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「たちの曞店」に持続可胜なモデルを。暪浜・癜楜に曞店などを぀くりたい。

2025幎7月、暪浜・癜楜に曞店などをオヌプンしたす。人文や生掻にた぀わる新刊・叀曞軜飲食を䞭心に販売・提䟛し぀぀、むベントスペヌス、コワヌキングスペヌスたちの曞斎ずしおも運営する、小さな耇合文化斜蚭。昚今衰退が問題芖される「たちの曞店」の、䞀぀の持続可胜なモデルケヌスを぀くりたす。

珟圚の支揎総額

1,598,055円

106%

目暙金額は1,500,000円

支揎者数

82人

24時間以内に3人からの支揎がありたした

募集終了たで残り

38日

「たちの曞店」に持続可胜なモデルを。暪浜・癜楜に曞店などを぀くりたい。

珟圚の支揎総額

1,598,055円

106%達成

あず 38日

目暙金額1,500,000円

支揎者数82人

2025幎7月、暪浜・癜楜に曞店などをオヌプンしたす。人文や生掻にた぀わる新刊・叀曞軜飲食を䞭心に販売・提䟛し぀぀、むベントスペヌス、コワヌキングスペヌスたちの曞斎ずしおも運営する、小さな耇合文化斜蚭。昚今衰退が問題芖される「たちの曞店」の、䞀぀の持続可胜なモデルケヌスを぀くりたす。

本プロゞェクトを気にかけお、このペヌゞを開いおくださり、誠にありがずうございたす。

神奈川県暪浜垂の癜楜はくらくずいう゚リアで暮らしおいる、線集者フリヌランスの小池真幞こいけ・たさきず申したす。

2025幎7月、癜楜で曞店などを新芏オヌプン予定で準備を進めおいたす。その開業資金を集めるために、クラりドファンディングに挑戊するこずにしたした。どうぞよろしくお願いいたしたす。

曞店などでは、僕がふだん線集者ずしお関わっおいる「人文」や「生掻」にた぀わる本を䞭心に、ゞャンルを問わず幅広い新刊・叀曞を取り揃える予定です。倚忙な毎日の䞭でも、少しふだんずは違った時間軞に入り、䞖界の芋方を倉えおくれるような本、そしおそうした時間や䜓隓そのものを提䟛しおいきたいず考えおいたす。

ただ、「曞店など」ず曞いおいるように、単に「本を買うための堎所」だけではありたせん。

読曞や䞀䌑み、䜜業やおしゃべりをしながらちょっずした飲食物を楜しめる「喫茶・喫酒」の堎であり、本に関連するトヌクむベントや読曞䌚・勉匷䌚が行われる「むベントスペヌス知ず創造の拠点」であり、そしお本に囲たれお䜜業や読曞、䞀䌑みができる「たちの曞斎コワヌキングスペヌス」ずしおの偎面も持ち合わせる──そんな「『本』を軞ずした小さな耇合文化斜蚭」を぀くりたいず考えおいたす。

珟時点での店舗の空間むメヌゞ図以䞋同様

たちの䞭でふだんの生掻や仕事ずはちょっずだけ違う質感の時間が過ごせお、ずきには「本」を起点に䞖界の芋方が倉わっおいく。いわば、日垞の䞭のちょっずした「アゞヌル避難所」のような堎所にしたいず思っおいたす。

さらにこのプロゞェクトを通しお、昚今その枛少に぀いお議論されおいる「たちの曞店」の持続可胜なモデルの事䟋を぀くり、豊かな曞店・出版文化をこれからも継いでいくこずに埮力ながらも寄䞎したいずも考えおいたす。

店舗が入る建物の倖芳。この2階郚分が店舗スペヌスになりたす。

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※募集方匏に぀いお※

本プロゞェクトはAll-in方匏で実斜したす。

目暙金額に満たない堎合も、蚈画を実行し、リタヌンをお届けしたす。

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▌目次

・誰がやるのかたずは簡朔に自己玹介

・䜕をやるのか曞店など──「本」を軞ずした小さな耇合文化斜蚭

 ・①曞店ちょっず飲食

 ・②むベントスペヌス知ず創造の拠点

 ・③コワヌキングスペヌスたちの曞斎

 ・①〜③を実珟するための心匷いプロフェッショナルたち

・党おのきっかけ行き぀けのブックカフェの閉店移転

・このプロゞェクトで生み出したい䟡倀──「たちの曞店」の実隓、「暪浜」の文化拠点づくり、「アゞヌル」ず「庭」

 ・生み出したい䟡倀その①「たちの曞店」の持続可胜なビゞネスモデルの実隓

 ・生み出したい䟡倀その②癜楜、そしお暪浜の文化を盛り䞊げる

 ・生み出したい䟡倀その③たちに「アゞヌル」ず「庭」を぀くる

・ご支揎金の䜿い道ずスケゞュヌル

・最埌に「立ち䞊げる」から「続ける」ぞ

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誰がやるのかたずは簡朔に自己玹介

初めたしおの方もいらっしゃるず思うので、たずは簡単に自己玹介をさせおくださいここは前提情報なので読み飛ばしおもらっおも倧䞈倫です。

改めたしお、小池真幞こいけ・たさきず申したす。

ふだんはフリヌランスの線集者ずしお、さたざたな曞籍やりェブメディアの䌁画・線集、そしおむベントの䌁画・運営などに携わっおいたす。出版瀟やりェブメディアで本や蚘事を぀くったり、思想や䟡倀芳をじっくり䞖に問うおいきたい䌁業さんの情報発信やメディアづくりをお手䌝いしたり。抜象的に蚀えば、さたざたな媒䜓や堎を通しお、人々がふだんの自分が眮かれおいる状況を盞察化し、䞖界の芋方が倉わるような䜓隓や時間を぀くるずいう仕事を営んできたず考えおいたす。

※䞻な仕事履歎はこちらのペヌゞにたずめおいたすが、䞋蚘にも最近の代衚的なものを蚘茉しおおきたす※

【線集を担圓】
癜井智子『脱「孊校」論誰も取り残されない教育を぀くる』
PLANETS、2024

【線集を担圓】
犏嶋亮倧『䞖界文孊のアヌキテクチャ』
PLANETS、2025
【線集・取材・執筆を担圓】
雑誌『モノノメ #2特集「身䜓」の珟圚』
PLANETS、2022

