の時代なかなかできません。
しかし、「孫八」にはすべて在ります。
私たちは、この自然豊かな国に暮らす皆様にこそ、この懐かしき田舎と梓河内の自然を、ぜひ改めて体験して頂きたいと考えております。
◆2. 心と身体の、日常からの解放
学校。会社。習い事。仕事。家事。育児。
私たちは、日々何かに追われ、忙しない日々を生きています。
長谷川さんも、お子さんがまだ小さい頃は4人の子育てをしながら、とても忙しい日々を送っていたそうです。
当時、大阪で暮らしていた時は、その忙しなさから余裕もなく、子どもたちに「あれしちゃダメ!これしちゃダメ!」とよく言ってしまっていたとの事。
ところが、梓河内の「孫八」を訪れると、心も身体も解放され「自由に遊んでいいよ!」という気持ちになれた そうです。
そして子どもたちも、日々の習い事や禁止事項から解放され、思う存分自然に触れ、思う存分自由な遊びをした体験がお子さんたちの原風景になっているとの事です。
だからこそ。
旅館「孫八」にご宿泊して頂く方には、心と身体を解放して頂きたいのです。
便利になった現代だからこそ、『不便だけどどこか落ち着く場所』が必要だと感じております。
3. 「空き家」の可能性の提示
梓河内を歩いていると、近くに住む80~100歳のおばあちゃん達とよく出会い、たくさんお話をしてくれます。
そのおばあちゃん達が口をそろえて言うのが、空き家が増えてきた ということ。
「新築戸建」への理想や、少子高齢化と人口減少などが重なり、日本全国で「空き家」は増えています。
特に地方へ行くと『インターネットなどのインフラ』『食料や生活必需品を買う場所』が整っていないことが多く、一度「空き家」になると、「移り住んで定住しよう!」という人がなかなか現れない状況です。
滋賀県の梓河内もまさにそう。
おばあちゃん達いわく、「ここに若い人は暮らさないよ」とのこと。
では、地方の「空き家」はどうしようもないのでしょうか。
100年の時が過ぎても立派なままで、誰かの思い出が詰まった家々は、朽ちていくのを待つしかないのでしょうか。
私たちは "違う" と思います。
だからこそ「空き家」への可能性の1つとして、このプロジェクトを進める意義があるのではないかと考えております。
◆資金の使い道
これらの意義を感じている本プロジェクトは、今回 1,000,000円 という決して低くない目標を目指し、クラウドファンディングを実施させていただきます。
皆様から頂く大切なご支援金の使い道は、以下の通りになります。
・改装費
・リターン履行時の諸経費
・手数料
ご支援いただいた資金の大部分は、旅館オープンに向けた「孫八」の屋根瓦や壁紙などの修繕・改装費用の一部として使用させていただきます。
※本プロジェクトは『All-in 方式』を採用しております。プロジェクトの目標が達成されなかった場合も、旅館「孫八」はスタートし、ご支援いただいたリターンは履行させていただきます。
◆旅館「孫八」の概要
収容人数:15人予定
間 取 り :5LDK
宿泊携帯:一棟貸切無人宿泊施設
宿泊料金:一泊5万円台〜を想定
開 始 日 :2025年3月20日予定
住 所:〒521-0211 滋賀県米原市梓河内344
◆今後のスケジュール
【2024年】
11月5日 「孫八」一部解体と撤去、リフォーム
12月1日 クラウドファンディング開始
12月末 リフォーム終了
【2025年】
1月末 クラウドファンディング終了 家具家電の設置開始
2月 「孫八」改装
旅館業許可本申請、リターンの準備&履行開始
3月20日 旅館「孫八」オープン予定
◆最後に
最後に、「孫八」オーナーの長谷川さんより頂いたお言葉を、皆様ともご共有させて頂けたらと思います。
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当物件は、家屋としての魅力もさることながら、近くには伊吹山からの清流も流れ、蛍の里としての魅力やスキー場へのアクセス、都会では見る事の出来ない満天の星など、五感が刺激される場所です。この物件の魅力を多くの方に体験して頂ける事を、ずっと願ってきました。それは私個人にとっても、ご先祖様への恩返しのような想いでもあります。
長谷川史美恵
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皆様、貴重なお時間を使い、ここまでお読みくださりありがとうございました。どうかご支援のほど、よろしくお願いいたします。
最新の活動報告
もっと見る初日を終えて
2024/12/02 23:56こんばんは!株式会社LANDBOXの大野木です!昨日から始まったクラウドファンディングですが、開始前は本当にご支援いただけるのか、不安で不安でたまりませんでした。初日を終えた結果として、目標の100万円に対して、37万円のご支援をいただくことができました!ありがたいことに多くの方々にご支援を頂き、1日で目標の37%を達成することができました!支援してくださった皆様、このプロジェクトの作成に携わってくださった皆様、快く迎え入れてくれた梓河内の皆様、そして応援してくれた全ての皆様に心より感謝申し上げます。目標達成に向けて引き続き努力してまいりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。写真は孫八のある梓河内で先日撮影した綺麗な紅葉の写真です。 もっと見る
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