【線集を担圓】
磯野真穂、柳柀田実、山田陜子、和田倏実、山内マリコ、李琎峰、束田青子『生の実感ずリアリティをめぐる四぀の探求──「人文・瀟䌚科孊」ず「アヌト」の亀差から立ち珟れる景色』
De-Silo Label Books、2024

【䌁画・モデレヌタヌ・運営を担圓】
いた私たちが生きおいる時代を読み解いおいくレクチャヌシリヌズ「Academic Insights」
䞀般瀟団法人デサむロ、2024〜

【䌁画・リサヌチ・執筆・線集を担圓】
『DE-SILO RESEARCH REPORT──人文・瀟䌚科孊の未来を拓く30の論点研究゚コシステムの「脱サむロ化」に向けお』
䞀般瀟団法人デサむロ、2024

【線集郚にお掻動】
デザむンの可胜性を探究するメディア『designing』
【線集を担圓】
2024幎床グッドデザむン賞『FOCUSED ISSUES 2024はじめの䞀歩から ひろがるデザむン』
公益財団法人日本デザむン振興䌚、2025

【線集郚にお掻動】
「嗜奜」を探求するメディア『DIG THE TEA』

特定の専門分野はないのですが、あえおゞャンル名を挙げるなら、哲孊や人類孊、瀟䌚孊ずいったアカデミックな「人文」領域をベヌスに、「生掻」や「デザむン」、「ビゞネス」や「テクノロゞヌ」ずいったゞャンルたで行き来しながら掻動しおいたす。研究者やクリ゚むタヌの方々に曞いおいただいたり、むンタビュヌしたりする機䌚が倚いです。

短期的なバズを狙うコンテンツづくりではなく、じっくりずディスカッションやむンタビュヌ、原皿のやり取りを重ねたうえで、長く読み぀がれるこずを目的にコンテンツを぀くるタむプの仕事をするこずがほずんどです。すぐに圹立぀知識や、゚ナゞヌドリンク的に短期的なモチベヌションを埗るためのコンテンツではなく、読んだ人の䞖界の芋方が倉わり、その人の芖点や生き方に䞭長期的に圱響を及がしおくれるような本や蚘事を䞖に送り出せるよう、日々詊行錯誀しおいたす。

今回チャレンゞする曞店などは、いわばこうしお線集者ずしお培っおきた経隓や知芋を、「空間」ずいう別のメディアに泚ぎ蟌んでいく取り組みずもいえたす。

そしおパヌ゜ナルなバックグラりンドも少しお話するず、川厎北郚小田急沿線で生たれ育ち、䞭高は鎌倉・湘南゚リアたで通孊、ここ6幎ほどは暪浜の癜楜ずいう゚リアで暮らしおおり、人生のほずんどの時期を神奈川県を拠点に過ごしおきたした。そんな神奈川生たれ神奈川育ちずしお、ここ数幎は「地元になにか貢献できないか」ずいう思いも抱いおおり、今回の挑戊はそうした自分の半生に察する䞀぀の恩返しでもありたす。

略歎

1993幎、神奈川県生たれ。2017幎、東京倧孊教育孊郚卒。哲孊者ハンナ・アヌレントを䞭心ずする政治思想・教育思想や、1970〜80幎代の障害者圓事者運動などに぀いお勉匷しおいたした。新卒で、倧孊圚籍時よりアルバむトしおいたデゞタルマヌケティング系のスタヌトアップ䌁業にそのたた入瀟。アルバむト時代からあわせお玄3幎間ほど圚籍し、䞻にBtoBマヌケティングやオりンドメディア運営、新芏事業の立ち䞊げなどを担圓。2018幎より線集者・ラむタヌの長谷川リョヌに「匟子入り」し、同氏が立ち䞊げた株匏䌚瀟モメンタム・ホヌスにお線集者・ラむタヌずしおの経隓を積み重ね、2020幎に独立。以降、フリヌランスの線集者ずしお掻動しおきたした参考䞻な仕事履歎。


䜕をやるのか曞店など──「本」を軞ずした小さな耇合文化斜蚭

改めおご説明するず、暪浜の癜楜で、曞店“など”──「本」を軞ずした小さな耇合文化斜蚭を぀くりたす。

生掻の䞭で気軜に立ち寄れお、仕事や家事、育児や介護ずはちょっず違った質感の時間が過ごせお、ずきにはその先に広がっおいる広倧な知や物語の䞖界にアクセスできる可胜性を秘めた文化拠点──別の蚀い方をすれば、日垞のそばにあるアゞヌル避難所のような堎所にしおいきたいです。


具䜓的には、倧きくは以䞋の3぀の䟡倀を提䟛する堎所にしおいきたす。

①曞店ちょっず飲食

これが最もコアずなる提䟛䟡倀です。線集の仕事を続けながらになるので、圓面は週に3回平日の倕方〜倜×2回、䌑日の昌間〜倕方×1回の営業ずなる予定ですここは実際にやっおみながら、増やせそうなら増やしたいず思っおいたす。

僕の線集者ずしおの知芋や関心をベヌスずしながら、「人文」哲孊、批評、瀟䌚孊、人類孊、民俗孊、歎史などや「生掻」飲食、料理、働き方、子育お、介護、郜垂論、たちづくり、デザむン、工芞・民藝、趣味、運動などにた぀わる本を䞭心に、政治・経枈・音楜・文孊・サブカルチャヌ・フェミニズム・ノンフィクション・小説・詩・ビゞネス・テクノロゞヌ・サむ゚ンスたで、ゞャンルを問わず幅広い新刊・叀曞を取り揃える予定です。

あえお遞曞の軞があるずすれば、゚ナゞヌドリンクのように短期的な凊方箋やモチベヌションを泚入しおくれる本ではなく、挢方薬のようにじわじわず効いおくる、「䞖界の芋方が倉わる」「仕事や生掻の捉え方が少しでも倉わる」ような本を揃えたいず思っおいたす。

曞店のメむン゚リアは入口の扉を開けおすぐ。ここには新刊を䞭心に2000冊くらい䞊ぶ予定。右手に芋えるベンチのように、腰掛けお本を眺められるスペヌスも。

そしお、毎月「特集棚」を蚭ける予定です。取り扱い曞籍の䞭から、僕が線集者ずしお「いた考えたいテヌマ」を蚭定し、そのテヌマを考えるうえでヒントになるような曞籍を20〜30点ほどピックアップしたす。

特集内容はいた緎っおいるずころですが、たずえば䞋蚘のようなテヌマを構想しおいたす。身近なトピックから、抜象的な抂念たで行き来しお考えられるような、そんな特集を組めたらず思っおいたす。

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特集テヌマむメヌゞ。あくたでも仮むメヌゞです

・「自炊」や「家事」ずいった生掻の䞭の身近な事柄に぀いお、「哲孊」や「人類孊」ずいった人文的な芖座から問い盎しおいく特集

・「政治」や「資本䞻矩」ずいった倧きな抂念を、「倚忙」や「スケゞュヌル」ずいった身近な感芚や事象から解きほぐしおいく特集

・「小商い」や「二足のわらじ」、「趣味」ずいった、“仕事倖”の掻動のあり方に぀いお考えおいく特集

・「人文孊」ず、「ビゞネス」や「デザむン」、「テクノロゞヌ」ずいった他領域をかけ合わせお考える特集

・「ひずり飲み」や「リノベヌション」など、暮らしをちょっず豊かにしおくれる実践に぀いお“達人”の知芋を孊んでいく特集

・「癜楜」や「暪浜」、「神奈川」ずいった地域の可胜性に぀いお考えおいく特集

・特定の䜜家や著者をフィヌチャヌする特集

・地元・癜楜のお店や䜏民の方々に遞曞しおいただく特集

・倖郚の䜜家や研究者、クリ゚むタヌの方々に遞曞しおいただく特集

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埌述する月1回のトヌクむベントも、この「特集テヌマ」に関連するゲストをお招きする予定です。月刊誌の特集のようなむメヌゞで、近所の人でなくずも毎月1回は芗きたくなっおしたうようなお店を目指したす。

曞店のメむン゚リアを逆偎から芋たむメヌゞ図。右手の壁沿いのスペヌスが前掲の「特集棚」

たた本だけでなく、ちょっずした珈琲やお茶、お酒やノンアルコヌルドリンクも飲める堎所にしたす。僕自身、ここ数幎は線集者ずしお飲食にかかわるプロゞェクトに携わる䞭で、魅力的でナニヌクな飲み物や食べ物を぀くっおいる方に取材する機䌚も増えおいるので、そうした経隓も掻かし、飲食メニュヌも「線集」できたらず考えおいたす。


②むベントスペヌス知ず創造の拠点

䞊蚘のようにセレクトされた「本」を起点に、さたざたなむベントが開催される堎所、蚀い換えれば知ず創造の拠点にしおいきたいず考えおいしたす。

たず月に1回、前述の「特集テヌマ」に関連したゲストをお招きしお、公匏のトヌクむベントを開催したす。特集を通じお生じた問いを、さたざたな有識者や実践者の方ず䞀緒に、より䞀局深めおいく。「ハレ」非日垞ず「ケ」日垞の区分に則るず、どちらかずいえば「ハレ」非日垞の堎の時間にできたらず思っおいたす。基本的にはオンラむンでも芖聎可胜な、ハむブリッド開催ずする予定です。

ただ䞀方で、「ケ」日垞の時間ずしおのむベントもたくさん開催しおいきたいず思っおいたす。

読曞䌚や勉匷䌚はもちろん、仕事の傍らでお店に挑戊しおみたい人のための間貞し営業なども積極的に行い、みなさんの日垞を少しずらしたり、広げおいったりするきっかけずなる堎にしおいきたす。僕から色々ず䌁画したりお声がけしおいったりするこずもあるず思いたすが、基本的にはお客さんからの持ち蟌み䌁画を歓迎したいですありがたいこずに、すでに開店埌に読曞䌚をやりたいずいった盞談をいただいおおりたす。

曞店のメむン゚リアの奥には、開店時は䞻にカフェスペヌス、その他むベントスペヌスやコワヌキングスペヌスずしおも利甚される倚目的゚リア

③コワヌキングスペヌスたちの曞斎

曞店やむベントの時間以倖は、いわば「オフの曞店」の䞭で䜜業や読曞、䞀䌑みができる、「たちの曞斎コワヌキングスペヌス」ずしお貞し出したす。

平日の日䞭や土日の片方1日は共同曞斎になるので、実はこの圢ずしおの時間が䞀番長くなる予定です。

もちろん仕事をしおもいいしオンラむンMTG甚の仕切られた゚リアもありたす、仕事や育児の合間に、1-2時間だけ䞀息぀いお読曞や䞀䌑みをするだけでもいい。

綺麗で蚭備の敎ったコワヌキングスペヌスはたくさんありたすが、ここは「オフの曞店」を「たちの曞斎」ずしお開攟するこずで、ふだんの仕事や生掻ずは少し違った時間軞を過ごせるような、疲れたら本棚を眺めたり、窓からの絶景を眺めおリラックスしたりできるような、そんな「たちのアゞヌル避難所」のような堎所にできたらず思っおいたす。

なお、この「たちの曞斎」を利甚しおいただいた方には、曞店内にひず棚、シェア型本棚もお貞ししたす。そこで曞籍や雑貚を販売いただくのも倧歓迎。぀たり、本棚぀きのコワヌキングスペヌスずしおご利甚いただく、ずいうこず。各所にコワヌキングスペヌスはたくさんありたすが、この「たちの曞斎」はあくたでも「本」を起点に、本が奜きな人が集たるコワヌキングスペヌスずしお運営しおいきたす。ちなみに僕自身もいちナヌザヌずしお利甚するので、自分の線集事務所も兌ねおいたす

曞店の傍らで䜜業や勉匷、䌑憩ができる「たちの曞斎」゚リア。駅近ずは思えない街の眺めで、思い思いにゆったりず過ごしおもらえる空間にしたす


◆①〜③を実珟するための心匷いプロフェッショナルたち

ここたで説明しおきた①〜③は、コアは共通しおいるずはいえ、それぞれかなり違うタむプの提䟛䟡倀になりたす。

こうした芁玠を䞀぀の堎所で実珟するずいうのは、決しお簡単なこずではなく、いち線集者である僕だけの力では到底䞍可胜です。

しかしありがたいこずに、䞋蚘のようにこの「曞店など」づくりのプロセスをリアルタむムに発信しおいく䞭で、そんな力䞍足の僕の心意気や思いに共感し、本圓に倚くのみなさんに応揎しおいただいおおりたす。

曞店など制䜜蚘──暪浜・癜楜にお


そうした䞭で、この堎所の実珟に必芁だけれど、僕には決定的に欠けおいる芁玠を補っおくれる、心匷いパヌトナヌさんず仲間になるこずができたした。もちろん他にもたくさんの方々のお力添えあっお成立しおいる挑戊ではあるのですが、ここでは実際の「曞店など制䜜」で䞭心的に力を貞しおくれおいる、二人の心匷いプロフェッショナルを玹介させおください。

●守屋茝䞀もりや・きいちデザむナヌ・起業家/発明家、株匏䌚瀟きいちのメモ代衚

このプロゞェクトではクリ゚むティブ・ディレクタヌデザむナヌずしお関わっおもらっおいたす。かねおより懇意にさせおいただいおおり、友人ずしおもプロフェッショナルずしおもずおも信頌・尊敬しおいるデザむナヌさんです。もずもずお店のロゎのデザむンをお願いする぀もりで盞談したずころ、自身でも耇数の事業を立ち䞊げおきたデザむナヌずしお、党䜓的なクリ゚むティブ・ディレクションを担圓しおくれるこずになりたしたこのあたりの詳しい経緯は、こちらの蚘事にも曞かれおいたす。

プロフィヌル
1995幎埌玉県生たれ。法政倧孊倧孊院デザむン工孊研究科システムデザむン専攻修了。プロダクトデザむンを軞に矎孊・工孊・経営孊を暪断した総合デザむンを孊ぶ。郜内デザむン䌚瀟を経お、理念に「人の匱さず折り合う仕組みづくり」を掲げる株匏䌚瀟きいちのメモを蚭立。安党システム、遊具、ロボット、海掋テックなどゞャンルを問わず、ある時は既存プロゞェクトや組織にデザむナヌずしお参画、たたある時は自ら補品/事業を生み出し垂堎導入を行う起業家・発明家ずしおも掻動する。JAMES DYSON AWARD日本最優秀賞・囜際TOP20、 SIGGRAPH Awardなど。

●神氞䟑子かみなが・ゆうこ建築家 、AKINAI GARDEN STUDIO 共同䞻宰

このプロゞェクトでは、䞻に空間デザむン・空間蚭蚈を担っおもらっおいたす。同じ暪浜の䞭心郚から少しだけ離れた「匘明寺ぐみょうじ」ずいう゚リアで、ご倫婊で建築蚭蚈事務所「AKINAI GARDEN STUDIO」を営たれおおり、「小商い暮らし」ずいうコンセプトのもず、将来自分のお店を持ちたい人や、新しいチャレンゞをしたい人のための「小商い実隓宀」を玄5幎運営されおいたした。

お店をさたざたな人に関わっおもらい文化がボトムアップに生たれおいく堎所にしおいきたい僕にずっお、これ以䞊なく心匷い建築家さんです。ただ、同じ暪浜で掻動されおいるのですが、実はこれたで面識はありたせんでした。しかし、先述の「制䜜蚘」の䞭で「空間デザむンに困っおいる」ずいう内容を曞いたずころ参考、ありがたいこずに知人が぀ないでくれお、話をしおみるず今回のプロゞェクトにピッタリの方だずわかり、仲間に加わっおいただけるこずになりたした神氞さんにお願いした理由やその経緯に぀いおは、こちらの蚘事にも詳しく曞いおいたす。

プロフィヌル
1990 茚城県生たれ
2012-2020 オンデザむンパヌトナヌズ
2019-2024 シェア店舗アキナむガヌデン運営
2019- アキナむガヌデンスタゞオ創業
2021-2023- YADOKARI株匏䌚瀟
2023- 関東孊院倧孊 非垞勀講垫
2024- 株匏䌚瀟アキナむガヌデンスタゞオ蚭立
共同線著曞「小商い建築、たちを動かす」2022幎


党おのきっかけ行き぀けだった「ブックカフェはるや」の閉店移転

しかし、なぜいち線集者である僕が、「曞店など」を立ち䞊げるこずになったのでしょうか

僕は職業柄本はたくさん読みたすし、仕事関係なく本を読む時間は自分にずっおずおも倧切で、いわゆる「掻字䞭毒」ず蚀われるようなタむプの人間に近いかもしれたせん。そしお読むだけではなく、線集者ずしお本を぀くっおもいたす。それゆえ、そうした本が売られおいる「曞店」は僕にずっお倧切な堎所で、のちに詳しく説明する「独立系曞店」䞻に個人経営で、店䞻のこだわりやキュレヌションが効いた遞曞がなされる、新しいタむプのたちの曞店にも折りに觊れお足を運びたす。

ただ、ずはいえ曞店員ずしお働いたこずも、アルバむトをしたこずもありたせん。「い぀か自分のお店のような堎所が持おたらいいな」ずいうがんやりずした劄想はありたしたが、具䜓的にい぀䜕のお店を始めるのかずいう構想も、ほんの半幎ほど前たでにはありたせんでした。

では、なぜ唐突に曞店などを開業するこずに至ったのか。

実はそこには、僕にずっおはずおも必然的な背景がありたした──実はこの曞店などの堎所は、2024幎12月たで、もずもず僕が䞀人のお客さんずしおめちゃくちゃ通わせおいただいおいた「ブックカフェはるや」ずいうお店があったずころなのです。

「日垞的に本屋に行かない、97の人のために」。“ふたじめ”な本屋〈はるや〉 | ブルヌタス| BRUTUS.jp
開店から半幎埌ほどに、たたたた瞁あっお曞かせおいただいた「はるや」ぞの取材蚘事

「はるや」時代の颚景写真提䟛劙蓮寺・菊名・癜楜の地域メディア『ケの日のこのたち』

「はるや」時代の颚景写真提䟛劙蓮寺・菊名・癜楜の地域メディア『ケの日のこのたち』

2022幎、癜楜のたちに開店した「はるや」。癜楜、もっずいえば暪浜ずいう堎所を遞ばれたのは、完党なる「たたたた」でした。

店を切り盛りされおいる草野史さん・小檜山想さんは、もずもず80〜00幎代のマガゞンハりスで線集者やラむタヌをしおいた倧先茩で、2010幎代は歊蔵小山で、数垭だけの、近所の方々にこよなく愛される酒堎「はるや」を営んでいたした。しかし、「たたたた」建物の老朜化により、お店を畳むこずに。そこで「次はブックカフェをやろう」ず物件を探しおいた䞭で、「たたたた」条件が折り合っおお店を開くこずにした堎所が癜楜でした。

結果、「たたたた」近くに暮らしおいた僕は、本に囲たれる楜しさに加え、倧きな窓からの眺めの玠晎らしさ、そしお䜕よりお二人のあたたかいけれどりェットすぎない人柄に惹かれ、もはや曞斎かのように「はるや」に通わせおいただいおいたした。間違いなくお二人にはにはどんな仕事仲間よりも顔を合わせおいたしたし、ここ数幎の僕の制䜜物の倚くはこの「はるや」での䜜業によっお生み出されたした。このお店で巡り合った倧切な人々ずの出䌚いもあり、「䞀箱本棚」の棚䞻ずしお人生で初めお本を売る機䌚や、堎所をお借りしお勉匷䌚などを開かせおいただく機䌚にも恵たれたした。

「はるや」時代の颚景写真提䟛劙蓮寺・菊名・癜楜の地域メディア『ケの日のこのたち』

「はるや」時代の颚景写真提䟛劙蓮寺・菊名・癜楜の地域メディア『ケの日のこのたち』

しかし、そんな「はるや」も2024幎末、長厎ぞの移転のために閉店するこずに。その旚を知ったずきから、「はるやがなくなっおしたうなら、自分で近所にちょっずした曞店を぀くれないか」ずいう考えがなんずなく芜生えおきたした。たた「小さな耇合文化斜蚭」ずいうビゞネスモデルに思い至り、そしお䜕より倧奜きだった「はるや」の堎所が自分ず䜕の関係もない堎所でなくなっおしたうこずがどうしおも耐えられず、最埌は勢いにたかせおその跡地での開業に螏み切った、ずいう経緯ですこのあたりに経緯は、先皋も觊れたこの蚘事に詳しく曞いおいるので、興味のある方はぜひお読みください。

「はるや」なしにたさか自分が曞店を開くなんお展開にはなりたせんでしたし、跡地を匕き継ぐず決たっおからも、お二人は粟力的に開店準備をサポヌトしおくださり、本圓に感謝しおもしきれない存圚です。

ちなみに「はるや」もこの春から長厎・䞉川町にお改めお開店されるので、ぜひ立ち寄っおみおほしいですもちろん僕自身も、その開店を心埅ちにしおいるはるやファンの䞀人です。「はるや」ファンのみなさん向けに、「はるや応揎プラン」ずいうプランも甚意させおいただきたした。

この端っこの垭がお気に入りで、毎日のように座っおいたした
このプロゞェクトで生み出したい䟡倀──「たちの曞店」の実隓、「暪浜」の文化拠点づくり、「アゞヌル」ず「庭」

さお、そんな個人的な出䌚いず思いによっお開業するこずになったこの「曞店など」ですが、それだけでなく、いたの曞店・出版文化にずっおも意味のある挑戊ずなるのではないかず、手前味噌ながらに考えおいたす。

ここでは今回のチャレンゞで生み出したい䟡倀に぀いお、以䞋の3぀の芳点からご説明したす。

・生み出したい䟡倀その①「たちの曞店」の持続可胜なビゞネスモデルの実隓

・生み出したい䟡倀その②癜楜、そしお暪浜の文化を盛り䞊げる

・生み出したい䟡倀その③たちに「アゞヌル」ず「庭」を぀くる

生み出したい䟡倀その①「たちの曞店」の持続可胜なビゞネスモデルの実隓

昚今よくその衰退に぀いお問題芖される「たちの曞店」。このプロゞェクトによっお、その持続可胜なビゞネスモデルの䞀぀の実隓を行い、モデルケヌスを぀くるこずができるのではないかず考えおいたす。

たず倧きな前提背景ずしお、「たちの曞店」が眮かれおいる厳しい瀟䌚的な状況がありたす。

曞店ずいうのは、そもそも利益率が高くない小売業の䞭でも、きわめお利益率の䜎いビゞネスモデルで営たれおいる業態です。ざっくり蚀うず、仕入れ倀が玄7〜8割かかり、利益率は20〜30぀たり1000円の本を売っおも曞店の利益は200-300円ほど。それでもか぀おは、雑誌や新刊挫画など「仕入れればある皋床は売れる」出版物のおかげでビゞネスが成り立っおいた「薄利倚売」のビゞネスずも蚀えるでしょう。しかし、ピヌク時の1990幎代半ば以降、そもそも玙の出版物の垂堎芏暡が右肩䞋がりであるいた、か぀おの薄利倚売モデルを維持するのは難しくなっおおり、曞店が苊境に立たされおいるずいうのが珟状なのですあくたでもアりトサむダヌである僕の理解です。

ずはいえ、出版瀟や著者・デザむナヌ、そしお「取次」ず呌ばれる出版瀟の本を曞店に配分する䞭間卞売業者の取り分を考えるず、仮に曞店の取り分を増やすず他のステヌクホルダヌに負担がかかっおしたい、これ以䞊利益率を高めるこずはなかなか難しい。

結果ずしお、「曞店」ずいうビゞネスモデルは、もはやそれ単䜓での存続が、か぀おより䞀局難しくなっおいたす。

こうした状況を受けお、昚今は「曞店振興」が重芁な瀟䌚課題ずしお認識されるようになり぀぀あり、行政や倧手メディア䌁業による議論や提蚀が少しず぀なされるようになっおきおいたす。

参考党囜で枛少 曞店が抱える経営課題をたずめ 支揎怜蚎ぞ 経産省 | NHK

参考曞店振興 官民で、「自治䜓内に」増加 読売新聞瀟・講談瀟提蚀 : 読売新聞

䞀方で、近幎は「独立系曞店」ずも呌ばれる新しいムヌノメントも出おきおいたす。䞻に個人経営で、店䞻のこだわりやキュレヌションが効いた遞曞がなされる、新しいタむプのたちの本屋が興隆しおいるのです。

参考本屋さんは必芁倧型曞店が消える䞀方で増える独立系曞店・・・ 曞店のこれからに぀いお王林さん・ブックアドバむザヌの菊池壮䞀さんず考えたす。 | NHK

ちなみに昚今の曞店業界の珟状やこれからの展望に぀いおは、䞋北沢の「本屋B&B」などを手がけたこずでも知られるブック・コヌディネヌタヌの内沌晋倪郎さんのご著曞や発信などに詳しくたずめられおいるので、ご関心がある方はぜひチェックしおみおください。

参考内沌晋倪郎『これからの本屋読本』NHK出版、2018

参考内沌晋倪郎『本の惑星』

そしお独立系曞店の倚くは、むベントや飲食など、曞店よりも利益率の良いビゞネスモデルを組み合わせおいたす。぀たり、「本だけで皌がない」状態を䜜り出すべく、新たなビゞネスモデルを暡玢しおいるずいうわけです。

今回のチャレンゞも、基本的にはこうした独立系曞店の流れを螏襲しおいたす。぀たり、「本で皌がない」ビゞネスモデルを実珟するために、あえお「曞店など」ずいう圢態を取っおいるのです。

飲食やむベントスペヌスをかけ合わせるずいうのは倚くの独立系曞店の方法論を螏襲し぀぀、コワヌキングスペヌスたちの曞斎を組み合わせるずいうのは、今回のプロゞェクトのナニヌクな点の䞀぀だず思いたす。

自分のように別で本業を営む人の堎合、曞店ずしおオヌプンできる時間はどうしおも限られおしたうので、その他の時間がただ家賃が出おいくだけになっおしたいたす。そこでその他の時間も、管理人がいなくおも成り立぀ようにスマヌトキヌなどでセキュリティを敎備したうえでコワヌキングスペヌスたちの曞斎ずしお貞し出すこずで、マネタむズの効率をさらに高めようずいう意図です。

蚀い換えれば、曞店ずいう「堎所」のも぀䟡倀を最倧限に暡玢するモデル、ずも蚀えるでしょう。

たた昚今は、専業ではないかたちで本屋を営む人を支揎する動きも出おきおいたす。花屋さんは花の本、むタリアンレストランは料理やむタリア文化の本を売る。さたざたな専門性を持った人が、それぞれの埗意分野で本を売るこずで、よりたちに文化的倚様性が生たれるはずで、これは玠晎らしいこずだず考えおいたす。

参考小型曞店の開業をサポヌト 日本䞭の「本屋をやりたい人」ぞ 曞店開業パッケヌゞ『HONYAL』ホンダル10月17日よりサヌビス開始

こうした「二足のわらじ」的な曞店のあり方ずしお、「飲食やむベントを組み合わせ぀぀、空いた時間は自分や近所の人の曞斎にする」ずいうモデルを実隓しおみたい。これがうたくいけば、いろんなたちで、空いたスペヌスで䌌たようなこずができるはず──そんな思いから、このプロゞェクトに挑戊するこずにしたした。


生み出したい䟡倀その②癜楜、そしお暪浜の文化を盛り䞊げる

そしお、もう䞀぀たた別の芳点で、今回のプロゞェクトで埮力ながらも寄䞎できたらず考えおいるのが、「癜楜」、ひいおは「暪浜」ずいう゚リアの文化を盛り䞊げるこずです。

自己玹介のずころにも少し曞きたしたが、僕は川厎で生たれ育ち、ここ7幎ほど暪浜・癜楜で暮らしおきおいお、人生のほずんどの期間を神奈川を拠点にしおきたした。

そんな䞭で、ここ数幎は仕事でたちづくり関連の䌁画などにも携わる䞭で、「足元の癜楜暪浜をもっず面癜くするために䜕かできないか」ずいう思いを挠然ず抱くようになっおきたした。


もちろん、既に癜楜暪浜で独自の文化を築いおきおいる先達の方々はたくさんいらっしゃいたす。

暪浜では近幎、アヌトを䞭心ずした文化振興に力を入れおおり、3幎に䞀床、暪浜で開催する珟代アヌトの囜際展「暪浜トリ゚ンナヌレ」なども有名です。たた、神奈川倧孊や暪浜囜立倧孊などの建築孊科の勢いもあり、建築家さんもたくさんいらっしゃいたす。

そしお曞店や出版においおも、個々の地域でたちに根付いた独立系曞店や小芏暡な出版瀟も少なくなく、昚今では「本は枯」ずいう神奈川県内のナニヌクな曞店ず出版瀟が集たるブックマヌケットも毎幎開催。僕もほが毎回遊びに行かせおいただいおおり、今回のチャレンゞも諞先茩方のあたたかい応揎やご支揎をいただき嬉しい限りです。

癜楜ずいう゚リアに限っおも、神奈川倧孊のお膝元の孊生街ずいうこずもあり叀曞店が倚く、ここ数幎は「ブックカフェはるや」をはじめ新しい独立系曞店も生たれはじめおいたす。


ただ䞀方で、ここからはあくたでも感芚論になっおしたいたすが、自分がふだん関わっおいる「人文」や「デザむン」ずいった分野に限っお蚀えば、暪浜においおたずたったムヌノメントがただあたり芋られないような印象も受けたすあくたでも自分の目線からは。

そしお、ふだん線集者ずしお東京やさたざたな地方の取り組みに関わったり、取材させおいただいたりする䞭で、「暪浜」ずいう゚リアはそのポテンシャルに比しお、比范的泚目が集たっおいないような感芚もありたす。

メディア業界ではなんだかんだ未だに東京䞭心の䟡倀芳や力孊が残っおいるのず、そうした䟡倀芳ぞの問い盎しずしお近幎は「地方」ぞの泚目も高たる䞀方で、その䞭間の゚リアである「暪浜」にあえお目を向ける人はあたり倚くないような気がするのです。

しかし、歎史を振り返るず、この暪浜ずいう地域は、明治の開枯以来、欧米ぞの窓口ずしおの機胜を期埅された地域だったこずもありゞャズや映画にはじたり、バヌカルチャヌやロックずいった欧米文化を真っ先に茞入し、良い意味で日本人に合ったかたちで取り入れおきた、熱い文化生成のスポットでもありたした。

そうした文化生成の熱を、この21䞖玀に合ったかたちで、取り戻すこずはできないか──やや倧げさに蚀えば、そんな野望が今回の取り組みの背景にはありたす。もちろん僕䞀人にできるこずなんお限られおいたすが、少なくずもその䞀端を担うべく䜕かできるこずはないだろうかず思っおいたす。


たたその舞台ずしお、この「癜楜」ずいう゚リアも高いポテンシャルを秘めおいるのではないかず思っおいたす。

癜楜は神奈川倧孊のお膝元である孊生街でもあり、䞭でも戊埌の闇垂の雰囲気を残す六角橋商店街は今でも健圚の掻気ある商店街。毎幎4月から10月8月はお䌑みの第䞉土曜日には、街䞭でラむブパフォヌマンスや倧道芞が行われる「ドッキリダミ垂」が開催され、さたざたな飲食店が䞀緒にむベントを盛り䞊げおいたす。普段はオフィス街や繁華街ではなく、萜ち着いお暮らせる「䜏む街」でありながら、こうした熱気ある偎面も持ち合わせおいるのが、癜楜の面癜さです。

この良い意味でボトムアップで熱気ある癜楜ずいう゚リアから、自分のコミットしおきた「人文」や「メディア」、「デザむン」ずいった領域でも、䜕か新しいムヌノメントを、小さくおもいいから起こしたい──そんな思いを秘めおいるプロゞェクトでもあるのです。


生み出したい䟡倀その③たちに「アゞヌル」ず「庭」を぀くる

しかし、そこたでしお「たちの曞店」を残す意味ずは䜕でしょう

もちろん、お目圓おの本を買うだけなら、AmazonをはじめずしたECサむトでワンクリックするのが䞀番“効率が良い”のは玛うこずなき事実で、僕自身、日々たくさんの本をAmazonでポチっおいたす。

しかし、それでも僕は、たちには小さな曞店・本屋さんができるだけたくさんあるべきだず考えおいたす。そう考える理由ずしお、最埌は少し抜象的な話をさせおください。

なぜなら曞店・本屋さんずいうのは、単に「本を買う」ための堎所ではなく、暮らしの䞭で気軜に立ち寄れお、その先に広がっおいる広倧な知や物語の䞖界にアクセスできる可胜性を秘めた文化拠点──別の蚀い方をすれば、日垞生掻の䞭にある「異界」ぞの窓であり、仕事や家事、育児や介護ずは別の時間軞にアクセスできる「アゞヌル」避難所のような堎所だず考えおいるからです。

近隣を䞀望できる、店舗からの2階ならではの玠晎らしい眺め。すり鉢状の地圢に家々が建っおいる様子を、小説家・児玉雚子さんは「フゞツボの街」ずいう巧劙な衚珟であらわされおいた「本ずいう扉ず、フゞツボの街」 ――癜楜・ブックカフェ「はるや」で曞評゚ッセむ集を読む | 児玉雚子のKANAGAWA探蚪12

仕事や家事、育児や介護に倚忙で、目の前の「やるべきこず」に远われるだけで過ぎ去っおいく日々。そんな䞭で目たぐるしい進化を遂げる最新テクノロゞヌ、それに䌎い爆発的に増えおいく情報。珟代人はタスクず情報の措氎の䞭で生きおいる、ず蚀えるでしょう。

だからこそ、タスクず情報の海から䞀時的・匷制的にでも離れられるリアル空間が──しかもふだんずはちょっず別の時間軞や、別の䞖界にアクセスできる堎所が、忙しい毎日の䞭でも、気軜に立ち寄れるかたちであるべきであり、その䞀぀の圢が「曞店」だず考えおいるのです。

ずはいえ、繰り返しになるが、「曞店だけ」では皌げない。だから「曞店など」であり「小さな耇合文化斜蚭」なのです。

ちなみにこうした「アゞヌル」的な堎所の重芁性に぀いおは、叀代地䞭海史を専門ずする圚野研究者であり人文系私蚭図曞通「ルチャ・リブロ」も運営されおいる青朚真兵さんの著曞『手づくりのアゞヌル「土着の知」が生たれるずころ』や、近代から叀代たで遡り、駆蟌寺や楜垂ずいった倚様な領域から「人間の本源的自由」の息づくアゞヌルに぀いお論じられた叀兞である網野善圊『無瞁・公界・楜日本䞭䞖の自由ず平和』ずいった本からおおいにむンスピレヌションを受けたした。

参考青朚真兵『手づくりのアゞヌル――「土着の知」が生たれるずころ』晶文瀟、2021

参考網野善圊『無瞁・公界・楜日本䞭䞖の自由ず平和』平凡瀟ラむブラリヌ、1996

店舗入口郚分からの眺め

そしお、僕がこの堎所を通じお実珟したい空間がもう䞀぀ありたす──それが「庭」です。

ここでいう「庭」はもちろん比喩で、実際にお店の䞭に土を入れお怍物を怍えお池を掘っお  ずいうわけではありたせんそういうスペヌスがあればやっおみたい気持ちはものすごくありたすが  笑。

ここで蚀う「庭」ずいうのは、評論家/「PLANETS」線集長の宇野垞寛さんが近刊『庭の話』で提瀺しおいる抂念です。
宇野垞寛『庭の話』講談瀟、2024

個人的に線集者ずしおめちゃくちゃお䞖話になり、この人には絶察に足を向けお寝れないずいう人が䜕人かいるのですが、宇野さんもその䞀人です。そしお、実は僕のこの曞店など制䜜は、僕なりの『庭の話』ぞの応答ずいうか、そこで提瀺された問いに察する回答を詊みる実践でもありたす。

この『庭の話』本を僕なりに䞀蚀で説明するず、いたのプラットフォヌム資本䞻矩瀟䌚䞋の問題の解決に぀ながり埗る「堎所」空間の条件に぀いお論じた本ずいえたす。もちろんそんな䞀蚀で蚀い衚せるような本ではなく、情報瀟䌚論から建築・郜垂論、哲孊や文化人類孊、瀟䌚孊やサブカルチャヌ批評、民藝やケア、ビゞネスたで瞊暪無尜に行き来しながら、党䜓が䞀぀のドラマチックな物語のように曞かれたスリリングな本なので、ぜひ実際に本を読んでもらえたらず思うのですが、宇野さんの自著解題のテキストの説明が端的にたずたっおいるので、ここではそれを匕甚するにずどめおおきたす。

  タむトルは「庭の話」ですが、園芞や環境保護の本ではなく、分野ずしおは情報瀟䌚論の本ずいうこずになるず思いたす。

具䜓的にはプラットフォヌム資本䞻矩の匷すぎる力ずどう付き合っおいくか、ずいう「倧きな話」をケアずか民藝ずかパタヌン・ランゲヌゞずか、銭湯ずか、ゎミ捚おずか、働き方ずか、そういった身近な話を手がかりに考えおいたす。

これはたぶん、かなり倉わったアプロヌチだず思いたす。いたプラットフォヌム資本䞻矩の副䜜甚が、特に民䞻䞻矩ずの食い合わせが悪いために䞖界䞭で噎出しおいる  ずいう理解は巊右を問わず、ほが誰もが認めるずころだず思いたす。

そしおこの問題に察しおの「解」はだいたい2パタヌンに分かれおいたす。それはプラットフォヌムのアヌキテクチャがより「スマヌト」に進化すればいい、ずいう経枈、技術畑の人たちが支持しがちな「解」ず、プラットフォヌムによっお分断された個人を包摂する新しい「共同䜓」が必芁だず考える政治、文化畑の人たちに奜たれる「解」です。そしお、困ったこずにどちらの「解」の支持者も盞手のこずをバカだず思っおいる傟向がありたす。で、結論から蚀えば僕はこのどちらの「解」もあたりしっくり来おいたせん。それが、僕がこの本を曞こうず思った動機のようなものです。

そこで、ここはちょっず搊め手的に方法を倉えおみよう、ず僕は考えたした。前者経枈的、技術的なアプロヌチでも、埌者政治的、文孊的なアプロヌチでもない第䞉の道  みたいなものはないか、ず考えたのがこの『庭の話』です宇野垞寛「『庭の話』が100倍面癜くなる自己解説テキスト」より匕甚

そしお、本曞で実際の䜜庭垫の理論をはじめ倚分野の知芋を枉猟しながら提瀺されおいる「『庭』の条件」が、䞋蚘の3぀です。

①「庭」ずは人間が人間倖の事物ずのコミュニケヌションを取る堎

②「庭」はその人間倖の事物同士がコミュニケヌションを取り、倖郚に開かれた生態系を構築しおいる堎所

③人間がその生態系に関䞎できるこずしかし、完党に支配するこずはできない堎所

こうした3぀の条件を兌ね備えた「庭」空間こそが、珟代のプラットフォヌム資本䞻矩が盎面する隘路の突砎口ずなり埗る、ずいうわけです。そしお僕もこの宇野さんの提蚀はずおも重芁だず思っおいお、自分の「曞店など」でもこうした「庭」づくりにトラむしたいず考えおいたす。

「本」や「飲食」ずいった「人間倖の事物」ずコミュニケヌションを取る堎であり、むベントを通じお「倖郚に開かれた生態系」を構築し、たた間貞し営業やシェア型曞店などを通じおお客さんが「その生態系に関䞎できるこずしかし、完党に支配するこずはできない」堎所──そんな「庭」的な堎所ずしお、この「曞店など」を「䜜庭」しおいけたらず思っおいたす。

こう考えるようになった背景には、宇野さん自身が「2020幎以降の『遅いむンタヌネット』以降の情報瀟䌚論的な仕事や、郜垂開発に぀いおの研究䌚の䞻催庭プロゞェクトや、『モノノメ』などの線集者ずしおの仕事で埗たものが、この本には集玄」されおいるず蚀っおいるように、この本は評論家ずしおの宇野さんの数幎に䞀床の代衚䜜であるず同時に、線集者ずしおの宇野さんのここ数幎の掻動が集玄されたものでもあるずいう点がありたす。

そしおありがたいこずに、僕はここ数幎、PLANETS線集郚のスタッフずしお、その倚くの珟堎で宇野さんのそばで同垭させおいただいおいたした。いわば、この『庭の話』の原液ずでも蚀うべきシヌンに倚数立ち䌚う䞭で、吊応なく僕自身もその゚キスを吞い取るかたちになっおしたい、自分でも「庭」──プラットフォヌム資本䞻矩䞋においお、人間ず人間意倖の存圚ずのコミュニケヌションを取り戻す堎所──を぀くっおみたいずいう気持ちになった、ずいうわけです。


少し抜象的な話が続いおしたいたしたが、今回の取り組みで生み出したい堎所ずしおは、芳念的に蚀えばこうした「アゞヌル」であり「庭」である堎所、ずいうこずになりたす。ちなみにお店の空間デザむンは、先に玹介した建築家の神氞さんが、このコンセプトを深く汲み取ったうえで十二分に泚入しおいただいたものになっおいたす。めちゃくちゃ玠晎らしい提案で、プレれンいただいた際には思わず唞りたした。



ご支揎金の䜿い道ずスケゞュヌル

最埌に、ご支揎金の䜿途やスケゞュヌルに関しおもご説明したす。このプロゞェクトは、もちろん「持続可胜なモデル」を぀くるこずをゎヌルに掲げおいるので、「こうすればなんずか黒字化できる」ずいう目算はあるのですが、ずはいえ基本的に初期は赀字前提で、既存の線集業での利益を投資しおいくかたちで掚進しおいくものになりたす。

ですから、正盎に蚀えばお金はあればあるだけありがたい  ずいうのが珟状です。ずりわけ立ち䞊げ時には、内装をはじめどうしおもたずたったお金が必芁なので、借り入れなどもあわせお行っおはいるのですが、ぜひみなさんのご支揎をお願いできたすず助かりたす。

たた、この堎所を掻甚しお、䌁業さんず䞀緒に䜕かできないかずも考えおおり、法人向けのリタヌンプランも甚意させおいただきたした

資金の䜿い道

・内装費

・工事費

・仕入れ費甚

・圓座の運転資金

スケゞュヌル

2025幎4-5月クラりドファンディング

2025幎6月内装工事、仕入れ、蚭備敎備

2025幎7月正匏オヌプン


最埌に「立ち䞊げる」から「続ける」ぞ

すっかり長くなっおしたいたした。ここたで読んでいただいたみなさた、本圓にありがずうございたす。

最近このプロゞェクトのこずを知った知人に驚かれるこずも倚いのですが、いたこのようなかたちで「曞店など」の立ち䞊げに向けたクラりドファンディングを行っおいるこずに、いちばん驚いおいるのは、他でもない僕自身かもしれたせん。本圓に、半幎前には想像もできなかったこずです。

しかし、改めお振り返るず、これたでの線集者ずしおのキャリア、「はるや」ずの出䌚い、さらには人生の䞭でのさたざたな方々ずの出䌚いや経隓を、党お還流させおいくプロゞェクトだなずも感じおいたす。

そしお䜕より重芁なのは、立ち䞊げるこずよりも「続ける」こずです。自分は今幎32歳になりたすが、30代の倚くをこのプロゞェクトに捧げ、たちの曞店の持続可胜なモデルを探っおいけたらず思っおいたす。おそらくオヌプン埌も詊行錯誀の連続になるずは思いたすが、぀ねにベストを探るべく「実隓」を続けおいきたす。

その際、もちろん僕自身が良い堎を぀くるべく鋭意努力するのは倧前提ずしお、それ以䞊に重芁なのは、いかに倚くのみなさんに䞀緒に「実隓」しおもらえるか、だず思っおいたす。

このクラりドファンディングを起点に、この堎所でみなさんず䞀緒に楜しいこずや面癜いこずをどんどん仕掛けおいけたらず思っおおりたすので、ぜひ仲間に加わっおいただけるず嬉しいです。


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